九十九里トライアスロンミドルディスタンス2024 総合2位
去年は総合優勝できたこの大会、連覇とはなりませんでしたが、概ね満足いく大会でした。
目標とか
4月の宮古島以来、特に大きなレースの目標は定めておらず、来年以降に出場する(であろう)国内ロングのためにひたすらベースアップトレーニングを積んでいる。
とはいえ、レースに一切出ないのも目標がなくてつまらないし、進捗も不明なので、このレースでの成績というよりも、主にトレーニングの進捗確認という目的でエントリー。
進捗確認といつつ、去年優勝できたので、今年も優勝したいなーとエントリー段階では思っていた。
だが、9月になってスタートリストを見ると、古谷選手(言わずもがな日本代表選手)、星選手(佐渡優勝)、山岸選手(宮古2位)と超ビッグネームが3名もエントリーしている!これはマトモに走っても表彰台も無理やんとモチベーション駄々下がり。
けどまあ、ミドルといえど3名とも五体満足でフィニッシュできるとも限らないので、誰かに何かあれば(他の選手に負けなければ)表彰台も不可能ではないだろうと思い、目標を表彰台に定めることに。
スタートまで
当初は九十九里に前入りする予定だったが、なんのかんので宿泊は大変だし、スタート時間8時と結構遅いし、意外と家から1時間半で行けるので当日入りすることに。
もう6年前の記事だから多分ご本人は使ってないだろうけど個人的にいつも参考にさせていただいている菊池さんの事前準備チェックリスト(アップデートがあれば記事更新お願いします笑)
https://note.com/tomotomo149/n/n7c0160be22f4
4時に起きて道中おにぎり食いながらスタート会場にはスタート1時間ちょい前、6時40分くらいに到着。
去年の経験で流れは知ってるのでスムーズにチェックイン、トランジション準備を済ませ、余裕を持ってスタート地点へ。暇だからスイム試泳2周しといた(笑)
会場に着いてから山岸選手がDNSであることを知る。表彰台の可能性が大きく高まったので俄然やる気。
補給とか
今回は大きく分けて3つ使用。
①carbジェル
デザインもモルテンそっくり、成分もモルテンそっくり、お値段モルテンの5分の1というジェネリックモルテン(笑)
モルテン特有の固形物感はなく、ジェル版モルテン(もしくな無味のジェル?)って感じ。
②スピードジェル、③グランファンドウォーター
https://activike.thebase.in/items/48792612
②はジェネリックモルテンだけだとカフェインその他の成分が足りてないので。
③はドリンクに混ぜる用。
どちらもモルテンで揃えるより随分お安いのでキングボンビーにはありがたいね。
スイム 35分42秒(17位)
スイムが得意な人から遅れすぎないことが目標。元スイマーのはずなのに練習量少なすぎて(1年に20回とか)志が低い笑
ちなみに元スイマーといっても平泳ぎ・個人メドレーを専門としていたのでクロール単体は元々しょぼい。現役(大学生)時で400Fr4'38とか。
今は前々日に調整で400mFr測ってみて5'10くらい。遅いね。
【追記】レース後の公式発表で、ミドルコースは2000m弱(完全直線で1970m)だったとのこと。
前日の雨によりめちゃくちゃ水が濁っており、自分の手を見るのも厳しいくらいのコンディション。プラスその影響で流れが強くて前半逆流、後半順流。
スタートして100mくらいはいつも通りバトルになったが進行方向が一方向なのもあり比較的すぐ収まり、あとはもうひたすら自分のとの戦いへ。
自分は基本的にランに温存するためにスイムもバイクも頑張らない戦略なので、楽に淡々と。前半進まないのもあってとにかく長く感じた笑
案の定折り返し地点で様子を見ると古谷選手がもう圧倒的に抜け出していたが、他はそうでもなく自分は10番手ちょいくらい。後半も大勢変わることなく落ちてきた数人を抜かして余裕綽々のままフィニッシュ。
体力消費は5/100くらい。いやトランジションで裸足で1.2km走らされるのでそこで消費して10/100くらいw
バイク 2時間16分34秒(4位)
この3ヶ月はズイフトで平日週1回閾値ワークアウト2時間、週1回ズイフト100km走をルーティンとしており、それなりにベースは積み上げていたはず。
だが実走は仕事+家庭の事情で全然できておらず、TTポジション長時間キープには全然慣れていない。だいたい50km過ぎると腰痛が出てくるので、どうにかしないとなーと思いつつ今のところどうもならず、今回も途中からは腰の痛みとの戦いなんだろうなという事前予想。
ド平坦コースなのでAv.40km/hは最低目標。
(気持ち的にはこのコースならAv.42km/hくらいでは走りたいんだが…実走少なくてポジション煮詰まってないのと腰が痛くならない身体作りができてないのがとにかく課題)
コース図で分かりづらいがざっくり言うとミドルはコースを2周回で、行き向かい風、帰り向かい風。
バイクで体力を使わないように230-240wくらいを目処に走る。パワーゾーンで言うとL2上限くらいなので相当抑えめ。
20km地点くらい、折り返しで前の人数を確認。古谷選手ダントツ、星選手、榊原選手、(ドラフティングバチコリしてそうな)集団3人、数人チラホラ、自分。9-10位くらいかな。意外と悪い。
榊原選手は自分なんかより遥かにスピードあって今年の諏訪湖ミドルでも総合優勝している選手なので順当な順位。この時点で、表彰台を懸けて一騎打ちになるかなと予想。
ほどなく2人抜き、30km地点くらいの折り返しで再度順位確認。上位2人とは差が広がり、他とは詰まってる。バイクで3位には上がれそう。
確か45km地点くらいで立て続けに3人をキャッチ。その頃にはマーシャルに注意されたのかマーシャルが寄ってきて警戒したのかバラバラになっていたが(笑)
その時点で榊原選手との差は1分30秒くらい。詰まっているので60kmくらいで追いつきそう。
この辺で既に腰の痛みが出始める。コーナー(少ないんだけど)のたびに腰をマッサージしたりしてなんとか我慢。
60km地点、榊原選手をキャッチ。75kmまでだいたい向かい風、そこからフィニッシュまで追い風で、向かい風で後ろに付かれる可能性があるので、ずる賢く向かい風が終わるまではツキイチ(もちろんルールは守ってね)して追い風で一気に抜く作戦に(笑)
75kmで折り返してスピード差付けて抜き、3位。ゴールまでに1分弱は付けたか。85kmくらいからペースを落として最後の補給取ったり息整えたりしてゴール。Av.40km/hくらい。
最低目標は達成したが国内上位陣と比べると(自分はバイクが一番得意なのに)全然遅い。課題を感じた。
ラン 1時間33分18秒(7位)
(別の意味で)出場者にとって鬼門だったラン。
去年4’10/kmで走り、この1年はランに配分を当社比では置いていたことから、4’00~05/kmでは走りたいなという目標。
事前にコース図を見てもどこをどう走るのか全然わからないコース。
スタートして最初の1km4’06、最初はクネクネしてるのでこんなもん。
榊原選手がグイグイ迫って来て早くも抜かされそう。
そしてここからが鬼門だった。
最初のクネクネを終わってランコースに出るところ、少なくとも私が出たときには、コーンも設置されておらず係員もいない。どっちに行けばいいかわからず、なんとなく去年右に行った気がしたので右へ。
ほどなく、榊原選手に抜かれる。
そしたら左が正解で、周回折り返し地点の所であれ?コーンに書いてる経過距離と違うぞ?と気付く。よくわからんけどとりあえず折り返す。
そしたらマーシャルが寄ってきて、左に行くのが正解だから戻れと。戻ったらそこからやり直せば失格にはせず余分に走っただけでOKにするとのこと。
失格にならなかっただけマシだがマジかー。2km弱余分に走ってもうたやん。
(なのでこれ以降の距離表記は全て余分に走った分を含めた換算になります笑)
あと、自分に付いてきた榊原選手にめちゃ申し訳ない。
すごすごと戻り、その後の7km地点くらいでの折り返しで前を確認すると7位?8位?まで落ちている。
流石にランで追い上げるっていうのはラン苦手な自分には無理だろうとメンタル折れる。
とりあえずガーミンはピッチ182でメトロノームを鳴らし続けるのでそれに従って4’10~15/kmくらいで走る。
榊原選手は完全にメンタルが折れたようで、程なく抜き返した。すれ違いざまに「自分のせいでほんとすいません!」と謝ったら、「自分も間違えちゃったんで!」と爽やかに返してくれた。良い人で助かった。
そんなこんなでやる気を若干失い、去年は165くらいだった心拍も156とかで追い込み切れず淡々と距離をこなす。
そしたら意外と前もタレてきてる選手もいて、12km地点くらいで緑ジャージの方を1人抜いて6位。
その後、1人迫ってきているのは前から気付いていたが、遂に15kmで赤ジャージの選手(浜田選手)に抜かれる。鉄人って背中に書いてありレース中は勝手に鉄人さんと呼んでいた。
1キロ4分ペースくらい、この人からも離されたらもういよいよ終わりだわと思って意地で付いて行く。突然ペース爆上がりしたがもともとサボり気味だったので付いて行ける。
そしたら橋のアップダウンで鉄人さんが3’40/kmペースで鬼のブーストをかけて私を振り切りにかかる(笑)下り坂ヘタクソなので耐え切れず離される。10mくらい。
だが鉄人さんもだいぶ体力使ったようでそこからジリジリ離されるには至らない。完全に我慢比べに。
そんな我慢比べをしているうちにペースが上がったおかげトライオンジャージを1人抜く。5位。白ジャージの3位も近付いてきている。
そして18km走ったところでガーミンの電池が切れるwこれでペースはわからず感覚頼りに。
とにかく鉄人を追い抜く、その一心。
そうしたら20km(コース上では18kmくらい?)遂に鉄人がタレて追いつく。4位。よしよし。
ここまで来たら表彰台が見えてるので気合い入りまくり。勢いそのままに20m前くらいの白ジャージ(今村選手)に迫る。
白ジャージもタレ気味で、1km弱で追いつく。
追い付き際に「ナイスラン!」と声をかけられ握手を交わす。なんて爽やかな選手なんだ。
自分ももう限界近かったが、抜いた2人もエネルギーを使い果たしたようでペースが落ちたよう。そのまま残り2km、なんとかペースを落とさずフィニッシュ!
これで総合3位かな?もしかしたらもう1人くらいいたかな?と思って実況に聞いたら「ミドル2位かも!」と。え?星選手は?
で、後から聞いたら折り返して周回しないといけない所を真っ直ぐ行ってしまってDNFとのこと。
いや本当難しいよこのランコース。星選手以外にも複数コースミスでDNFになった人がいるとのこと。実際、自分が見た範囲でも、「次どっち行けばいいの!?」と近くの係員に叫んでいる人を複数見かけた。
できるだけオリンピックディスタンスと同じコースで使ってミドルの分の距離を追加したいという主催者の気持ちはわかる。
そうであれば、判断に迷う分岐点には、一義的にルートが判断できるようにコーンで誘導するか、分岐点にはその都度係員を置くべきだと思う。
特に係員の配置はここにそんないる?っていう配置も多々あったように見受けられるので(橋を渡った後のミドル用の後半の追加コースの直線路とか。あそこ各交差点に5人くらい係員いたけど直線コースだと一義的に判別できるし、交通規制目的であってもせいぜい2〜3人いれば十分なのでは?)。
とりあえず棚ぼたもあって総合2位、古谷選手は自分的にオープン参加みたいなものなので実質二連覇と言っていいでしょう(笑)
ゴール後、今村選手、浜田選手、榊原選手、星選手、古谷選手と強豪の方々とお話しできたのがコミュ障ぼっちマンの自分には何より嬉しかった。
あと観戦に来ていたグリーンマンさんが(ゼッケンに苗字も何も書いてないのに)路上から「林さん頑張れ!」と言ってくれたことも何気に凄く嬉しかった。などした。
タイム的には反省点・課題多く微妙だったが、自分的には狙え得る最上位だったので結果オーライ。
リザルト・去年との比較
4時間34分38秒、総合2位
スイム17位、バイク4位、ラン7位
ランで2km弱走ったことを加味すると21.1km換算では多分ラン2位か3位
元スイマーってなんだろう…
ちなみに去年は4時間21分35秒。
合計13分3秒のプラス。
スイム:29分11秒→35分42秒(+6分31秒)
T1:6分17秒→7分1秒(+44秒)
バイク:2時間15分33秒→2時間16分34秒(+1分1秒)
T2:2分10秒→2分3秒(-7秒)
ラン:1時間28分14秒→1時間33分18秒(+5分4秒)
スイムに関しては、体感的にも相対順位的にも速くも遅くもなっておらず、単に波が高くて全体的にタイムが出にくいコンディションだったことにより大幅タイムプラスになったものと思われる。
その分(6分31秒)とランでの距離ロス(約6分相当?)の合計12分30秒を加味すれば、あとはT1の40秒のプラス(これもスタートが若干海側から川側に遠くなった影響と思われる)くらいで概ね去年と同じ記録。
あんまり成長してないな…
やはり、①腰痛が出ないバイクポジションと②ラン走力アップが当面の大きな課題か。
課題を再認識できただけでも大きな意義を有するレースだった。
【機材】
去年の九十九里、宮古島とほぼ変わらず。
判断に迷ったのはタイヤとランシューズ。
タイヤはVelofrex record CL 25C。有料道路なのでパンクリスクは限りなく低いとの判断。
ランシューズは迷ったが、結局Qiaodan feiying plaid。宮古島では爪が剥けて散々だったシューズだが、自分の走りには一番合っている。足先への攻撃力が高いのが難点。
来年以降のトライアスロンレースは遂に発売された「ELVES AMANYAR1.0」で走る予定だ。
おわり
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