聞いてくれることに感謝して授業をしよう!
1 動機「なぜこの本を読もうと思ったのか」
授業を見に行かれた先生が「渡辺先生の授業は、一斉授業の最高到達点!」と絶賛するほど、素晴らしい授業をすると聞きました。そんな渡辺先生が授業において大事な「対話力」をテーマにしていたからです。
2 課題意識「この本を読んでどんな課題を解決しようと思っているのか」
・一斉授業の最高到達点と呼ばれる先生の授業のひみつとは何か?
・授業で対話するときに大事なエッセンスは何か?
・「すべての声かけがポジティブになる!」そんなことあるのか?
3 著者の紹介
渡辺道治先生は、小学校に勤務されています。小学校教員の傍ら、講演活動や執筆活動や国際交流事業など多岐にわたって活躍されています。
4 本の結論
「誠実に・謙虚に授業をしよう!」
「聞いてくれる子ども達に最高のプレゼントを!」
5 本の要点
① 真っ先に子どもの名前を覚えよう!それが一番のプレゼントになる。
渡辺先生は、飛び込みで初めて会う子ども達に授業することも多いそうです。そんなとき、事前に子ども達の顔写真と名前をもらい、すべての児童の名前を覚えてから授業をするそうです。
授業開始10分前。会場に着いたら、その子ども達の名前を呼びながら、多様な意見を認めていく。授業開始前の10分で子ども達と信頼関係を築くその技術と教育への熱意が素晴らしいと感じました。
② 子どもは、失敗することが嫌い。でも、失敗には価値があることを伝え続けよう。
渡辺先生は、若い頃から褒め言葉のストックをしているそうです。その数100以上。もう一つ、ストックしているものは、「失敗した時やわからなかったときの声かけストック」です。
・人生は正解ばかりじゃつまらない。
・勉強は苦しいものだけど、その先にレベルアップした世界が待っています。
・人生は七転び八起きなどなど。
③ 子ども達が話を聞いてくれることが奇跡。そんな前提に立って、感謝して授業をしよう。
これが、すべての声かけがポジティブになる秘訣だと思いました。
「子どもは教師の話を聞くことが当たり前」という前提があると、話を聞いてくれないとイライラしてしまいます。
しかし、「私の話を聞いてくれてありがとう」という前提があると、すべての声かけがポジティブになっていくと思いました。謙虚に誠実に授業をしていきましょう。
6 教師としての考え
・4月から新年度です。スタートダッシュを決めるためにも、子どもの名前を覚えた上で子ども達と出会う。
・褒め言葉や失敗した時の言葉をたくさんストックしておくことは大事。
・話を聞いてくれてありがとうという感謝の気持ちをもつことで、声かけがポジティブになる!
7 保護者としての考え
・親の言うことだから話を聞きなさいというスタンスではなく、話を聞いてくれてありがとうというスタンスで話をしよう。
・失敗や間違いの価値は伝え続けていく必要がある。失敗を隠さない子にするためにも、失敗を言ってくれたら褒めるようにしていこう。
8 子育てハッピーアクション
・子どもだけど、1人の人間として聞いてくれてありがとうという感謝の気持ちをもつ。
・間違いや失敗したときに褒める・認める・価値づけをして、七転び八起きの子どもを育てよう!
・教師向けの本です!ぜひ、授業に悩んだ際は読んでみてください!
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