田舎での視線の集め方
午後7時半
田んぼ道を脇に、水路の音を耳に、散歩をしていた。
綺麗な夕焼けがまだ見える初夏。
人間がいろいろと変化させた地球が怒ったのか、
昼間は暑すぎる
が、この時間帯は暑さが静まって人間が生きやすい気候になっている。
午後7時半
都心からぐんと離れた車社会の地域では帰宅ラッシュの時間ではない。
ここら辺の人は朝早くに出勤して6時には帰宅する。
だから車も多くはない。まあでも、少なくもない。
そんな散歩時間、車道を歩行者として横切るために
押しボタン式の信号機を使った。
たった1人の私が、この道路を横切るがために
帰宅時間が遅めで早く帰りたいと思っている会社員の方々のお車を数台も停車させた。
私が20メートルほどの道路を渡るのに15秒もかからない。
しかし信号が赤の時間は15秒以上30秒未満くらいだろう。
つまり、私が渡り終えて停車している車の横を歩いていく時間が15秒ほどある。
信号を渡る15秒
停車している車の横を歩く15秒
その時間とても長く感じ、
そして恥じている私を認知する。
え、みられてる?
って自意識過剰な私
.
.
.
いやみてるよね?
このボタンをできる限り押さずに生きていきたい。
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