2023年グラミー賞生ブログ #4
さて続いてはザ・ロックが再登場、最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス部門の発表。ここではさすがにアデルだろうというのが予想だけど…ああやはりそうだよね。受賞のアナウンスを聴いたとたんに隣のテーブルのリゾとハグするアデル。相変わらずの下町娘的な雰囲気がいいなあ、ビッシリメークしてるんだけどスピーチで「Thank you, I f**king love you」ってのがアデルらしいよな。スタジオでジョン・カビラが「アメリカの放送は3秒遅れなのでブロックされたと思いますが、日本では流れてしまった不適切な言葉があったことをお詫びします」と言って笑いを誘ってたw。
さて次はパフォーマンスするカントリー・スター、ルーク・コムズがサウス・キャロライナでバーの用心棒やってたころのバーのオウナーがルークを紹介するという、なかなか粋な演出。ルークは優しすぎて用心棒に向いてなかったんだっていうコメントがなかなか良かったね。そしてルークがアコギで静かに演奏し始めたのは只今ヒット中の「Going, Going, Gone」。
次は、今年新設の「ソーシャル・チェンジ賞」。社会問題や文化に対してインパクトを与えたと評価された楽曲とソングライターに与えられる賞で、スタジオでその背景と意義を今説明してるけど、これのプリゼンターが何と、大統領夫人、ファースト・レディのジル・バイデンさんというのが凄いね。日本では考えられないよね、こんなの。その前に、これから主要4賞の発表に入っていくということで、新人賞部門にノミネートされてるマネスキンのインタビューを紹介している。本当に彼らが取るといいと思うけどどうかなあ。ジョン・カビラがグラミー第1回のROY、SOYの受賞者がイタリアのドメニコ・モドゥーニョだったっていうネタをさり気なく紹介してるのはさすがだね。
そしてそのジル・バイデンさんが発表する「ソーシャル・チェンジ賞」。結構良いお年だと思うけど、ところどころシースルー(に見える)シルバーのロングドレスが上品で魅力的だねえ。で、受賞者として発表されたのは、イランのシャーヴィン・ハジプールと言うソングライターによる、ヒジャブを着なかった女性が政府に拷問死させられたことに抗議するアンセム曲。なんでもインスタにアップした曲がわずか2日で4000万回もプレイされたということらしい。おお、そしていきなりジル・バイデンさんが一気にSOYの発表もしちゃうのか!さあ、ケンドリックがチャイルディッシュ・ガンビーノ現象再現するのか、それともビヨンセが取っちゃうのか?えええええええええええ????何とボニー・レイットの「Just Like That」が受賞??ボニー自身も間違いなく予期してなかったに違いなく、発表の瞬間テーブルで大きく口を開けて驚愕の表情だよ。ステージに上ったボニーが「驚きすぎてどう言っていいかわからない」ってそりゃそうだよなあ。いやこれは全く違う意味で凄い受賞だな。スピーチの中で自分のブレイクのきっかけになった「Angels From Montgomery」の作者、故ジョン・プラインの名前を挙げて、自分がここまでこれたことを感謝していたのが本当に心からのコメントだったと思う。いやあボニー、初のSOY受賞、おめでとうございます!
そしてここから一気に主要4部門の発表が次々に。次はROYを発表するコールドプレイのクリス・マーティン。そうか、客席であのニット帽をかぶってた兄ちゃんがクリス・マーティンだったのか、ステージに出てきて初めてわかった。さあ、ここは誰だ、ケンドリックか、ビヨンセか、アデルか、ハリーか?ああでも何かリゾが取りそうな気がする。あああああーやっぱり!ここまでリゾ何も取ってないものなあ。そうか今年のグラミーはノミネートされた候補がいろんな部門で一つずつ受賞する、というのがシナリオだったんだなあ!そしてリゾのこの曲の自己実現というか、ポジティヴなメッセージは確かにグラミー・アカデミーのここ数年のトレンドに完璧に沿ってるもんなあ。あああリゾも言っちゃった「Feeling super f**king good!」だって。「私のチーム、チーム・リゾは最高なのよ!」と言いながら、自分が学生のころ学校をフケてライブを見に行ったというビヨンセに対しても大声で感謝の言葉を叫んでいたリゾの姿は、それ自体が最高だったなあ。