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レティシア書房店長日誌
「わたしの昆虫採集 虫撮りII」菊池千賀子写真展
水滴を撮りたくて、雨上がりの植物についた丸い水玉に向かってシャッターを切っていた菊池さんは、色々なものが写真に写っていることに気づきます。その中に虫たちが居ました。「水滴にピントを合わせるためじっと動かない私は、虫たちにとってそばにある草の茂みの一部なのかも。そんな彼らを、ゆっくり眺めていると様々な場面や豊かな表情を見せてくれるので飽きることがありません。」そこから菊池さんの「昆虫採集」が始まります。
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「虫撮り」と題した写真展を、2022年に京都で初めて開いて2年。現在住んでいる川崎市の街なかの虫たちとの付き合いは、ますます親密度を増しています。よく知っている場所の虫の生態をとらえているので、珍しい昆虫採集をしているんだ、という写真を撮る側の緊張感はなく、写真の中の虫たちはなんだかとっても親しげに楽しそうです。お馴染みさんという感じ。
そこが独特で、菊池さんの「虫撮り」の魅力です。
虫は3㎜から、一番大きなカマキリでも6㎝くらい。花の蜜を吸いっていたり、葉っぱにしがみついたり、豊かな表情を見せてくれます。作品のキャプションには「美脚自慢」「空中散歩」「カメムシの用足し」などの題名とともに、虫の名前、体長、撮影場所などが書かれています。こんな風に、都会の中の小さな自然を覗かせてもらったら、季節の風に敏感になったり、空を見上げる時間が長くなったり、少しホッとします。
秋が深まる今日この頃、お散歩のついでに虫たちに会いにお越しください。帰り道の風景が変わるかもしれません。
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壁に並べた作品(15400円〜18700円)の他に、ミニ額(4400円)、実物大の虫の写真を入れた豆額(1200円)も販売しています。(女房)
⭐「わたしの昆虫採集 虫撮りII」菊池千賀子写真展は、10/30(水)〜11/10(日) 13:00〜 19:00 月火定休
●レティシア書房ギャラリー案内
10/30(水)〜11/10(日)菊池千賀子写真展「虫撮りII」
11/13(水)〜11/24(日)「Lammas Knit展」 草木染め・手紡ぎ
⭐️入荷ご案内
GAZETTE4「ひとり」(誠光社/特典付き)1980円
スズキナオ「家から5分の旅館に泊まる」(サイン入り)2090円
「京都町中中華倶楽部 壬生ダンジョン編」(825円)
「オフショア4号」(1980円)
小峰ひずみ「悪口論」(2640円)
青木真兵&柿内正午「二人のデカメロン」(1000円)
創刊号「なわなわ/自分の船をこぐ」(1320円)
加藤優&村田奈穂「本読むふたり」(1650円)
オルタナ旧市街「Lost and Found」(900円)
孤伏澤つたゐ「悠久のまぎわに渡り」(1540円)
森達也「九月はもっとも残酷な月」(1980円)
小峰ひずみ「悪口論」(2640円)
オルタナ旧市街「Lost and Found」(900円)
TRANSIT 65号 世界のパンをめぐる冒険 創世編」(1980円)
SAUNTER MAGAZINE Vol.7 「山と森とトレイルと」
いさわゆうこ「デカフェにする?」(1980円)
「新百姓2」(3150円)
青木真兵・光嶋祐介。白石英樹「僕らの『アメリカ論』」(2200円)
「つるとはなミニ?」(2178円)
「ちゃぶ台13号」(1980円)
坂口恭平「自己否定をやめるための100日間ドリル」(1760円)「ヴィレッジ・コード ニセコで考えた村づくりコード45」(1980円)
「トウキョウ下町SF」(1760円)