2024年グラミー賞生ブログ #2
続いてトレヴァーがルーク・コムズの紹介をして、ルークがいかに「Fast Car」が自分に取って少年の頃によく聴いてたか、どんなに大事な曲かを語るビデオの後、さあルークの「Fast Car」が始まるぞ、と思ったら、ステージであのイントロを爪弾いてるのは何と他ならぬオリジナルのトレイシー・チャップマンその人ではないか!何て素敵な演出。トレイシーのパフォーマンスは意図的に事前発表されてなかったんだね。トレイシーとならんで嬉しそうに「Fast Car」を歌うルーク。いやあ、何でこの歌がSOYやROYにノミネートされてないの!と思わず言いたくなるほど素晴らしい、感動的なコラボ・パフォーマンスだね。頭がすっかり真っ白になっても、トレイシーのあの心にしみるような歌声は響くなあ。おお客席ではジェリー・ロールとザ・ウォー・アンド・トリーティの旦那の方が喜んでシンガロングしてるわ。終わった後もひたすらトレイシーへのリスペクトを体で表現するルーク。いやあジンと来るなあ。
さあ次に登場したのはマルーマとクリスティーナ・アギレラとラテン系の2人。ということはラテン関係の発表だな。最優秀ラテン・アーバン・ミュージック・アルバム部門の発表みたい。自分はこの部門予想してないけど、日本人ノミニーのいるタイニーか、カロルGかな。おお、カロルGが取ったね。このアルバム『Manana Sera Bonito』って無茶苦茶ポップなアルバムだったし、まあ順当かな。日本人ノミニーが取れなかったのは残念だけどね。ピンクに髪の毛を染めてるカロルG、なかなか可愛いね。観客席でタイニーが拍手してる。彼は残念だったね。
さて次はSZAのセグメント。彼女がアルバム『SOS』制作にあたっての思いや不安だったことなんかをドキュメンタリー映像で語るビデオが流れた後、ステージに登場した黒のビッグハットとロングコートに身を包んだSZAが歌う「Snooze」。あのアルバムの中でも最もオーセンティックで王道のR&Bナンバーだね。ベタに「Kill Bill」から入らないのがいいね。と、後ろから現れた男性に短刀で切りつけたSZAに合わせてその「Kill Bill」のイントロが始まって、いきなりフィービー・ブリッジャーズの座ってるテーブルに、赤黒のレザースーツに身を固めた女性ダンサーが飛び乗って日本刀を振り回すという、ビデオのコンセプトに合わせた演出。うーんでも多分SZAは口パクだな、これ。ステージには女性の剣を持ったダンサーが多数、男性ダンサーが少数入り乱れて殺陣を展開しながら、入り乱れながら「Kill Bill」に合わせて踊るという演出でした。途中に登場する男性ダンサーがSZAに掴まれて空中に放り上げられた後にステージの後方に落ちてくる演出なんて、これ、なかなかリハーサル大変だったんだろうなあ。おお、客席のジャネル・モネイが立ち上がって拍手している。
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