雷様は地上で暮らしている
こんにちは。ぼーんぐんです。
太古の昔、わが国ニッポンは混沌とした霧の中にありました。そこに現れたのは二人の神々”イザナギ”と”イザナミ”です。二人は力を合わせ天の浮き橋から天沼矛で海をかき回し淡路島を創りました。
みなさんご存じの”日本神話”ですね。
我々のご先祖様はこうしてニッポンを創造されたんです。何て壮大で素晴らしいお話なのでしょう。それよりも、いつの時代にも私の様に妄想癖(?)のある人がいるのかと思うとホッといたします。
早いもので9月も中旬になりました。天気予報では台風や落雷など季節の変わり目に発生する様々な気象の変化を注意情報として流してくれます。特に気圧が不安定になると必ず天から落ちてくる「イカヅチ」には注意が必要です。
「ピカッ!ゴロゴロゴロゴ・・・ドドーン」
「きっと今の落ちたね。見てないけど落ちた。絶対だ。地響きしたもの・・」
子供の頃は自信満々に家族に言っておりましたが、大人になってからは小心者になったのでしょうか軽口もたたかず、じっと静かにやり過ごしています。
ほんとカミナリのパワーは凄いですね。昔から地震と並び称されるだけの事はあります。今のような科学的な知識が乏しい時代は神々の仕業だと考えていても不思議ではありません。日本ではこの神様を”雷様”と呼んでいました。
ところで”雷様”ってどんな姿をしているのでしょうか。
私たち大人は既に知っていますよね。昔の立派な絵師が描いた芸術作品を見ていますので、自分達の頭で想像するより先に絵師の描いた風神や雷神のイメージが定着してしまいました。しかしそれは絵師のイメージです。その絵を知らない子供たちに雷様を描かせればもっとユニークな作品が生まれるのではないかと考えることがあります。
雷が怖いのは天空を切り裂く「轟音」と「イナビカリ」ですね。
これから身を守る方法を私たちは身に着けています。みな親から教わりました「おへそを隠せ」って。子供の頃、私は真面目に信じておりましたから、雷が鳴ると半べそをかいて、急いで自分のシャツを引っ張りお腹を隠したものです。
しかし何故”おへそ”が狙われるのでしょうか。
少し調べてみますと「気温が急激に下がり体温を奪われる」からだとか「おへそを隠す姿勢が前かがみになることから雷が落ちにくい」とか、もっともらしい説明がありましたが中には怖い話も出てきました。
それは、雲の上にいると信じられている雷様が、ある信仰では鬼や河童に姿
を変えて、おへそから体に侵入して悪さをするんだって言うんです。怖わ。
なんと雷様が地上にいる説があったんですね。
しかし、筋肉モリモリの雷様が、頭の上に皿を載せた見た目にも華奢な河童に変身とは、急に弱々しくなって大丈夫なんでしょうか。しかもキュウリが好物なんですよね。なんとなく雷様が身近に感じられます。
さて現代の子供達に、雷の怖さは伝わっているのでしょうか。
さすがに「雷が鳴ったらおへそを取られるよ」なんて言ったところで誰も相手にしてくれません。ましてや鬼や河童の怖さを真面目な顔で話したところで馬鹿にされるのがオチでしょう。
それでは子供達にどうやって危険から身を守らせましょうか。
子供に大人気のYouTuberさんに協力してもらって、高木ブーさんお馴染みの雷様の格好でもして頂いて、雷の怖さを教えてみましょうか。
「だめだこりゃ」
「次行ってみよー」
天から、いかりや長介さんの声が聞こえてきそうです。
そうか、今の子供達は高木ブーさんの事を知りませんものね。