飛行機や兵器の「スペック」ってなんだろう


公称性能だけで兵器のことを語ったりする人を、よく「スペック厨」なんて言いますね。あと「カタログ・スペック」なんていう言葉も耳にする。
でも「スペック」ってなんだろうね。
カタログに書いてある数字?
それも間違いじゃないかもしれない。
でも「MILスペック」とか、あるよね。あれは?

ヘビーデューティを売り物にする民需製品に「MIL規格をクリア」とか「ミル・スペック準拠」なんて言葉が躍っている。
こういう製品で言っている「MIL規格」っていうのは「MIL-STD-810」という「環境試験」の規格のこと。でも、そのほかにも「MILスペック」っていっぱいある。
戦闘機なんかを近くで見ると「MIL-H-5606」とか「MIL-PRF-5606」とか書いてあったりする。これは油圧のための「作動油」のMILスペック。もともとは「MIL-H-5606」というスペック番号だったのが、その後「MIL-PRF-5606」という呼び方に変わったもの。

じゃあ、戦闘機そのものの「カタログ」や「スペック」というものはあるのだろうか?
今日はちょっと、実例も交えながら「スペック」の話を書きます。

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