ウクライナの歴史と国際反共組織ABN
第二次大戦下のウクライナ民族運動
ナチスと一体化したOUNバンデラ派
アゾフ連隊に関して書いた記事で、第二次大戦までのウクライナ民族運動がナチズムと融合し、その中心人物がステパン・バンデラとヤロスラフ・ステツコであったことに触れました。
1929年に創設されたこの組織は「ウクライナ民族主義者組織」(OUN:Organization of Ukrainian Nationalists)という名称を持ち、暗殺や破壊活動を含むテロを繰り返しながら、穏健派のOUN-Mと、バンデラを支持するOUN-Bに分派します。
OUN-Bはユダヤ人やポーランド人などの排斥を唱え、数々の残虐行為に関わったとされています。
以下はWikipediaにも書かれている代表的な事例の一つですが、これが全てというわけではありません。
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