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30分で終わった「全裸監督」。そしてアル・パチーノが素晴らしかった「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」

昨日、気になっていた「全裸監督」という映画をNetFlixで視聴しました。ただ、正直に言って興味が続かず、30分を待たずに視聴をやめました。なぜ興味が続かなかったかというと、映画のストーリーに違和感を感じたからです。

貧乏で冴えない西村監督が、訪問販売のカリスマに教えを請い、言葉巧みに次々と商談を成立させていくという、日本のドラマや映画によくある平凡な展開でした。

しかし、店主は以前に西村監督を取材した本などを読んでいました。そこには、「訪問販売の仕事では、独特の話法を使い、最初からトップ営業の成績を収めた」というエピソードなど、華々しい小話が盛り沢山に紹介されていました。それこそが面白かったのに、この映画ではそんな話は一言も出てこない。

いったい、どちらが本当なのでしょう?

おそらく、映画の方が創作したのだと思います。それはある意味仕方ないことで、映画は出版と比べれば、お金のかかり方が段違いに違います。大金が動くビジネスなので失敗は許されません。ゆえに過去の成功パターンを真似ることになり、日本映画はどの作品も似たり寄ったりのストーリー展開となってしまう・・・のは周知の事実。

ちなみに「全裸監督」を消した後、店主は「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」という映画を見ました。この作品は、主演のアル・パチーノ演じる盲目の退役軍人スレード中佐が映画の冒頭から下品な言葉をしゃべりまくる。そして中佐はオジサンなのに女性大好き。

しかしストーリーが進むにつれ、徐々にスレード中佐の言葉の裏に哲学や愛を感じることとなり、彼の悲しみを感じるとともに、視聴者は親近感を持ってしまう。そしてこの映画のクライマックス、スレード中佐の大演説で本当の彼を知ることとなり、視聴者は涙することに。

「全裸監督」でがっかりした店主の気持ちを爽快に変えてくれる名作でした。同じ女性大好きなおじさんでしたが、ここまで作風が違うと笑うしかありません。とはいえ、店主はこのブログに貼りつけることができる映像をYouTubeで探していましたが、その過程でも号泣してしまいました。

この「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」は、絶対見るべき作品です。特に日本の映画にガッカリされた方は、ぜひご覧ください。

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