岡部幸雄&中村均が叙勲!!
昨日の褒章に続いて素晴らしいニュースが飛び込んできました。岡部幸雄元騎手と中村均元調教師が、旭日小綬章を叙勲する事が、11/3、内閣府から発表されました。元騎手の叙勲は尾形藤吉(旭日双光章)、保田隆芳(瑞宝小綬章)に次ぐ3人目の快挙となります。
なお、昨日の的場文男騎手の褒章について、「中央・地方通じて史上初の褒章」と書きましたが、すいませんファクトチェックが甘かったようで、過去に尾形藤吉、稲葉幸夫、二本柳俊夫の3名が黄綬褒章を受章していました。ほとんど調教師としての功績が評価されていると思いますが、一応、元騎手なので、昨日11/2付の記事には誤りがありました。訂正してお詫びいたします。過去のニュースの内容も調べましたが、結構抜けている記事ばかりで、やっぱり自分で調べないといけないですね。
いずれにしろ、日本競馬界にとって大変大きな出来事となりました。もう言葉が無いですね。これほどの栄誉は日本競馬界では滅多にないですよ。褒章は各分野でそれなりに活躍すれば可能性はありますが、叙勲はかなり難しいですからね。大変おめでたい話であります。とは言っても、中村均元調教師は代々叙勲している日本調教師会の会長なので、その流れを汲んだのかなとも思いますが。
その叙勲とは簡単に言えば勲章を頂く事ですが、その対象は「国家・公共に対して功労のあった者に幅広く授与されるもの」であり、ちょっと褒章と似ています。しかし、叙勲は「広く社会や国家に長年にわたる貢献したもの」が対象であるのに対し、褒章は「特定分野の発展に多大な貢献をしたもの」が対象となります。また、長年を貢献を厳正に判断するためか、受章年齢も原則70歳以上であり、褒章の55歳以上と比べると時間が掛かります。そのため、どちらかと言えば叙勲の方が広く一般に認められた、評価されたものと考えるのが良いでしょう。
そして勲章にも様々な種類があり、勲章の種類と序列はこんな感じです。
褒章はメダルですが、こちらは勲章ですからね。そこまでカッコいいわけじゃなかったです。今回、両名が受章した旭日小綬章(きょくじつしょうじゅしょう)は、「国家又は公共に対し功労のある方で、功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた方」が対象となるものです。岡部さんはオールドファンにとっては言わずもがなの存在ですが、中村先生は・・ねぇ?スポーツ功労者顕彰の時にも触れましたが、いくら日本調教師会の会長とはいえ、叙勲はちょっとやりすぎのような気もします。他にも評価されるべき先生がいらっしゃると思いますが、会長は忖度されるのでしょうか・・・
また、序列的には7番目ですが、そもそも序列1~3位の大勲位菊花章頸飾、大勲位菊花大綬章、桐花大綬章は元々皇族や貴族にしか受章されず、現在でも内閣総理大臣など特別な職に付いたものしか受章できない勲章ですし、4~6位の旭日大綬章(瑞宝・宝冠も含む、以下同じ)、旭日重光章、旭日中綬章も政治家やノーベル賞受賞者などそうそうたる顔ぶれです。そのため、各分野の最高の栄典は旭日小綬章なのかもしれません。まぁ競馬界では最高の栄典と言って差し支えないのではないでしょうか。そんな事言ってると、武さんが旭日大綬章あたりをサラッと叙勲したりするんですよね。
ちなみに私がサラッと調べた限りで、競馬関係者の叙勲、褒章は以下の通りです。
勲章を叙勲したのは8名、褒章を受章したのは4名、叙位は2名です。いずれも競馬界に名を残す御大ばかりですね。それとは別に元JRA理事長で史上初の生え抜き理事長だった土川健之氏も旭日中綬章を叙勲しています。そこに岡部さんが加わったというのは紛れもなく名誉な事だと思います。本当におめでとうございます。