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【オンラインショップ更新】クリスマス特集②かわいくてたのしいキャラクター絵本
古本とがらくた paquet.オンラインショップ、
クリスマス特集第二弾はかわいいキャラクターが登場する作品を集めてみました。
掲載商品の販売開始は今夜21時からです。
それでは紹介していきます!
「マドレーヌのクリスマス」
ルドウィッヒ・ベールマンス 作
江國香織 訳
2000年11月1日 BL出版株式会社 発行
一作目は大好きな「マドレーヌ」シリーズから。
瀬田貞二さんが訳した「げんきなマドレーヌ」にはじまるこのシリーズは、パリの寄宿学校を舞台にした“勇敢なおちびさん”マドレーヌの物語です。
今日も世界中で愛されているマドレーヌは、今年生誕80周年を迎えるそう!
クリスマスシーズンに読みたい「マドレーヌとクリスマス」は、クリスマスの前の晩にマドレーヌが体験したふしぎなできごとを描いた作品です。
マドレーヌ以外のみんなが風邪で寝込んでいるクリスマスの前の晩、マドレーヌがてきぱきとはたらいていると、玄関をたたく音がしました。
サンタクロースかしら、と思ってドアをあけると、そこにいたのはサンタクロースではなく、じゅうたん商人。
もちろん、ただのじゅうたん商人ではありません。
この先は絵本でおたしかめください。思わずはっとしてしまうような、ルドウィッヒ・ベールマンスらしい夢と魔法がつめこまれたすばらしい展開が待っています。江國香織さんによる訳もかわいらしく、個人的にも大好きな一冊です。
「ババールとサンタクロース」
ジャン・ド・ブリュノフ 作
やがわすみこ 訳
1974年12月30日 評論社 発行
1931年にフランスの絵本作家、ジャン・ド・ブリュノフが発表し、彼の死後その息子であるローランが50作もの絵本を出版した「ぞうのババール」シリーズ。
明るい緑色のスーツに蝶ネクタイがトレードマークのババールですが、この作品の表紙では雪の舞う空を背景にサンタクロースの衣装を身につけています。
クリスマスが近づいたある日、ぞうの国の王様であるババールは、自分の子どもたちのためにサンタクロースを国へ呼ぶことを思いつきました。汽車に乗ってヨーロッパへ旅をし、サンタクロースを探すババールですが──なかなか見つかりません。
けれど彼はあきらめませんでした。道中で出会うユニークなキャラクターたちの手を借りて、ついにサンタクロースの家にたどり着きます!
わたしが好きなのは“ろてん”の“ふるほんや”でババールが「サンタクロースの えの のっている おおきなほん」を見つけるところ。
のんびりしているように見えて好奇心旺盛でとっても知的、あきらめのわるいババールの行動は読者をわくわくする物語の世界に引き込みます。
「ねむいねむいねずみのクリスマス」
佐々木マキ 作・絵
1982年12月29日 株式会社PHP研究所 発行
「ねむいねむいねずみ」は世界中を旅するねずみの冒険を描いた佐々木マキさんの人気シリーズです。
シリーズ3作目にあたる「ねむいねむいねずみとクリスマス」は、雪のなかを歩いて疲れ切ったねずみがそりを見つけ、もぐりこんで休んでいるとそりは空をとびはじめ──サンタクロースがくばるプレゼントにまぎれてある家に配達されてしまうというユニークなストーリー。1960年代に「ガロ」で漫画を描いていた佐々木マキさんらしい軽妙な話の運びとテンポに魅せられます。
カラフルなクリスマスプレゼントの数々やにぎやかに飾り付けられたツリーの絵に、クリスマスがいっそうたのしみになる作品です。
「羊男のクリスマス」
村上春樹
文
佐々木マキ 絵
1985年11月25日 講談社 発行
つづけてもう一冊、佐々木マキさんの作品を紹介。
村上春樹さんの「羊男」シリーズに登場する羊男が主人公の挿絵つき小説です。
村上春樹さんは十代のころから佐々木マキさんの漫画を愛読していて、前書きによると1968年に街角に貼られていた佐々木マキさんによる「ビートルズ・フェスティバル」のポスターをこっそりと盗み、以来長くアパートの部屋に貼っていたそう。このエピソードだけでこの絵本が作者にとってどれだけ特別か想像できます。羊男シリーズを読んだファンにとっても、より大切に読みたい作品になりますよね。
とても説明できるような内容ではないので控えますが、本作は羊男が羊男世界でのきん──聖羊祭日に穴の開いたリング・ドーナツを食べること──を侵してクリスマス・ソングを作曲できなくなってしまうことからはじまるふしぎな冒険の物語。
付録のポストカードつきです。
「ゆめのゆき」
エリック・カール 作
あおき ひさこ 訳
2002年 偕成社 発行(現在出版社品切れ)
最後は「はらぺこあおむし」でおなじみのエリック・カールによるしかけ絵本を紹介します。
小さな農場で動物を飼っているおじいさんが見る、夢のなかの真っ白な雪。
雪のつもったデザインの透明フィルムをめくると動物があらわれます。
動物たちには思わず呼びたくなるような、かわいい名まえがつけられています。
すごく古い絵本というわけではありませんが、長く出版社品切れのため、今後手に入れることがむずかしくなる作品かもしれません。
なお、最後のページにはオルゴールがついているのですが、経年劣化により壊れてしまっているのか、ボタン電池を新品に取り替えても動作しませんでした。(そのためお求めやすい価格にしてあります。)
どんな音がするのかきいてみたかったので残念ですが、読みきかせの際にはみんながしっているクリスマス・ソングを歌うときっとたのしいですね。
エリック・カールの魅力が溢れる、大判のとてもうつくしい絵本。
今年一年頑張った自分や、だれか大切な人へのクリスマスプレゼントにえらんでもらえたら嬉しいです。
クリスマスの絵本ってどれも信じられないくらいかわいくて、本当はもっとたくさん紹介したい作品があるのですが、今年のパケのクリスマスは来週の更新でおしまいです。
19日、20日の土日にご注文いただいたぶんは余裕を持ってクリスマスまでにお届けできるかと思います。お急ぎの方はおしらせいただければ可能な限り対応いたしますので、個別にお問い合わせください。
(なお、12月30日〜1月7日はお正月のため発送業務はお休みになります。よろしくお願いいたします。)
2020年末まで、購入特典zine「なにかよむもの」のみのご注文を受け付けています。
こちらのnoteをご一読のうえショップよりご注文ください。
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新商品は今夜21時よりご購入いただけるようになります。
オンラインショップでお買い物をされたお客様には購入特典として、わたしの個人的な読書記録をまとめた小冊子「なにかよむもの」を一回のご注文につき一冊同封してお届けします。
今週末もご注文をお待ちしております。