2022年グラミー賞生ブログ#9
さて次はグラミー・アカデミーCEOのハーヴィー・メイソンJr.が登場して、音楽の価値と意味と重要さを訴えるスピーチに続いて、ギヴィオンやH.E.R.をはじめとするミュージシャンやソングライター達が次々に動画で登場して、自らを「I Am The Academy」と説明した後に、最後にハーヴィーが「We Are The Academy」と締めた。なかなかメッセージと真摯さに溢れたいいスピーチだったね。
続いて登場したのはキャリー・アンダーウッドのコスチューム・アレンジャーの女性の方が登場。こういう裏方の人たちにスポットを当てる演出の仕方、今年のグラミー・アカデミーもいろいろあった後だけに考えてるね。そして登場したキャリー・アンダーウッド、先週リリースしたばかりの新曲で彼女の次の新作アルバムからのシングル「Ghost Story」を力強くドラマチックにパフォーマンス。カメラはWOWOWのスタジオに戻ってきて、やはり話題はシルク・ソニックのROY受賞。これでシルク・ソニックはノミネートされた4部門全部門受賞ということで「スイープしたぞベイビー!」ってアンダーソンが言ってたね、と盛り上がってました。あと、SZAが松葉杖突いてたってのは気がつかなかったなあ。
さて次にもう最後の部門、最優秀アルバムを発表するのは、さっきH.E.R.と熱いライブを見せてくれたレニー・クラヴィッツ。さあ、この部門、本命オリヴィア、対抗ジョン・バティーストの予想なんだけど、どうなるか?大穴中の大穴、トニー・ベネット翁の感動的な受賞はあるのか?....おおお、ジョン・バティーストの『We Are』、取ったね!確かに主要部門、取るならこの部門だと思ってたけどいやあこれはふさわしい受賞だと思うよ。そして彼のスピーチが素晴らしかった。「この世にベスト・シンガーとか、ベスト・ソングとかそういうのはないんだ。芸術は主観的なもので、音楽は常にその人にとって最適で最高なものである、そういう人を求めてそういう人にたどり着く、レーダーみたいなんもんなんだ。自分にとっては音楽は単なる音楽じゃなくて、精神的な営みなんだよ。みんなも自分のベストな音楽を作って、楽しんで、「君自身でいてくれ」ありがとう!」ホントに素晴らしい。そしてあの笑顔。誰が彼を好きになられずにはいようか、ってそんな感じだよねー。オリヴィアもH.E.R.もガガもみんな嬉しそうに拍手してたよ。受賞がアナウンスされた瞬間に横にいたビリー・アイリッシュがジョンに抱きついて見たことないような嬉しそうな顔して笑ってたのが印象的だったなあ。ジョン、みんなに愛されてるんだなあ。
そして今年のグラミー賞最後を締めるのは、カントリー・グループのブラザーズ・オズボーンによるハード・ロッキングなカントリー・ロック・チューン「Dead Man’s Curve」。このライブでの終わり方、何年か前にあったけど、何となく最後はジョン・バティーストがもう一回パフォーマンスすればよかったのに、と思ってしまったのは自分だけかな。でも今WOWOWのスタジオでも言ってたけど、ジョン・バティーストの最優秀アルバム受賞は、アカデミーの「いい音楽はセールスや知名度とは関係なく、みんなの心に届くもの」というメッセージが込められてる感じがしたね。アカデミーのような変な事件もなく、ただただ音楽とそれが伝えてくれる感動がストレートに伝えられた、そんなグラミーだったんじゃないかな。グラミーに対しての批判も多いし、自分もここ数年のダッチロール状態には正直不安も感じたけど、今日の受賞や、パフォーマンス、集まったミュージシャン達の高揚感を見ると、やっぱりこの賞、大事にしてもらわなきゃいかんなあ、と思った次第。
ということで今年もお送りしたグラミー賞生ブログ。今年もライブ放送見ながらキーボード叩きっぱなしなので、へんな文章も多いかと思いますが、やっぱりショーの興奮(特にシルク・ソニックのスイープ受賞!)を伝えるにはこのフォーマットが一番いいかと思うので、後ほどちょっとだけ文章の流れを整えて、写真をいくつか追加しながら最終版としてアップしておきます。おお、今WOWOWスタジオでは今年のフジロックの番宣やってるな。これも今年は3日間通しで行くしかないな。そしてグラミー賞予想の答え合わせも来週くらいにアップしておきます。
では皆さんお疲れさまでした。WOWOW見れる人は夜の字幕版、この生ブログも参考にしながらお楽しみ下さい。ではまた近々ブログでお会いしましょう!