エンゲージメントを高めるフルリモート朝会
フルリモートワークにありがちな課題
BoostDraftでリードエンジニアを務めるTakaです.
フルリモートワークでは通勤時間やオフィスのコストが節約できる一方, コミュニケーションが不足しがちになるという問題があると思います. 実際にpaizaの実施したアンケートによれば, コミュニケーションに関する問題が上位になっています.
社員の一体感がなくなってきた
社員同士のコミュニケーションが取りづらく仕事に影響が出ている
対面コミュニケーションが減ったことでミスコミュニケーションが起きている
BoostDraft でも同様の問題があります. この記事では, コミュニケーションの問題に対してBoostDraftが行っている朝会を紹介します.
BoostDraftにおけるコミュニケーションの課題
BoostDraft は以下のような特徴があります
フルリモート
公用語が英語
約 1/3 の社員が日本語非ネイティブ
社員全員が英語がペラペラというわけではない
このため, 以下に挙げるコミュニケーション上の課題があります.
フルリモートのため, 場合によっては誰とも話さずに一日を終えてしまう
日本語話者同士, 英語話者同士でしかコミュニケーションが発生しない
効率的な開発を進める上で, これらの課題は大きな障害になってしまいます. BoostDraft ではこれらの問題を解決するために特殊な朝会を実施しています.
朝会による課題解決
BoostDraftでの朝会は以下の流れです. 朝会はすべて英語で行われます.
日替わりのモデレーターが最近の出来事を1, 2分で発表します
→ 各々の最近の様子を知るいい機会になりますモデレータが時計回りで次の人を指名します
指名された人は今週のトピックに沿ったテーマで簡単な発表をします
→ ここでの発表は一言でもオッケーです. 趣味というトピックに対して, I like jogging で十分です. 英語が苦手な人は台本を事前に準備して臨むことが多いです.4, 5人が発表して, 10分程度時間がたった時点でやめます
最後に連絡事項を共有して朝会を終わります
この朝会により, 以下の効果を期待しています
社員同士のコミュニケーションの向上, もしくはきっかけづくり
英語を話す機会の提供
トピックとしては以下のようなものが適切です
難しくない: 内容を考えるために30分もかけてしまうとお仕事に影響してしまいます
共感しやすい身近なテーマ: お互いより親しみを感じられるようしたいです
文化や信条に配慮する: 多国籍企業なので, ポリシーに関わることはテーマとしてふさわしくありません
過去には以下のようなトピックでみんなで雑談しました
Things I bought recently
Game (favorite, recently played, memorable)
favorite music
Place I visited recently
The top of your bucket list (Things to do before you die)
Current obsession (マイブーム (my boom) in old Japanese)
The top of your bucket list というトピックでは, 自分はアユの友釣りについて説明しました. アユの友釣りなんて英語でどういえばいいのかさっぱりわからなかったので, fishing using his friend とかすごい必死に説明しました. 難しかったです.
発表中にチャットで補足したり, 発表後に気になることをそれぞれが質問して盛り上がるとなお良しです.
以下は朝会時の, バーチャルオフィス: Gather でのスクリーンショットです. 発表者が面白いことを言って盛り上がったときは, 以下のように絵文字が飛び交います.
効果
社内コミュニケーションが向上したかどうかを定量的に評価することは難しいです. しかし, 朝会自体のアンケート結果はおおむね好評でした.
朝会のフィードバックとして以下のような声をいただいています.
コミュニケーションの向上
普段交流がない人の考え方を知るいい機会になる
おすすめの映画や運動など同僚から新しい情報を得ることができる.
お互いを知る機会になるため, 仕事がやりやすくなる
英語力の向上
モデレーターをすることで会議の導入や進め方などのフレーズを覚えられた
ネイティブの人が話している実際の言い回しを知ることができた
朝会でうまく話せなかったり聞けなかったりしたことが英語学習のモチベーションになる
BoostDraftにはいろんな国籍の人がいて, いろんな国の人の英語が聞き取れるようになった
BoostDraft では英語学習に対しての補助もあります. 朝会や英語学習の補助を通して, 英語力が大きく向上した社員もいます. 当初は台本を読みながら片言英語をしゃべっていたエンジニアが, 今では海外のエンジニアのメンターとして英語でコミュニケーションを取っています. BoostDraft社員の英語力のための向上の会社としての取り組みは別の機会に説明したいです.
結論
BoostDraft ではフルリモート, 公用語が英語という特徴から発生しがちなコミュニケーションの問題に, 朝会を工夫することで対応しようとしています. しかし, 社員数が多くなってきたため今の方法をずっと続けることもまた難しいと感じています.
フルリモートで働きたい人, 英語力を伸ばしたい人はぜひ BoostDraft に参加して, 一緒に効果的なコミュニケーション方法を考えてみませんか?応募はこちらからどうぞ.