韋編三絶の理念
先日、韋編三絶という言葉を自分の書店活動の屋号に掲げた理由について、少し書いた。
昨日、風呂に入りながら、創業の理念をふと思いついたので、それについて書いていく。
創業の理念は元々、始める前に考えるもののような気がするが、人々のご縁と勢いで生まれた僕の韋編三絶は、全てが後付けなのだ。
韋編三絶 創業の理念
読んだ人が本来の自分を思い出すような一冊を、届けていく。
読んだ人、をお客様、にしようかと昨日は思ったのだけど、僕の目的は「本を届ける」事であって、取り扱えない本でも薦めたいし、最終的にその人が読んで何らかの反応があれば良いので、売ることに重点は置かないことにした。もちろん、取り扱う本で反応してもらえるなら、こんなに嬉しいことはないし、書店を名乗る以上、一冊一冊、取り扱える本を増やしてもいきたいのだ。
思い出す、というのはセンジュ出版の吉満さんの影響を大きく受けており、立ち返る、でも、取り戻す、でもなく、思い出す、が一番しっくりきた。
元々そうだったもの、生まれたときには確かにそこにあったこと、そうしたいと思って生きてきた中で、いつの間にか忘れてしまっていたこと。
人生の中でそんな本来の姿に近づいていくような出会いは、嬉しく心躍るものになると思う。
なので、自分自身も、あなた自身も、本当にやりたかったこと、本当はそうなりたかったものに、本を読む度に近づいていける、そんな読書体験を届けたい。
これが、韋編三絶の理念になる。