パックンさんと本山勝寛さん-統一教会に搾取された貧困家庭の問題
お笑い芸人のパックンことパトリック・ハーランさんが、安倍晋三銃撃は「統一教会が犯人側じゃない」「我々がここで統一教会をたたきっぱなしにしていると、逆に犯人が喜んでいる」などとして、安倍晋三元の国葬について「(今回やらなければ)いつやるの」と発言したそうです。
わりと良識的な発言をすると思われていたパックンさんなので、このニュースは衝撃をもって迎えられています。
統一教会の看板だった安倍晋三が、まさにそれが原因で殺されたにもかかわらず、国民の多くが反対する中で法的な根拠もなく「国葬」で弔うという事態。
これに賛意を示せる理路がまったくわかりませんが、パックンさんの中で統一教会あるいは安倍晋三に対して、なんらかの強い好意的バイアスがあるのだと思います。
パックンさんと安倍晋三の関係
パックンさんは、極貧家庭からハーバード大学に進んだという、苦学の成功譚が一つの売りになっています。そのおかげもあってか、もともとの「お笑いタレント」枠ではなく、「良識的なコメンテーター」枠で活躍中のように思います。
成功しているパックンさんは、あの「桜を見る会」にも招待されています。
この写真は2018年のようです。「桜を見る会」というのは、事実上、安倍晋三による国費を使った支援者に対する利益供与であり、芸能人らの懐柔手段になっているというので、激しく糾弾されて取りやめになってしまった行事です。
「桜を見る会」が取りやめになったときの報道番組では、パックンさんは「
割と厳しいことも言ってきたのに呼んでもらえるので、案外大人だなと思った」とコメントし、「今後は税金を使わないで、自民党が党として主催すればいいだけの話だと思う」と言ってたそうです。
僕としては、政党としてやるのもどうかと思いますけど、まあ個人の考え方として理解できなくはないです。
パックンさんと統一教会/本山勝寛さん
ここまでの話だと、パックンさんが安倍晋三の国葬にあれほど強い賛意を示したり、統一教会を庇ったりする動機がいまいち分かりません。
ですが、先日来触れている 4kiz の本山勝寛さんとの関係が怪しいことになっていて、そのへんに動機がありそうな気がします。
実はパックンさん、日本財団に在職だった頃の本山勝寛さんと対談したことがありました。
二人とも、貧困家庭から苦学してハーバード大学の学歴を得た経歴が共通してるんですね。
この対談記事は、webで読むことができます。(archive)
本山さんは、日本財団の子どもサポートチーム担当として、日本の貧困の状況を説明したそうです。そして
本山さんのお父さん「あまり収入がなくて」って、それは統一教会信者として献金してたり「国家メシア」としてホンジュラスへ行っちゃったからです。それを説明するのが先でしょうけど、ぜんぜん触れてません。
そのうえで、本山さんはこう言います。
貧困家庭への支援とか、子どもに対する投資はいいんですけど、そもそも統一教会に献金しちゃって貧困になる信者さんたちをどうするんですか。
本山さんは、統一教会の人間だということを伏せているので、一見すると良いことを言ってるみたいですけど、おかしなこと言ってますよ。
信者は献金しろ。困った信者には国が補填しろ。っていうことですよこれ。
要するに日本のお金を統一教会が吸い上げる仕組みを作れっていうことですよね。
パックンさんはなぜ統一教会を擁護できるのか
さて、ここまで見て行くと、パックンさんは本山さんとグルだから、統一教会を擁護せざるを得ないのではないか、という気がします。
もちろん、上記対談の時点で、それを知っていたわけではないと思うんですが、そこから接点ができたとしても不思議はないです。
上述の対談は2019年なんですが、2021年の2月にはこんなことに。
本山さんは、4kiz でたくさんお金を集めて行政に食い込んでいます。
で、パックンさんも彼の事業に一枚噛んでるんだと思うんですよ。
そう考えれば、今回のパックンさんによる不思議な発言も、ぜんぜん意外なことではないですね。
やっぱり金の魅力には人間勝てないんですね・・・。