ぜひ沼へお越しを!〜ドラマ『美しい彼』第1話〜
今年の6月に出会ってから、シーズン1、2、劇場版、と数えきれないほどリピートして観てきた『美しい彼』シリーズ。
地上波(テレビ神奈川)での再放送を機に、1話ずつ振り返りたいと思います。
そもそもこんなドラマ
吃音症ゆえに幼い頃から周囲になじめない底辺「ぼっち」高校生・平良一成(萩原)と学校カーストの頂点に君臨するカリスマ“キング”・清居奏(八木)。
第一話は、2人の出会いと平良が自分の気持ちに気づくところまで。
公式ビジュアルブックでいうと、「桜と小銭と二人だけの秘密」の章。
自己紹介で自分を救ってくれた(と勝手に思い込んだ)清居に惹きつけられる平良。
クラスのトップとパシリという関係が、あるきっかけで少しずつ変わっていくのですが、、、。
もう初回から、リッくん(萩原利久)演じる平良は、走る姿も、ニンマリする顔も、とにかくキモくて、挙動不審。でも卑屈なくせに、実はけっこう強い心を持ってることが実はあちこちで窺えちゃうのです。パシリにされても、心の中で「お前らのためじゃねー(清居のためだ)」みたいに言っちゃうし。
そして、ゆせ(八木勇征)演じる清居は、カッコいいし、クラスのキングだし、でもなんか孤高なオーラを纏ってる感じ。
そんな中、実はいいヤツ?の片鱗も覗かせる。
クラスメイトが平良の吃音を揶揄したあだ名をつける一方で、吃音が出て、うまく話せない平良に、「めんどくせぇな」と言いながら「いいよ、ゆっくり話せよ。適当に待ってるし」なんて言っちゃう。
平良でなくても、これは「惚れてまうやろー」
この清居の一言が私のお気に入り(の一つ。なんせお気に入りシーンが山ほどある 笑)。
ただ、清居推しの私から見ても、この回の清居は、平良に対して「キモい」「ウザい」を連発するし、パシリさせるし、ヒール色がかなり強い感じではあります。
私は、初めて観たのがネット配信だったので、一気に6話観ちゃって、この「ヒール」な印象が残らないくらいにさっさと次の展開に進んだけれど、週1の放送だと、ここで終わって1週間待つ、って、、、。
「なんか、清居がキツくて、やな感じ〜」って思っちゃう人に、次回以降、どんどん話が動くし、エモいシーンもたくさんあるから、諦めず?待ってて欲しい、と言いたくなります。
美しいビジュと言葉たち
ともあれ、第1回は、ゆせ(八木勇征)様演じる清居の、美しさを堪能する回。
2人が出会った日の教室に入る姿、桜の花びらを吹き飛ばす顔、神社でジンジャエール(あっ、シャレみたい)飲む横顔、そして「言わないと殺すって言われたら?」と平良に詰め寄るドアップ、、、
原作の凪良ゆうさんは、ドラマ化にあたり、この、美しい「彼」を演じる役者さんのことを案じていたそう。
原作での挿絵やコミック版は葛西リカコさん。それもかなり「美しい」ビジュ。平良も、単にキモいだけではない、潜在的なカッコよさとさ「攻め」としてのスタイルの良さ、、。
これらのファンを満足させうる俳優さんがいるのか、、、と。
でも、ゆせりくに決まって、そのビジュに、凪良先生をして「顔面で黙らせた!」、脚本の坪田文さんをして「美しい彼、いた!」と言わしめたらしい(笑)
平良役のリッくんは子役時代からたくさんのドラマ映画に出てきた俳優さんですが、ゆせは本業はFantasticsのボーカルであり、本格的な演技はこのドラマが初めてとのこと。でもこのドラマシリーズで、2年連続「ソウルドラマアワード2023」でアジアスター賞を受賞して、俳優としても活躍の幅を広げています。
そうそう!
公式ビジュアルブックでは、イラストの再現が表紙になって、話題に。
ほんと、よくぞこの2人をキャスティングしてくださったーって感じです。
さらにこのドラマ、ビジュだけでない魅力があるのです。
それが「言葉」。
全編を通して、モノローグがけっこう多いのですが、セリフでもモノローグでも、とても素敵な言葉遣い、というか、表現が多くて、さすが、作家さんによる小説が原作だなぁ、と感じます。
そしてそれを生かすため、脚本の坪田文さんは、その世界観を損なわないように、と思われたそう。
だからこその、素敵なセリフや表現なんですねー。納得。
ただ、ドラマと原作は、かなり設定が違っていて、キーになるセリフが、違う場所で使われたりしてます。
例えば先ほど書いた、神社でのシーン。
「言わないと殺すって言われたら?」
「殺されるよ」
の会話は、原作&コミックではファミレスでのやり取り。
このセリフ、そのあと「キモっ」って清居が呟く通り、平良のキモさを端的に表してるのですが、私的には、テーブル越しに向かい合って座ってるファミレスより、ドラマの方が良かった!(ちゃんと平良が左で、清居が右にいたし 笑)
神社で横並びに座っていて、清居がグッと顔を寄せて問い詰める感じと、突然のドアップにドギマギしながらも、しっかりと即答する平良。
その瞬間、平良自身、自分の中の「想い」が形になったんじゃないかなぁ、と勝手に想像しちゃうのです。
次回出てくる「花火」での平良のセリフも原作では全く違うシーンで、違う相手に呟くのですが、ドラマではファンから「ベストシーン」に選ばれる名場面で使われます。私も大好きなシーンで、そのシーンでゆせ(八木くん)にオチたと言えるくらい。
そんな感じで、「小説」が持つ「言葉」や「表現」の美しさと、「ドラマ」が持つビジュアル(人や背景など)の美しさの融合って感じなんです!
ぜひMVでフルに!
そして、「美しい彼」で外せないのが、テーマ曲。
オープニングは「カラメル」byもさを
分かります?
これ、ファインダー越しの清居なんですよ。
清居を見つめる平良視線の歌。
歌詞もストーリーに沿ってて、すごーく楽しめます。
エンディング曲については、もう少し話が進んでからの方がしっくりくるので、またいつか語りたいと思います。
ぜひ、沼へ!
第1話だけでもいくらでも語れちゃいます。
さらに第2話は、あのシーンも、あのシーンもある!!
リアタイで観てた人は1週間も待てたんだろうか。
ともあれ現在、テレビ神奈川でシーズン1を再放送中。
(Tverでのお見逃し配信もある、、らしい)
10/7深夜にはCSホームドラマチャンネルで一挙放送!
https://homedrama-ch.com/series/14983
(字幕、あるか???)
Netflixなら、シーズン1、2、そして今週からは劇場版エターナルまで、全て字幕付きで観れます。
https://www.netflix.com/jp/title/81568913?s=i&trkid=258593161&vlang=ja&clip=81574505
同担、大歓迎です!
語り合える方が増えたら嬉しいなぁ。
※第2話の考察はこちら↓になります。