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済州航空737-800事故について(その2)

済州航空のボーイング737-800が起こした事故について、年末に「済州航空737-800事故について(その1)」を書きましたが、その後、少しづつ追加の報道が出てきました。
特に、最後の4分間はデータ・レコーダーに記録がなかったという報道は、多くの人に驚きを持って迎えられています。
すべての電源を失えばデータ・レコーダーの記録も止まりますが、一般論として、そんなことが起こらないように設計されているのが、現在では当たり前だからです。

しかし、ボーイング737の旧設計では、両エンジンが止まって発電機能を失うと、補助動力(APU)を始動しない限りデータ・レコーダーが停止してしまう可能性があり、このケースに該当するのではないかと指摘されています。
すると、両エンジンが止まっていたのか、という話になるのですが、そうなると更に別の疑問も発生してくるので、話は簡単ではありません。


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