中国による南海諸島の領有主張について
中国が南シナ海の島嶼群の領有を主張し、フィリピンやベトナムなどと争いが起きています。
この問題は、一見すると「中国が軍事力を背景に無茶な領土拡大をしている」という印象を与えるため、中国の覇権主義を象徴する問題のように扱われています。
それは一面において事実を反映していると言えますが、歴史的な経緯を見ると、実はそう単純な話ではありません。戦前の日本による東南アジア侵略や、戦後の冷戦期におけるアメリカの思惑が交錯しており、中国が一方的に現在の状況を作ったわけではないのです。
中国の肩を持つわけではありませんが、第二次大戦前から戦後の歴史的経緯を見直してみることで、問題の背景にある構図を考えておくことは大事です。
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