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大塚騎手提訴問題続報

ちょっと遅くなりましたが、大塚騎手の木村調教師に対する提訴のニュースについて記事にしときましょう。このニュースが競馬村を襲った後に、色々な人から色々なコメントなり、考察なりが出てきましたが、公開された訴状によると思った以上に酷い内容でした。

訴状によると、木村先生からの度重なる暴力以外に、「のろま」「お前は底辺なんだよ」「厩舎のお荷物」といった暴言があり、摂取傷害うつ病などによって入院中や退院後に飛び降り自殺の企図するなど精神的に追い込まれていたそうです。

これが事実であれば、木村調教師の免許剥奪の可能性にまで発展する事案だと思います。今の時代にこうしたパワハラは表に出た時点でアウトですし、角居先生の飲酒運転より重い内容ですからね。擁護のしようがありません。

ただ、ただですよ?競馬関係者はそう思っていないような雰囲気になっているのが恐ろしいですね。確かに、大塚騎手は挨拶ができなかったり、厩舎作業を忘れるなどミスが多く、騎手候補生であっても酷いと言われるほど不出来だったかもしれません。同じミスを何度も繰り返せば手が出る事もあるでしょう。

しかし、しかしですねぇ、表に出るほど暴力、暴言を繰り返す木村先生にも問題があるのではないでしょうか。普通はですね、一回や二回、頭を引っ叩かれたくらいでは誰も訴えようとは思いませんし、そのミスが他者の生命に関わるような危険に繋がるとすればグーで行っても止む無しと思いますよ。それで訴えるのは、よっぽど杓子定規に法律を適用してやろうという輩くらいじゃないでしょうか。


じゃあ今回の木村先生はどうだったかというと、騎手候補生の頃から手が出て、助走をつけてバレーのスパイクのようにぶっ叩かれ、脳震盪の起こしたばかりの頭を狙うなど、従業員の安全管理義務を著しく欠いた行為をしているとの事です。これでは擁護する方がおかしいでしょう。

同じ調教師の先生方からは、『こうした指導になるのも仕方ない』との声が多数挙がったとの報道もありましたが、何度注意しても挨拶ができなかったり、指示を忘れたりしたら、脳震盪を起こした直後の頭をぶっ叩くという命の危険がある行為が正当化されるのでしょうか


『何度も同じミスをする弟子に注意したり、騎乗させないと言えばパワハラになるなら、騎手候補生を預らない』と言う調教師もいるそうですが、それこそ自分達の常識が世間の常識から乖離している証左です。パワハラとは『同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える、または、職場環境を悪化させる行為』を指すのであって、注意したり、ミスを咎めて反省を促すために騎乗に制限を掛ける事をパワハラとは言いません。

今回の件は、適正な範囲を超えて行われた行為によって精神的・身体的に損害を被った事が問題なのです。そんな根本的な事も理解していない人が木村先生を擁護しているのであれば、その姿は随分と滑稽に見えますね。


あと、前回ヤフーニュースのコメントについて大塚騎手を責めるコメントが多いと述べましたが、この訴状内容が明らかになると一転、暴力はいけないというコメントが多い事、多い事。事案の内容に変更がないのに意見が180度変わるコメント欄になんなの?と思ってしまいました。はい蛇足です。

まぁ今月24日に第2回口頭弁論があるそうですし、木村先生が何と言ってくるか、それとも弁論自体が開かれるか、注目していきたいですね。




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