◎本屋メガホンについて本屋メガホンは、セクシャルマイノリティや障害者、日本に住む外国籍の人、フェミニズムに関する本など社会の周縁に追いやられ、いないことにされてきた人たちについて書かれた本をメインに取り扱い、本屋がメガホンとなってかれらの「小さな声を大きく届ける」ことを目指します。◎セーファースペースポリシーご来店の際は下記セーファースペースポリシーをご一読ください。気になる点、修正すべき項目等あればご指摘いただけますと幸いです。誰もが安心して過ごせる空間とはどのようなポリシーのもと運用が可能か、みんなで考えたいと思っています。https://www.instagram.com/p/CrLL6jiPnnm/?utm_source=ig_web_copy_link◎店舗情報※不定期営業かつ固定店舗ではないため、店舗に郵送物を送るのはご遠慮ください。発送先などは別途お知らせしますので事前にご一報ください。(books.megafon<@>gmail.com)〒500-8832岐阜県岐阜市小柳町18-6 デイリーコヤナギ1F(JR岐阜駅から北に徒歩15分、中心部ループ線「金華橋通り柳ヶ瀬」バス停から徒歩3分)https://goo.gl/maps/Fh3oZJGwdaZ9G4Y98*土日を主な営業日としています。月毎の営業日についてはSNSをご確認ください。https://www.instagram.com/books_megafone/*クレジットカード(一括のみ)、各種QRコード決済等ご利用いただけます。*駐車場はございません。最寄りのコインパーキングをご利用ください。*店内入り口には段差がありますが、折りたたみスロープのご用意がありますので、車椅子の方でもご利用いただけます。*店内にはトイレがありますが、多目的トイレではないため、必要な方は近隣の多目的トイレ(下記)をご利用ください。岐阜中日ビル(2F) https://maps.app.goo.gl/BKMu5PkGZombUVBr8*筆談でのご案内も可能です。お気軽にお申し付けください。◎ZINEのお取り扱いについてカテゴリ「本屋メガホンのZINE」内のものは全て下記の条件にて卸販売が可能です。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールにてお気軽にご相談ください。掛率:0.65 (買切のみ)送料|3冊以上:当店負担 (複数タイトル合計でも可) 3冊未満:貴店負担 (請求金額に送料(¥185)を加算) ※上記送料については注文時点で同意されたものとみなします振込手数料|貴店負担 (月末締め/翌月末支払い)ご注文/ご相談は下記までbooks.megafon@gmail.comその他、「一冊!リトルプレス」「Bookcellar」からもご注文が可能です。以下をご確認ください。https://booksmegafon.stores.jp/news/679220282e1f47044f86ac79* * * * *Bookstore Megaphone is a bookstore that "delivers small voices loudly".Mainly dealing with books written about people who have been pushed to the margins of society, such as sexual minorities, people with disabilities, foreign nationals living in Japan, and books about feminism. We aim to “deliver a small voice loudly”.* * * * *
本屋メガホンの営業日誌1
社会的マイノリティについて書かれた本をメインに取り扱い「小さな声を大きく届ける」ことをコンセプトに掲げる新刊書店「本屋メガホン」がメールマガジンにて配信している営業日誌を一冊にまとめたZINE。お店を運営する中で考えたことや、小さな社会運動として本屋を運営すること、それにまつわるモヤモヤなどについて。“本誌を制作する過程で改めてこの1年間を振り返ってみると、パレスチナに連帯する大規模なデモに初めて参加したり、小さなデモを友人と企画したり、店内で読書会を継続的に開催したりと、パレスチナで起こる虐殺と民族浄化に対して、個人が運営する一書店としてどう抵抗できるか考え続け、実践し続け、そこから何を感じたか、という記録としても読めるかもしれません。”(「はじめに」より)“お客さんに、パレスチナ関連の本が多いですが関心がおありなんですか?と聞かれて、関…心……と思って一瞬フリーズしてしまった。「興味/関心がある」という言い方だったり、パレスチナ「問題」として自分とは関係のない外部にあるものとして他者化する言説に、最近なんとなく違和感を感じるようになってきて、この問いかけにもなんだかモヤモヤしてしまった。「われわれの」問題やろがい、という気持ちになる。”(「241006_営業日誌」より)* * *発行:本屋メガホン装丁:和田拓海 (本屋メガホン)判型:W83×H157mm/無線綴じ/172p印刷:イニュニック(表紙:色上質(レモン) 特厚口/本文:モンテシオン 56kg)※電子版については制作中ですので準備出来次第SNS等にてお知らせします。* * *▪️取扱書店一覧▪️・HIBIUTA AND COMPANY / 三重県津市・透明書店 / 東京都台東区・本屋lighthouse / 千葉県千葉市・交信 / 北海道札幌市・本の栞 / 兵庫県神戸市・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・そぞろ書房 / 東京都杉並区・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・FOLK old book store/大阪府大阪市・ひなみ文庫 / 長野県飯田市・ホホホ座浄土寺店 / 京都府京都市・レティシア書房 / 京都府京都市・mychairbooks / 熊本県熊本市・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・1003 / 兵庫県神戸市・みぢんこ / 福岡県北九州市・日記屋月日 / 東京都世田谷区・文鳥堂 / 山口県山口市・本のすみか / 大阪府大阪市・Magazine isn’t dead.※2025.02.04 更新※在庫状況等は各書店にお問い合わせください* * *お取扱いについて下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールにてお気軽にご相談ください。定価|1,650円(税込)掛率|0.65送料|3冊以上:当店負担 (複数タイトル合計でも可) 3冊未満:貴店負担 (請求金額に送料(¥185)を加算) ※上記送料については注文時点で同意されたものとみなします振込手数料|貴店負担 (月末締め/翌月末支払い)既刊のZINEと併せての注文も大歓迎です(取扱条件は全て同一です)https://booksmegafon.stores.jp/?category_id=63d23cd4db33f673e7b65835▼ご注文/ご相談はこちら▼books.megafon@gmail.com
¥1,650
あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法
*電子版はこちら(https://booksmegafon.stores.jp/items/671a1ba7ff050402faf9696f)「他者に性的/恋愛的な惹かれを感じない」アロマンティック/アセクシャル(Aro/Ace)で、あらゆる差別に反対するフェミニストで、ADHDで、ドラァグ・パフォーマーの「Moche Le Cendrillon」による初めてのZINE。間違った偏見を持たれたり、情報にアクセスしにくかったり、クィアコミュニティの中でも透明化されたりしやすいAro/Aceの、多様で複雑な経験について語り、書き残し、"あなた"とシェアするために制作されました。Aro/Aceのオンラインコミュニティで用いられる象徴の一つに「ケーキ」があり、「セックスよりもケーキが好き」といった冗談に由来しています。まとまらないエッセイやもたついた対談、極私的で個人的な私の経験という名の「ケーキ」を、お茶を飲みながら他愛もないお話をするように楽しんでいただけたら嬉しいです。[目次]はじめにWHO AM(ARE) I(YOU)?誕生日に書いたケーキについての日記おなじ傘の下で #1Aro/Ace FUCKOFF事案境界と共感についてからだに関するいくつかの小話おなじ傘の下で #2 Aro/Ace的おすすめコンテンツWHY DRAG?おわりに[本文より]“もし10年以上受けてきた教育のどこかで、自分を指し示す言葉に出会えていたら、私の経験はどれだけ違っていただろうか。自分の存在が誰かに嘲笑され、努力が足りない怠惰な人間だと判断されたり、未熟だと馬鹿にされることが全くもって不当なものだと、誰かが教えてくれていたらどれだけ楽になっただろうか。何を成し遂げても、パートナーがいないことで自分がまぬけで未熟で魅力がない人間だと思い続けずに済んだのだろうか。自分に好意を寄せてくれた相手に、明らかに納得できるわけもない理由を並べて傷つけることもなかったのだろうか。”(「WHO AM(ARE) I(YOU)?」より)“Aro/Aceは広いスペクトラムで、長い不可視化の歴史を持っていて、全く異なる感覚を持っている。ほとんど同じ文化を共有していないし、集まる場所を持ってこなかったし、自分が物語のどこにも描かれてこなかった。それ以前に、そもそもどんな共通点があろうが私たちは当たり前に違う人間だ。 ただ、Aro/Aceであることは、抵抗とアイデンティティを守るのに必要なカテゴリーだ。圧倒的に大多数の人間が持つ性的な惹かれや大きく渦巻く強制的性愛の流れに、全く沿わない人々の存在が無視されず、どの生き方を選択しても人権が保証され、アイデンティティが尊重される社会を作ることがAro/Aceのポリティクスだ。”(「境界と共感について」より)===著者:Moche Le Cendrillon発行:本屋メガホン判型:A5 / 無線綴じ / 80ページデザイン:和田拓海(本屋メガホン)印刷:イニュニック (表紙:マットコート135kg/本文:上質70kg)===ZINEの取り扱いについて下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールやDMにてお気軽にご相談ください。定価|1,650円(税込)掛率|0.65送料|3冊以上:当店負担 (複数タイトル合計でも可) 3冊未満:貴店負担 (請求金額に送料(¥185)を加算) ※上記送料については注文時点で同意されたものとみなします振込手数料|貴店負担 (月末締め/翌月末支払い)▼ご注文はこちら▼books.megafon@gmail.com===取扱書店一覧・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・本と喫茶 サッフォー / 茨城県つくば市・本屋lighthouse / 千葉県千葉市・MoMoBooks / 大阪府大阪市・ながいひる / 岡山県岡山市・橙書店 / 熊本県熊本市・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・TOUTEN BOOKSTORE / 愛知県名古屋市・IRREGULAR RHYTHM ASYLUM / 東京都新宿区・汽水空港 /鳥取県東伯郡・1003 / 兵庫県神戸市・Calo Bookshop&Cafe / 大阪府大阪市・FOLK old book store/大阪府大阪市・Amleteron / 東京都杉並区・本屋B&B / 東京都世田谷区・SPBS TORANOMON / 東京都港区・電燈 / 神奈川県横浜市・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・エトセトラブックスBOOKSHOP / 東京都世田谷区・そぞろ書房 / 東京都杉並区・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・誠光社 / 京都府京都市・交信 / 北海道札幌市・HIBIUTA AND COMPANY / 三重県津市・羊と心臓 / 福岡県田川市・トンガ坂文庫 / 三重県尾鷲市・twililight / 東京都世田谷区・mychairbooks / 熊本県熊本市・小さな庭 / 岐阜県恵那市・Sobi coffeeandbooks / 兵庫県神戸市・犬と街灯 大阪府豊中市・ごーすと書房・古本たかつか / 岡山県津山市・書架 青と緑 / 島根県松江市・透明書店 / 東京都台東区・HIBIUTA AND COMPANY / 三重県津市・loneliness books / 東京都中野区・みぢんこ / 福岡県北九州市・ヌックブックス・ひなみ文庫 / 長野県飯田市・鳩屋書店・エチュードブックス / 大阪府大阪市・シスターフッド書店Kanin / 京都府京都市・本のすみか / 大阪府大阪市※2025.02.04 更新※在庫状況等は各書店にお問い合わせください
¥1,650
石としてある 第1号
ただ数が少ないというだけで説明を求められたり 勝手に意味を見出されたり求めてもいないのに肯定されたり 応援されたり大きなお世話だ河原にある無数の石のように誰かの家でだいじに真綿に包まれてある石のように日の光も届かない海底でじっとしている石のように意味も定義も説明も証明も求められないただそこにあるものとして観測される声や形や表現や文章が集まる場所をつくりたい今までないものとして扱われてきた見て見ぬふりをしたりされたりしてきた声や思いや違和感をあつめてすくいあげてととのえてまるいテーブルの上にぽんと置くそこからはじめてみるそこからかんがえてみる* * *「石としてある」は、意味も定義も説明も証明も求められず、ただそこにあるものとして観測される文章や表現が集まるための場所として、だれにでもひらかれた文芸誌です。自分自身のあり方や立ち居振る舞いについて、説明を求められたり勝手に解釈されたりしやすい社会のなかで、他者からの一方的なまなざしやわかりやすいストーリーから遠く離れ、説明できなさ/定義できなさを主体的に祝福し、曖昧で流動的な瞬間を記録して積み重ねていくような、そんな場所を目指します。ポケットにこっそり忍ばせて、ひとりで眠れない夜のとなりに、みんなが帰った後のあかるい人恋しさのとなりに、だれかと通じ合えなさを感じた心許なさのとなりに、足元を細くゆらゆら照らすあかりとしてともにあれたら嬉しいです。***エッセイ|dot./瀬川 貴音愛という〈呪い〉を纏わせ生きること。エッセイ|だいき狼煙と火元写真|おがわまき私たち、なけれねばならぬものたち小説|オカワダアキナポスト・プールエッセイ|ヤマザキやーゆ地球沸騰化時代の到来、ことばの萌芽漫画|とりにく今日の生き方エッセイと写真|るりあなた(たち)へエッセイ|とりうみ水の中で半ば目覚め、半ば眠っているエッセイ/小説|灰田 条/thur.きしとこどくの話* * *石としてある 第1号編集発行:本屋メガホンデザイン:和田拓海 (本屋メガホン)判型:新書判 (105×182mm) / 無線綴じ / 90ページ印刷:イニュニック (表紙:タント(S-5) 180kg/本文:モンテシオン70.5kg)※電子版については、既刊含め制作中ですので準備出来次第SNS等にてお知らせします。* * *[取扱書店一覧]・本屋lighthouse / 千葉県千葉市・twililight / 東京都世田谷区・本の栞 / 兵庫県神戸市・TOUTEN BOOKSTORE / 愛知県名古屋市・FOLK old book store/大阪府大阪市・HIBIUTA AND COMPANY / 三重県津市・電燈 / 神奈川県横浜市・1003 / 兵庫県神戸市・Castellu / 東京都(神保町Passage/高円寺コクテイル書房)・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・mychairbooks / 熊本県熊本市・SPBS TORANOMON / 東京都港区・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・ちいさな庭 / 岐阜県恵那市・loneliness books / 東京都中野区・汽水空港 /鳥取県東伯郡・Amleteron / 東京都杉並区・ON READING / 愛知県名古屋市・犬と街灯 / 大阪府豊中市・mountain bookcase / 長野県諏訪郡・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・MoMoBooks / 大阪府大阪市・ごーすと書房・ISBbooks / 東京都杉並区・ペンギン文庫 / 山形県山形市・庭文庫 / 岐阜県恵那市・ニカラ / 新潟県佐渡市・古本たかつか / 岡山県津山市・書架 青と緑 / 島根県松江市・透明書店 / 東京都台東区・みぢんこ / 福岡県北九州市・ひなみ文庫 / 長野県飯田市・鳩屋書店・本のすみか / 大阪府大阪市※2025.02.04 更新※在庫状況等は各書店にお問い合わせください* * *[お取扱いについて]下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールにてお気軽にご相談ください。定価|1,650円(税込)掛率|0.65送料|3冊以上:当店負担 (複数タイトル合計でも可) 3冊未満:貴店負担 (請求金額に送料(¥185)を加算) ※上記送料については注文時点で同意されたものとみなします振込手数料|貴店負担 (月末締め/翌月末支払い)既刊のZINEと併せての注文も大歓迎です(取扱条件は全て同一です)https://booksmegafon.stores.jp/?category_id=63d23cd4db33f673e7b65835▼ご注文/ご相談はこちら▼books.megafon@gmail.com
¥1,650
スパイスとセーファースペース
*電子版はこちら(https://booksmegafon.stores.jp/items/6718cd780e072905fb655b72)スパイスを使ったチャイをみんなでつくって飲みながらセーファースペースについて考えるイベント「スパイスとセーファースペース」をまとめたzine。 本書の主な内容は、イベント後に行った座談会の内容をまとめたものです。新刊書店「本屋メガホン」を運営する和田、アーティスト・コレクティブ「ケルベロス・セオリー」のメンバーである山もと、デザインを担当する浦野のイベント企画者3人に加え、イベントに参加してくれた、東京都内のチェーン書店に勤める皆本夏樹さんと、東京都内で一箱本屋として活動する「Castellu」の店主の5名で、イベントを終えた感想やセーファースペースをめぐるそれぞれの実践、問題意識などについて話し合いました。“イベントにおいて共通の問題意識として話し合われたのは、「セーファースペースについてまとまった資料や文献が少ない」ことでした。セーファースペースという概念そのものが、常により良い状態を模索し、そのあり方を更新し続けることを前提としているため、その都度立ち返ることのできる指針のようなものの存在は誰にとっても必要なはずだと考え、今回のイベントの様子をzineとしてまとめることにしました。本書が、これからセーファースペースについて考えたいと思っている人にとっての道標となったり、すでに実践している人にとってその考えを広げるような役割を果たすことができれば嬉しいです。”(「はじめに」より)*セーファースペースとは「差別や抑圧、あるいはハラスメントや暴力といった問題を、可能な限り最小化するためのアイディアの 一つで、『より安全な空間』を作る試み」(『生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』堅田香緒里/タバブックス/2021年) のこと。様々なジェンダーや階級、言語やセクシュアリティを有する人々が一同に集まる社会運動の場において、そういった社会的背景の違いから生まれる差別や軋轢をいかに最小化するか、という問題意識から生まれたこの概念は、すべての人にとって完全に安全な空間など存在しないという前提を共有しつつ、それでも「“より安全な空間”を共同して作り続けていくこと」を目指す試みであることから、safeでもsafestでもなくsafer(=より安全な)という比較級が用いられています。発行:本屋メガホン編集:山もといとみ 浦野貴識印刷:when press https://www.whenpress.com判型:W105mm×H250mm 12ページ*電子版は準備中です。===取り扱い書店一覧 (2023.11.24時点)・本屋lighthouse / 千葉県千葉市・YATO / 東京都墨田区 ・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・1003 / 兵庫県神戸市・透明書店 / 東京都台東区・ twililight / 東京都世田谷区・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・lonliness bookstore / 東京都新宿区・FOLK old book store/大阪府大阪市・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・TOUTEN BOOKSTORE / 愛知県名古屋市・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・IRREGULAR RHYTHM ASYLUM / 東京都新宿区・Calo Bookshop&Cafe / 大阪府大阪市・本と喫茶 サッフォー / 茨城県つくば市===お取扱いについて下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールにてお気軽にご相談ください。定価|770円(税込)掛率|0.65送料|3冊以上:当店負担 (複数タイトル合計でも可) 3冊未満:貴店負担 (請求金額に送料(¥185)を加算) ※上記送料については注文時点で同意されたものとみなします振込手数料|貴店負担 (月末締め/翌月末支払い)既刊のZINEと併せての注文も大歓迎です(取扱条件は全て同一です)https://booksmegafon.stores.jp/?category_id=63d23cd4db33f673e7b65835▼ご注文/ご相談はこちら▼books.megafon@gmail.com
¥770
透明人間さよなら 新装版
電子版はこちら(https://booksmegafon.stores.jp/items/66bc04371455551097636401)* * * "ゲイに生まれて嫌だなと思う瞬間は、自分が発した言葉で大切な人をこの世からいないことにしてしまう瞬間だ。あえて過激な言葉で表現すると、自分の恋人を自分の手で殺す瞬間だ。同棲しているのに一人暮らしだと嘘をつく時、彼のことをただの友達だと説明する時、僕はこれまでゲイとして生きてきて何回も恋人を殺したし、ゲイである自分自身を殺してきた。言葉で。自分を守るために発した言葉がブーメランみたいに返ってきて結果的に自分を傷つけるという何とも滑稽なループの中で生きてきたと思う。"(「はじめに」より) 社会的マイノリティについて書かれた本をメインに扱う新刊書店「本屋メガホン」が2023年1月に刊行したZINE『透明人間さよなら』の新装版。ゲイとして生きる本屋メガホン店主がこれまで感じてきた違和感や、「小さな声を大きく届ける」ことをコンセプトとする本屋を始めた経緯などについて書かれたZINEです。 「透明人間」のように、ないものとして扱ってきたゲイとしての自分自身やパートナーの存在を「自分の手で書くことによって取り返す」ことを試みた本書は、まずは店主自身の「小さな声を大きく届ける」ことで、本屋メガホンのコンセプトを体現するようなものになればという思いから制作されました。***透明人間さよなら 新装版著者:和田拓海 発行:本屋メガホン判型:W140×H130mm / 目玉クリップ綴じ / 44p 印刷:イニュニック(本文/表紙: クラシコトレーシング-FS)* * *お取扱いについて下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールにてお気軽にご相談ください。定価|1,320円(税込)掛率|0.65送料|3冊以上:当店負担 (複数タイトル合計でも可) 3冊未満:貴店負担 (請求金額に送料(¥185)を加算) ※上記送料については注文時点で同意されたものとみなします振込手数料|貴店負担 (月末締め/翌月末支払い)既刊のZINEと併せての注文も大歓迎です(掛率等は全て同一)https://booksmegafon.stores.jp/?category_id=63d23cd4db33f673e7b65835▼ご注文/ご相談はこちら▼books.megafon@gmail.com
¥1,320
[電子版] 生活と怒号
*在庫切れにつき、電子版のみでの販売になります。購入いただくと、pdf、epub、txtデータをダウンロードできます。*紙版を購入したものの、文字の大きさや配色の関係で読みにくい場合はお手数ですが下記までメールいただけましたら、無料でデータ送付します。(購入を証明いただく必要はありません)*内容に不備等ありましたら、大変お手数ですが下記までご連絡いただけますと幸いです。books.megafon@gmail.com (担当:和田)==="差別や不条理に対して怒る自分と、それでも普段通り生活を続ける自分はどちらも自分だ。怒り担当、生活担当の二つの人格があれば便利だが、どちらも同一の自分が同時に引き受けなくてはならない。怒るにはそれなりにエネルギーが必要だし、怒りに振り回されて生活が疎かになっては元も子もない。怒る自分と生活する自分が乖離せず、ちょうどいい距離感を保つにはどうすればいいのか。本書では特に怒りや違和感について書く行為や、書いたものを綴じ、自分で売る行為を続けてみて感じたことを中心に考えてみたい。" ー「生活と怒号」より社会的マイノリティについて書かれた本をメインに扱い、「小さな声を大きく届ける」ことをコンセプトに掲げる新刊書店「本屋メガホン」を運営する著者によるZINEの第2号。自身もマイノリティとして生きる中でこれまで感じてきた違和感や、本屋を開業するきっかけなどについて書いた前作のZINE「透明人間さよなら」の制作・販売を通して考えたことを中心に書かれた今作は、「生活する自分と怒る自分のバランスのとり方」についてや、「無理せず我慢せず自分なりの抵抗の仕方で健康的に怒る方法を見つけること」などについて、著者の実践と体感をもとに書かれた一冊です。[目次]生活と怒号効率の悪い怒り方当事者性一本槍綴じる閉じない生き方としての本屋政治を拡大解釈するあとがき著者:和田拓海発行:本屋メガホン判型:W200mm×H70mm 16P[取扱店舗一覧] 2023.08.29更新・本屋lighthouse / 千葉県千葉市 ・本と喫茶 サッフォー / 茨城県つくば市 ・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・本と羊 /福岡県福岡市 ・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・Calo Bookshop&Cafe / 大阪府大阪市 ・そぞろ書房 / 東京都杉並区・汽水空港 /鳥取県東伯郡・blackbird books / 大阪府豊中市 ・TOUTEN BOOKSTORE / 愛知県名古屋市・IRREGULAR RHYTHM ASYLUM / 東京都新宿区 ・ボタン / 東京都目黒区・橙書店 / 熊本県熊本市 ・1003 / 兵庫県神戸市・mychairbooks / 熊本県熊本市 ・lonliness bookstore / 東京都新宿区 ・本の栞 / 兵庫県神戸市 ・Amleteron / 東京都杉並区・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・透明書店 / 東京都台東区・そぞろ書房 / 東京都杉並区・HIBIUTA AND COMPANY / 三重県津市・フクロコウジ 旅と本と人 / 群馬県吾妻郡
¥500
[イベント] パレスチナとともにある読書会
・申込はこちらのチケットを購入いただくか、下記メールもしくはSNSのDMまで[参加日/名前(ニックネームでOK)/参加人数]を明記の上ご連絡ください。・チケット購入にて申込される場合、購入者氏名欄はニックネームなどでも結構です。もし住所等入力されたくない場合は、下記コピペして入力ください。ADRESS:〒500-8832 岐阜県岐阜市小柳町18-6 TEL:070-5432-7330・バリエーションから参加する日を選択して購入ください。複数人数にて参加される場合は人数分の数量にて購入ください(購入は代表者のみでも結構です)。・キャンセルされる場合は事前に下記までご連絡いただけると助かります。その他不明点等ありましたらご連絡ください。メール:books.megafon@gmail.cominsta:@books_megafone===パレスチナとともにある読書会時間:11:00-12:30 (時間中は出入自由)場所:本屋メガホン(岐阜市小柳町18-6デイリーこやなぎ1F)費用:1,000円(全額寄付。寄付先は別途お知らせ。)申込:参加する日程を選択してご購入ください。STORESから自動配信される購入確認メールを以て申込完了とします。用意するもの:パレスチナに関する本があれば持参ください(未読でも/手ぶらでもOK)。パレスチナに関する本を読む読書会を本屋メガホンにて開催します。ただ本を読んでいるだけでもいいし、本をきっかけに話したいことがあればみんなで話しましょう。読みたい本や紹介したい本があれば持参していただいていいですし、会場でも本は用意しますので手ぶらでも大丈夫です。[セーファースペースポリシー]・ジェンダー、人種、民族、国籍、信条、使用言語、出身地、障害、年齢、雇用状況などに基づく差別、ハラスメント、マイクロアグレッションを容認しません。(主催の判断にてご退場いただく場合があります。)・もし不快なことがあれば主催に直接/メッセージなどでお知らせください。我慢せず、「嫌だと伝える/その場から離れる/誰かに相談する」の原則で行動しましょう。・他人の属性やアイデンティティを一方的に決めつけないようにしましょう。代名詞などは本人が望むものを使用しましょう。・写真を撮影する際は参加者が映らないようにするか、許可を得た上で撮影するようにしましょう。SNS等にアップする際も同様に、参加者が映り込んでいる場合は必ずその場で許可を得るようにしましょう。[情報保障・バリアフリー]・筆談用の道具、UDトークを用意します。・店内には多目的トイレの設備がないため商店街内の多目的トイレをご案内します。・店舗入口には30cm程度の段差がありますが、折りたたみ式スロープのご用意があります。
¥0
(where is) care??
映画に関する文筆を行う浅井美咲によるケアをテーマにしたZINE。傷やストレス、疲れに関するエッセイや、フェミニズム的な視点でみた映画評などを収録。「ケアがどこにいったか、わからない」状態から、「網目のように伸びてゆくなにか」であることを感得するまで、さまざまなイシューやテーマや視点を横断しながら自分なりにケアを紐解いていく、短いながらも読み応えのあるエッセイ集です。"傷やストレスが槍で突かれるようなものだとしたら、疲れは盾で四方を囲まれて押し潰されていくような感覚だ。槍みたいに血が流れることはないけど、いつか潰されて圧死してしまうかもしれない。一つ考えたのは、疲れも、傷やストレスのように受け取ってみるのはどうかなということ。明確に誰かから与えられたものだと意識してみること。なんとなくずっと自分の中にあるもの、に留めておかない。癒すべきものだと認識することで、ちゃんと対象と向き合える気がしたのだ。傷もストレスも疲れも、自分以外の誰かが、誰かたちが引き起こすものだ、やっぱり。”(「傷とストレスと疲れと」より===普段映画についての文筆をしている浅井美咲が、11月にBONUS TRACKで行われた「BOOK LOVER’S HOLIDAY vol.44 ケア編」への出展にあわせて制作したZINE。労働と疲れ、性愛と生活、家族についてなど、さまざまなテーマを横断しながら、自分にとっての「ケア」を紐解いてゆく。さまよう女たちが描かれた映画についての作品レビューも収録。┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄誰かをケアしている・されている実感がない/日々疲れていくこの肉体で、どうやって労働をして生きていったらいいんだろう/映画のなかで性描写を撮る時に、どうか気をつけてほしいこと/ケアを押しつけられる女性は亡霊になる/性愛とケアについて……┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄ꔛ目次ꔛ⋆ はじめに - ケアがどこにいったか、わからない⋆ 大疲労日記『真に疲れていない日を希求して』のその先の日々⋆ 傷とストレスと疲れと⋆ さまよう女たちの映画について話したい⋆ 『マグダレーナ・ヴィラガ』ニナ・メンケス⋆ 大切なおまけ - 『哀れなるものたち』についてのぼやき⋆ 『アンナの出会い』シャンタル・アケルマン⋆ 家族について⋆ ケアはきっと網目のように伸びてゆくなにか┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄[版元サイトより]===著者:浅井美咲表記:日本語カバー写真・デザイン:澁谷萌夏B6/28P/2024
¥1,000
マイノリティの「つながらない権利」 ひとりでも生存できる社会のために
"生存に必要な情報を得るのに当事者コミュニティへのアクセスがほぼ必須で、コミュニケーション能力次第でさまざまな差が生じている構造は、変えていくべきだ。...情報が欲しいだけなのに、つながることもセットでついてくる。情報単品で欲しいのだが、現状それは難しいようだ。今、マイノリティの人々は、つながることを"強いられている"側面がある。"(「はじめに」より)===何らかのマイノリティ属性をもつ人は、生存に必要な情報を得るために当事者コミュニティへのアクセスがほぼ必須であり、コミュニケーション能力によってさまざまな差が生じている。マイノリティがつながることを半ば強いられている状況のなか、マイノリティは"つながらなければならない"のかを、根本から問い直す。[目次]はじめに ここでもまた、コミュ力ですか第1部 問題提起編1 当事者コミュニティに参加できない/したくない理由2 当事者コミュニティの功罪3 マイノリティの「つながりたくない」も尊重してほしい4 マイノリティの運動を振り返る ◆番外編 私が「つながらない権利」を求めるまで――読書の旅を辿る第2部 対話編1 「障害の社会モデル」の観点から考える、マイノリティの「つながらない権利」――飯野由里子さんインタビュー2 発達障害の診察、研究の現場から考える、マイノリティの「つながらない権利」――本田秀夫さんインタビュー ◆コラム 生活保護についての解説、受給に関する各種相談機関紹介 ◆コラム 「能力主義」とは何なのか3 障害開示や特別支援教育の視点から、マイノリティの「つながらない権利」を捉え直す――相羽大輔さんインタビュー第3部 解決編マイノリティの「つながらない権利」を再定義する ◆コラム 「知能」の持つ危うさ1 当事者運動は社会に開かれなくてはならない ◆コラム 優生思想の正体を捉える2 オンライン空間が鍵を握っている3 マイノリティのための運営や資金のあり方4 マイノリティとテクノロジーの距離は揺らぐ ◆コラム 「正しい」情報とは何か ◆コラム 多様性という戦略、人権という約束おわりに 私のままで生存できる社会を作る あとがき[版元サイトより]===著者:雁屋 優発行:明石書店判型:4-6・232ページ
¥2,200
わたしたちの中絶 38の異なる経験
===産む・産まない・産めないを、国家や医療、他者が管理しようとするこの世界で、「わたしたち」は自身の経験を語る。日本における中絶の歴史を振り返り、当事者の声と、支援者や研究者、取材者などの立場で様々な中絶を見聞きした人たちの声を収録。[目次]はじめに[石原燃]第Ⅰ部 中絶をめぐる長いお話[大橋由香子]第1章 妊娠したら産むしかない?――堕胎罪と優生保護法第2章 中絶を禁止する動きと女たちの抵抗――表現と記録第3章 わたしの身体、わたしが決める――リプロとSRHR第Ⅱ部 わたしの経験第1章 自由に産めないのなら、とコンドームを買った[光江]第2章 目が覚めて、「この世に戻れた」と思った[麻鳥澄江]第3章 手話通訳はなく、説明がわからない[柴田邦子]第4章 中絶は自分で自分を生きていくための“点”だった[遠藤知子]第5章 中期中絶に到った経緯とその後[白銀]第6章 痛みはまったく感じないという不思議な経験[安藤能子]第7章 紅茶があったかくて、甘くてほっとした[井上れいこ]第8章 とにかくお金がまったくなかった[川上真由美]第9章 性暴力を愛情だと偽らなければ生き延びられなかった[水野恵子]第10章 自分の体のために中絶と不妊手術をするしかない[S・S]第11章 もう子どもが産めないのではないかと、ずっと不安だった[ハナコ]第12章 生理が止まって、本当にビビった[K・R]第13章 二度の中絶、そのときはその選択しかなかった[チャップ]第14章 後悔も罪悪感もない[田中青]第15章 「中絶」という言葉でひとくくりにされるのが辛かった[匿名]第16章 全身麻酔をしないで中絶手術を受けたい[横山恵]第17章 産婦人科医のわたしが、中絶なんて[河合亜矢子]第18章 「水子供養などしてなるものか!」と強く思った[長田真紀子]第19章 障害がなくても、一人で育てるなど無理だった[K]第20章 ようやくその日になっても泣かなくなった[遠藤リト]第21章 罪悪感に押しつぶされそうだった[浦井英子]第22章 頑張っていたから、学校生活をまっとうしたかった[須藤あゆ]第23章 南アフリカのクリニックで中絶薬を飲んだ[伴優香子]第24章 自分の選択が正しかったのか、思い詰めた[太田恵]第25章 何を言っても誰かが傷つきそうで表現が難しい[春日そら]第26章 中絶を選ぶ人が悲しむことのない社会に[匿名]第27章 わたしは何も悪いことはしていない[M・O]第28章 早すぎて今できることはないと言われた[井川玖美]対談 経験を語るということ[イ・ラン×石原燃]第Ⅲ部 様々な経験に接して第1章 孤立出産[加地紗弥香]第2章 若年女性と沖縄での中絶[篠原芙由]第3章 一〇代の妊娠葛藤[中島かおり]第4章 中絶をめぐる裁判[岩崎眞美子]第5章 日本における移民女性の中絶[田中雅子]第6章 優生的な理由での中絶[大橋由香子]第7章 トランス男性、ノンバイナリー当事者の中絶[吉野靫]第8章 国際団体による中絶支援――なぜわざわざ海外に[加藤雅枝]おわりに[大橋由香子]中絶に関する書籍・作品リスト[判型サイトより]===著者:石原 燃、大橋 由香子 編著発行:明石書店判型:4-6・408ページ
¥2,970
私はアセクシュアル 自分らしさを見つけるまでの物語
===明るく親しみやすいイラストによる著者の自伝的グラフィックノベル。コミックが大好きでセックスには興味のないレベッカが、いじめや強迫神経症に苦しみながらも、セックスに執着する文化を乗り越えて、自分のアセクシュアルというアイデンティティを理解し受け入れていく様子を描く。[目次]1章 自分でないふり2章 努力してみたけれど3章 傷つけた人がいる4章 一生ひとりぼっちでもいいの?5章 私の恋愛6章 私はアセクシュアル解説 「メンタルへルスやセクシュアリティの面で、規範的な文化にハマらない」人の豊かな生[中村香住][版元サイトより]===著者:レベッカ・バージェス 著、上田 勢子 訳、中村 香住 解説発行:明石書店判型:A5・192ページ
¥2,200
言いたいことが言えないひとの政治学
===「給料上げてと会社に言いたい」「暴言やめてと老親に言いたい」「戦争やめろと世界に言いたい」……じっとガマンするのでも、ガツンと言ってやるのでもない――人生を自分でつくっていく、大人のための対話術家庭でも職場でも地域社会でも、ふつうに生活しているだけで、私たちは他者との不和やトラブルに悩まされる。言いたいことは溜まるけど、そうそう言えないのが大人の世界……。主張や発言ができないのなら、黙って我慢するしかないのか。そんなわけない、と政治学者の著者は断じる。ほどよく交渉したり、提案したり、説得したり……ふだんづかいの対話術を、政治学の知恵をつかって考えていく。個人・集団・社会にたいして、自分の思いを届ける技法とマインドをユーモアたっぷりに惜しみなく提案する一書。「いろいろな人間がいるこの世界で心の異音が大きくなった時、「言う/言えない」の二つに一つの選択肢しかないということはやはりないのだ、ということです。「言う」と「言わない」の間には、広大なエリアがある……そのことをみなさんは知らない、いや「忘れている」のです」(本書より)――――――――――――――――――――――――[目次]【理論編】第1章 「声を上げよう!」と言われても◆言いたいことはそうそう言えない◆「ちゃんと言いなよ」がもたらすもの◆「沈黙してはならない」と伝えた理由◆正論で世界を変えることが難しくなった◆名づけられようもない生活者◆言えない理由を切り分けてみる◆自分の気持ちをつかめないから◆波風が立つのが嫌だから◆角が立つと面倒くさいから◆圧力や制裁が怖いから◆孤立するかもしれないから第2章 「言う」ための技法◆「言う」と「黙る」の間にあるもの◆着地点はどこか?◆言い方はたくさんある――工夫しながら言ってみる・ 勇気を出す・ 言い方を工夫する――毅然と言う/丁寧に言う/お願いするように言う/静かに言う・ 目的に重心をかける――ぶつける/示唆する/頼りにする/探り尋ねる・ 沈黙してみる第3章 「やる」ための技法◆「言う」だけでなく「ふるまい」もある◆主張できることが貴重だった過去◆「私たちの物語」が成立していた時代◆個人へとミクロ化する「言う」という行為◆ふるまいの技法もたくさんあ・勝つ――対処可能な範囲に収める/仲間にしてしまう・ 勝たないが負けない――負け越しを受け入れる/捕まえておく/引き延ばす・ 助けを求める――仲間をつくる/事態を公開する・ 言ったりやったりしている人を孤立させない――頑張る人たちの話を聞いてあげる/プロセスを記録してあげる/頑張る人たちを励ましてあげる・逃げる・諦める【実践編】第1章 ネトウヨになった父に暴言はやめてと言いたい第2章 「男なら泣くな」と子どもを叱る夫に言いたい第3章 マンション管理組合の長老に「話を聞いて」と言いたい第4章 PTA活動で「ムダな仕事は省こう」と言いたい第5章 会社に給料を上げてほしいと言いたい第6章 子どもに「ダメなやつ」と言った担任の先生と学校に言いたい第7章 近隣外国人に生活マナーを守ってほしいと言いたい第8章 地域イベントをやってみようと言いたい第9章 多様な選択肢をつくってと政治に言いたい第10章 戦争をやめてと世界に言いたい[版元サイトより]===著者:岡田憲治発行:晶文社判型:四六判並製 272頁
¥1,980
神戸からパレスチナでのジェノサイドに抗うーケア、生活、フェミニズム、クィアとの連帯
“このzineでは、神戸や近隣地域でのジェノサイドに抗うアクションを取り上げ、アクションの多様性を再確認し、ケア・生活・フェミニズム・クィアをはじめとした様々な視点でアクションを見つめ直します。そしてこの試みが、既にパレスチナでのジェノサイドに対し抵抗している人たちを勇気づけ、抵抗を続けるためのささやかな助けとなることを目指します。”(「はじめに」より)“パレスチナのジェノサイドに対する抵抗を続け、そういった経験を繰り返す中で気づいたことは、社会的な活動はセルフケアに繋がるということであった。社会問題に直面した時、無関心を装ったり、即座に行動を起こしたりと様々な反応が考えられる。その中でも、社会問題に悩みながらも行動に踏み出せず葛藤している人に、このzineが届いて欲しい。知ることは不可逆であり、優しさを持ち合わせた人こそ、その知り得た事実と自身の人間性との間に軋轢を感じ苦しでいると思う。”(「セルフケアとしての自己表現を探して」より)===パレスチナでのジェノサイドにそれぞれのカタチで抗う、神戸、関西に住む市民一人ひとりの声を集めたzineです。売り上げは印刷費等の実費をのぞいてパレスチナ支援に寄付します。[目次]はじめにセルフケアとしての自己表現を探して / ハヤトひとりからの抵抗 / ミクベビーカーにプラカード / 疋田 香澄わたしの話 / 竹林 はるか社会人として向き合うパレスチナ連帯 / 須本 エドワード私は、この地で、無数の声を聴く / 横堀 ふみガザ・モノローグ「わが書斎へ」“GAZA-IAMNOTANUMBER” created by DALMAMORI + Eriko座談会/スイカハウス座談会/はじめてデモお店紹介Veganパレスチナ料理紹介連帯の声パレスチナ情報パレスチナを知るキーワードアクション情報・活動についてPictureおわりに[版元サイトより]===発行:小さき声の連帯判型:B5版/43ページ
¥1,000
me and youの日記文通 message in a bottle vol.2
“わたしたちが綴る日記には、答えめいたものはほとんどなく、「かもしれない」や「だろうか」という、不確かな言葉で、さまざまな問いを世界に尋ねるようなことの繰り返しばかりです。けれどその繰り返しは、確かな積み重ねとなって、不確かなことの多い世界を自分なりに漕いでいくための櫂になっているように思います。ああではない、こうでもない、と言いながら、まとまらない言葉の手触りを残したまま、生活のなかで記録を続けていく試みは、今もまだ続けています。”(「はじめに」より)===me and youが隔週金曜日にお届けしているニュースレター「message in a bottle」で連載中の「日記文通」。me and you竹中万季・野村由芽がそれぞれ日記を書き、お互いの日記にお手紙をそっとそえる実験の記録を、『me and you の日記文通 message in a bottle vol.2』という2冊目の本のかたちにまとめました。2冊目となる「me and youの日記文通 message in a bottle」は、2023年3月〜2024年9月のうち、それぞれ19日分の日記と返事を1冊にしたもの。読み返してみれば、新型コロナウイルスによって外出や人に会うことを控え、家のなかから思考の枝葉を広げていた時期と、友人とごはんを食べたり、小さな旅に出かけたり、まだ見ぬ場所へとからだを再び運ぶようになった時期の日々が半分ずつぐらいの記録になりました。また、今回はそれぞれの日記に登場した本を一覧にしたブックガイドも巻末に収録しています。装丁は、香川に暮らし、晩年の平野甲賀さんに学ぶなど、タイポグラフィーを用いたデザインを持ち味とする古本実加さん。書かれているものごとの余白に目を凝らし、耳を澄ませ、想像をめぐらせる余白や風合いを大切にしながら、丁寧にかたちにしてくれました。表紙にあしらわれた「message in a bottle」の文字は、見方によってロゴのようにもイラストのようにも受け取ることもできれば、お鍋やお花など、生活の道具にも見えてきます。日記文通に書かれていること自体がそうであるように、古本さんが手がけてくださったモチーフたちにも、答えめいたものはありません。モチーフは表紙だけではなく本文にも隠れているので、そのときの気分によって、「あれに見えるな」「これかもしれない」とゆらゆら楽しんでいただけたらうれしいです。─不確かなことの多い世界を自分なりに漕いでいくために─ああではない、こうでもない、と言いながら、まとまらない言葉の手触りを残したまま、生活のなかで記録を続けていくこと。この試みが、不確かな世界を漕いでいくときの櫂となり、行先を少しばかり、ほの明るく照らすことがあればと願っています。出会っていただけますように。[版元サイトより]===編集:me and you(竹中万季・野村由芽)装丁:古本実加発行:me and you
¥2,200
わたしとあなた 小さな光のための対話集
===『わたしとあなた 小さな光のための対話集』は、一人ひとり異なる「わたしとあなた」が、個人的な想いや違和感をなかったことにせず、社会の構造にも目を向けながら、ともに生きていける関係性や場所について考えた一冊です。フェミニズムやクィアの表象、メンタルヘルス、マチズモ、戦争、差別……といったテーマをはじめとして、それぞれの分野で研究や発信をおこなっている日本、台湾、韓国、アメリカを拠点に活動している13名の方々との対話を収録しました。どのテーマも、歴史において複雑に絡み合った構造のなかにあり、時には自分ひとりの力でなにができるのか、立ち止まってしまうような場面もあるかもしれません。それでも、me and youが大切にしたいと考えている「個人と個人の対話」や「“わたし”と“あなた”という小さな主語」を立脚点とし、自分たちを含め、一人ひとりが自分の内側にもっている感情や経験を振り返りながら、個人的な想いをなかったことにしないまま、どう社会の構造と向き合い、関わっていくのかということについて、迷い、悩みながらも前身していくための光を見つけるような一冊になればと願っています。[版元サイトより]===編集:me and you(野村由芽・竹中万季)発行:me and you判型:122mm×192mm/372ページ
¥3,850
売男日記 | 妓男日記
"二十世紀の終わり頃。ぼくはセックスワーカーとクィアの生活を明るい陽の光の中で描きたかった。彼らはいつも物語の中で、カビ臭い部屋と、笑い物にされたさげく唐突に死ぬ運命しか与えられていなかったから。だからぼくは、いつも笑っていようとした。途中から笑い顔の仮面をつけてる気持ちになったこともあった。心のどこかで誰かを、クィアやHIVに感染した人々の暮らす世界を照らそうと、助けてあげようとし過ぎてはいなかったかな?と今では思う。行き過ぎればそんな気持ちは傲慢ではない?それで君は壊れてしまわなかった?これを書いていた頃の自分にかけるなら、そんな声をかけたくなる。もしかしたら灯台は勝手に光っておけばいいだけだったんじゃないのだろうか。”(「序文」より)===二十世紀の終わり頃。ぼくはセックスワーカーとクィアの生活を明るい陽の光の中で描きたかった。 2000年に初版、2018年に韓国でも出版された現代美術家・アキラ・ザ・ハスラーの名著が待望のリニューアル復刊!エイズが死を意味していた時代が終わりを迎えつつあった1990年代後半、セックスワーカーとして働いていたAKIRAが、当時出会ったお客さんたちとの出来事、一人の恋人や、たくさんの友人との日々を綴った日記。クィアやセックスワーカーを巡る物語が、暗く悲しみを纏い語られることが多かった時代の中で、明るく喜びを持って語られたこの物語は、出版から25年経った今も色褪せることなく、読者の心に光を灯し、温めてくれる名著です。日本語・中国語(繁体字)併記韓国語・英語翻訳冊子付き******◎出版元よりアジアのLGBTQ+の物語が綴られた本やZINEを収集する、東京・東中野にある書店 loneliness books。そのloneliness booksが今回初めて、出版レーベルとして制作した本が、AKIRA THE HUSTLER著『売男日記』復刊版です。本書は、2000年に東京のワタリウム美術館が出版し、2018年にはソウルの出版社SUNNY BOOKSから韓国語版も出版されましたが、どちらもすでに完売し、長らく入手が困難になっていました。loneliness booksでも、世界各地からやってくるお客さんから『売男日記』を購入したいと求められることが続いていました。90年代後半の東京で、AKIRAがセックスワーカーとして出会ったさまざまな世代のお客さんたち、恋人、たくさんの友人と生きてきた日々の物語。初版が出版された2000年から25年が経ちましたが、それ以降もクィアのセックスワーカーについて、明るい光のもとで描かれた物語を日本で見つけることはほとんどできません。今もなお色褪せることなく、そばで寄り添うように、読者に希望や慰めを与えてくれるこの名著を、AKIRAさんによって新たに書かれた序文を加え、写真やデザインもリニューアルし、日本語と新たに中国語繁体字の翻訳を併記し、また英語と韓国語の翻訳冊子も束ねて、4ヶ国語で復刊いたしました。この機会にぜひ、手に取って読んでいただけると嬉しいです。*******◎本文よりボーイフレンドはちんちんの事を「ねずみちゃん」と呼ぶ。初めてそれを聞いたのは車の中だった。始めて会った日の3日後に飯でも食べようか、と彼から電話があって、車で新大久保の韓国料理屋に行き、たらふく御飯を食べた後に車の中でキスをした。そしたらぼくのちんちんが大きくなってしまった。それを告げた時に彼は「えー?変なねずみ!」といったのだ。小さい時から、彼はちんちんにそんな名前をつけて、可愛がっていたのだという。ぼくも自分のちんちんの事は可愛いけど、それでもこんな人は初めてだった。面白いと思った。・・・・・・・・デスクワークに疲れちゃってどうしょうもないと、ため息を漏らす客の話をセックスの後、お茶を飲みながらのんきに聞いていた。じゃあ、そういう時にはぼくなら自転車で街をうろうろして気分転換をするんだけど、あなたはどうするの?って聞いたら、その人は「君のところに来る」と云ってから照れたように笑った。・・・・・・・・ぼくが初めての男だと言う27歳の男の子は、時々不安そうな目をしてぼくをジッと見つめる。そしてぎゅっとぼくにしがみついて来る。かごの中にいっぱい楽しい事とか、気持ちのいい事を詰め込んで帰ってほしいな、と思う。いつかそういう事が、勇気に変わる事がある。ぼくもたくさんの人から、そういうモノを受け取って来たんだよ。・・・・・・・・「本心を偽る事は、自分の保身にはなっても、世界の保身にはならない」いつか遠い未来に、ぼくたちの子供たちの子供たちの子供たちが、ゲイであろうとパンパンであろうと、楽しく生きていける世界がそこにあれば、それはなんて素晴らしい事だろうって思う。少なくともゲイである事に関して言えば昔にくらべて、本当に生きやすくなってきた。たくさんの先輩たちが、ぼくたちに道を作って来てくれたからだ。必ずしも子孫を残すわけじゃなくても、ぼく達にはこんな「命の繋げ方」も存在する。******◎プロフィールアキラ・ザ・ハスラー(Akira the Hustler)1969年、東京都生まれ。1995年、京都市立芸術大学大学院絵画研究科卒業。学生時代からAPP(エイズ・ポスター・プロジェクト)の活動などを通してアクティビストとしても活動。その後もエイズ、セクシャリティ、原発、人種差別等、様々な社会問題をテーマに作品を制作。近年の展覧会に「Here’s Your Playground」Ota Fine Arts、東京(2023年)、「STREET JUSTICE: Art, Sound and Power」Galaxy銀河系、東京(2018年)、「リボーンアート・フェスティバル2017」石巻市、宮城(2017年)、「ラヴズ・ボディー-生と性を巡る表現」東京都写真美術館、東京(2010年)など。主な収蔵先にCollection Lambert、ワタリウム美術館など。[版元サイトより]===
¥3,300
デザインはみんなのもの
===どうしてデザイン賞の審査員や受賞者は男性ばかりなの? どうして欧米でデザインを学んだことがステータスになるの? どうしてスマートフォンは女性の手には大きすぎるの?スイスを拠点にするグローバルなフェミニスト・コミュニティ「Futuress」が掲載してきた、「フェミニズム × デザイン」の視点で身近なデザインの、わたしたちの社会の当たり前を問い直す5本のエッセイを収録。トルコ、ノルウェー、アメリカ、インド、パレスチナ。世界のフェミニストたちから届いた、希望と連帯のストーリー。◉おばあちゃんはサイボーグじゃないムスリムでトルコ人の著者は、身長150cmの小柄な祖母をもつ。おばあちゃんが暮らしにくい環境をつくったのは誰? スマホから医療用マスクまで、身の回りのプロダクトデザインを振り返り、そこに隠れたバイアスを読み解く。◉綴じられなかった正典男性中心のデザイン業界に、シンプルが“良い”とされるデザイン規範。ノルウェーの状況は、まるで日本の写し鏡のようだ。記されてこなかった過去を振り返ることから、あるべき「未来の歴史」を考える。◉同時に、同じ夢を見ること中国系アメリカ人でクィアの著者が綴る、アメリカでアジア人として生きること。日常的なニュースやカルチャーに見る、さまざまな差別と偏見。アジア系の人々の運動の歴史に学ぶ、夢を見ること、連帯することの可能性。◉カーストとデザインヒンドゥー教に基づく身分制度が残るインドでは、上位階級の人だけがデザインを担っている。恵まれた人々だけがデザインの仕事を担うことの危険性と、染みついた規範に挑むデジタル世代の闘い。◉パステルカラーの暴力日本のアニメやキャラクターに見られるカワイイカルチャーには、女性を客体化し、現実で起きている暴力から目を背けさせてしまう負の側面がある。SNS上で、そして戦場で生まれている、カワイイの闇を検証する。[版元サイトより]===著者:Futuress翻訳・デザイン:井上麻那巳編集:宮本裕人出版:Troublemakers Publishing印刷:株式会社サンニチ印刷判型:102×162mm / 96p
¥1,650
オタク文化とフェミニズム
===わたしたちの消費は「正しい」のだろうか金銭と時間の投資、心身の過剰な労働、性的消費との葛藤…、わたしたちと「推している」対象のあいだにはさまざまな問題が浮かびあがってくる。しかし、その活動に喜びが見出されることは間違いない。喜びと苦しさとが入り混じるその実践をすくい取りながら、「推し活」社会の現在地を描きだす。「推し活」論の決定版!エンターテインメントをめぐるモヤモヤを考えるための補助線となる書。[目次]はじめにⅠ 「推し活」社会と私たち第1章 「推し活」社会の現在地 「推し活」現象はどこからきたのか メディア化される「推し活」現象 拡大される「推し活」論議第2章 推し活と労働 エンターテインメントと労働 推される人たちの労働 カツアゲされる情熱とやりがい やりがいある仕事? ケアワークとしての推し活 推す側の労働第3章 オタク消費を考える 盛り上がる「推し活」経済 企業によるオタク消費の捉え方 過度な消費文化 リクレイム・ザ・推し活Ⅱ アイドルたちがみせるもの 第4章 アイドルたちは何を開示しているのか?第5章 多様化する男性アイドル――若手俳優・ボーイズグループ・王子たち 二〇一〇年代の2・5次元ミュージカルの現場から 「アイドル」として語られる若手俳優 「アーティスト性」と「アイドル性」は対立しない? 実力派の「アイドル」という新機軸 「○○王子」は「アイドル」を製造するパワーワード第6章 ジャニーズ問題と私たち――性加害とファン文化の不幸な関係 鈍かったメディアの反応 性加害に加担したメディアの黙認 温存される事務所内の権力構造 ファン文化による不幸な愛着 Ⅲ オタク文化とフェミニズム第7章 〈スペクタクル〉な社会を生きる女性たちの両義性 消費主体/消費客体の転覆とその波及 バラエティ豊かな「イケメン男性」の増殖 イケメン男性の消費・商品化が示す両義性第8章 娯楽と恥辱とルッキズム ルッキズムとジェンダー ルッキズムの定義と歴史 娯楽と恥辱とルッキズム第9章 自由と抑圧のはざまで「かわいさ」を身にまとう――「男の娘」を考える バンコクでのフィールドワーク 日本での現状 「男の娘」の定義 再現度の上昇 なぜ、「かわいく」なりたいのか?第10章 のがれること・つくること・つながることあとがき[版元サイトより]===著者:田中東子発行:青土社
¥2,420
「ふつうのLGBT」像に抗して -「なじめなさ」「なじんだつもり」から考える-
===「もうLGBTなんてふつう」って言っておけばいいと思ってない?「ゲイコミュニティ」になじめないゲイという立場に留まることから見えてくる、うわべだけのセクシュアルマイノリティ理解を脱するための処方箋。[目次]Ⅰ なじめない私第1章 居場所がしんどい、現場がこわい1 問いとしての「エスノグラフィでなさ」2 エスノグラファーは「あとがき」に何を書くのか?3 裏返しのヒロイズム4 懸命にゲイにならない5 エスノグラフィでもよかった、かもしれない第2章 「二丁目に捨てるゴミ無し」と人は言うけれど、1 並立する複数の「イケメン」2 あなた好みではないけれど3 「専」の思想4 拒絶を包摂する5 選べる人、とその他大勢6 ゆるやかな滑落第3章 ないことにされる、でもあってほしくない――「ゲイの男性性」をめぐって1 「の」は「も」でしかないのか?2 「ゲイの男性性」=「従属的男性性」?3 バトラーとセジウィック4 「ホモズ」から「イカホモ」へ5 女の男性性6 「ゲイの男性性」が必要、なのか?第4章 「LGBT」が「活用」されれば満足ですか?1 現在性と歴史性2 ネオリベラリズムへの取り込み3 ネオリベラリズムとは何か4 構造的差別を腑分けする5 潜勢力を汲み尽くすⅡ なじんだつもりのあなた第5章 「最近はLGBTをテレビや映画でよく見かけるし、時代は変わったよね」1 「ブーム」という歴史認識2 「LGBT」≠セクシュアルマイノリティ3 都合のよい小道具4 描く側/描かれる側5 「リアルなLGBT像」6 社会的カテゴリー7 社会反映論8 で、本当に時代は変わったの?第6章 「どんな見た目でもいいじゃない、LGBTの人たちみたいに」1 「多様な性を生きる人々の見た目は多様」?2 性別二元論の構図3 「らしさ」をめぐる苦闘4 「選択」の焦点5 身体と装いの二分法6 「見え」への還元に基づく寛容7 見て見ぬふりに抗して第7章 笑っても地獄、笑わなくても地獄1 笑えない下ネタは、それでものさばる2 下ネタペンスルール3 真面目さは封じられる4 消極的な共謀5 「われわれ」と「あっち側」6 笑わないのは織り込み済み7 ネガ下ネタ8 向こう岸に泳いでいかない第8章 「何に困っているのか教えてください」1 聞く気に満ち溢れたマジョリティ2 私はあなたの教師ではない3 シーライオニング4 積極的同意5 (望むとおりには)聞こえません第9章 「今度はインターセクショナリティが流行ってるんだって?」1 「流行」を正しく後押しするために2 方針として? 性質として?3 誤解と曲解に応答する4 「新しい言葉」に賭けてみるおわりに[版元サイトより]===
¥2,200
誰かの理想を生きられはしない -とり残された者のためのトランスジェンダー史-
"トランスジェンダーの話題を目にする機会は本当に増えた。日本特有の「性同一性障害」史を踏まえることで、その背景まで知ることができる。とはいえ「一冊でわかる」と銘打つのは誇大であろうと思うし、入門編だけでも心許ない。本書は、それらの穴を埋めるのに適切な内容を伴っている。つまり「正史」が選ばなかった出来事や視点、人物、メディアが見落として報道しなかった(もしかしたら避けていた)ことを、できるだけ書くようにした。見えないようにされていたものは何か、見ていなかったものは何か、自ずと明らかになるだろう。”(「はじめに」より)===「本当の」トランスジェンダーなんてない。「本当の」男女を追求する必要なんてない。性同一性障害からトランスジェンダーへ、よく知られる呼び名が変わっても、この国は性同一性障害の基準でできている。語られなかった事実、報道されなかった出来事、そこにいたはずのたくさんの人々……。見えないようにされていたもの、見てこなかったものについて、真摯に、丁寧に、しぼりだすように紡ぎだされたトランスジェンダー史。今ある者たちへの「恩仇録」であり、そして、あとから生まれてくる者たちのための書である。[目次]はじめに――わたしに起こった出来事と、この本について第一章 「多様な身体」が性同一性障害特例法に投げかけるもの一、日本のGIDをめぐる状況と特例法の課題二、当事者の語りから見る「多様な身体」三、特例法の限界四、おわりに第一章補論第二章 GID規範からの逃走線一、はじめに二、「正規」か「非正規」か三、正規医療の現在四、体を嫌い、異性を愛するということ五、GID規範のつくられかた六、体が嫌いなのは本当か七、おわりに第二章補論第三章 当事者の「QOL」、医療側の「QOL」――「正規医療」経験者への聞き取りから一、はじめに二、GIDをとりまく医療状況三、正規医療が標榜する「QOL」四、当事者への聞き取り調査(一)五、当事者への聞き取り調査(二)六、おわりに第三章補論第四章 砦を去ることなかれ――繰り返し、忘れえぬ爪痕に抗して一、はじめに二、「GID医療」の始まりと、現在まで三、執拗に指摘するということ四、DSM-5の変化は福音となるか五、追いついてくるまで走り続ける六、おわりに第四章補論おわりに参考文献[版元サイトより]===著者:吉野靫発行:青土社
¥1,980
現代思想2024年12月号 特集=田中美津とウーマンリブの時代
===次代につなぐ「解放」の思想と実践1970年に誕生し、日本のフェミニズムに多大な影響を与えたウーマンリブ。とりわけその「旗手」として知られる田中美津の遺した言葉は、記念碑的名著『いのちの女たちへ』をはじめ、世代を超えていまなお私たちの心を揺さぶってやまない。本特集ではその活動の軌跡を辿り思想の全貌に迫るとともに、日本のリブの多彩なありようを描き出す。[目次] 特集*田中美津とウーマンリブの時代【こだまする肉声】リブセンと田中さんと / 米津知子表象になることを拒み続ける / 信田さよ子ところがなんと美津さんは……?! / 鶴田桃エ美津さんのこと / 脇坂真弥 【波間を照らす灯】リブかフェミニズムか? / 上野千鶴子日本の「ウーマンリブ」と田中美津――第二波フェミニズムの視点から / 江原由美子田中美津という存在――男性社会における「制度化の罠」とフェミニストの自己嫌悪 / 海妻径子【手渡されたものは】言文一致体のリブ、あるいは一九七二年のバッド・フェミニスト / 水無田気流リーンイン・フェミニズム批判と田中美津の〈どこにもいない女〉 / 菊地夏野ウーマン・リブの思想、フェミニズムの言葉――田中美津を再読する / 鈴木彩加【受けとめ、引き受けなおす】田中美津の哲学――「とり乱し」と「出会い」 / 森岡正博ウーマン・リブの身体論とその限界――田中美津の健康本を中心に / 橋迫瑞穂五〇年前の#MeToo / 住本麻子【いくつもの声とともに】とり乱しの不/可能性――森崎和江とウーマン・リブ─田中美津の交わり、あるいはすれ違いについて / 大畑凜〈東京こむうぬ〉の挫折を捉える視角――総括と評価との接合から見る / 村上潔〝共に闘わん!〞――ウーマンリブにおける生理用品無料設置要求運動の活動と思想 / 柳原恵『すばらしい女たち』にみる日本のレズビアン・フェミニズムの展開――ウーマン・リブとの関係に焦点をあてて / 杉浦郁子恥を掻いてでも伝えたい――桐野夏生『オパールの炎』をめぐって / 内藤千珠子【「私たちは忘れない」】「リブ新宿センター」の資料を残す / リブ新宿センター資料保存会【連載●社会は生きている●第二八回】社会と自我 4――経験と記憶 / 山下祐介【連載●現代日本哲学史試論●第一二回】現代日本哲学史におけるふたつの論戦――永井と小泉、野家と高橋 / 山口尚【研究手帖】巻き込まれた哲学 / 佐々木晃也[版元サイトより]===発行:青土社
¥1,760
韓国映画から見る、激動の韓国近現代史 歴史のダイナミズム、その光と影
===植民地支配、南北分断と朝鮮戦争、長きにわたる軍事独裁、そして国民の手で勝ち取った民主化……。「3・1独立運動」「済州島4・3事件」「光州事件」「6月抗争」など激動そのものだった韓国の近現代史とそのなかで形作られてきた「儒教的家父長社会」。近年ますます存在感を高めている「韓国映画」を題材に、そこから透けて見える歴史や社会問題を解説。韓国という国のダイナミズムをより深く、より立体的に理解するための一冊である。『パラサイト 半地下の家族』『タクシー運転手~約束は海を越えて~』『KCIA 南山の部長たち』『1987、ある闘いの真実』『ベイビー・ブローカー』『ミナリ』『はちどり』『息もできない』『キングメーカー 大統領を作った男』『高地戦』『金子文子と朴烈』『グエムル-漢江の怪物-』『焼肉ドラゴン』『私の少女』……韓国映画44本から激動の歴史を読み解く。【目次】はじめに凡例第1章 韓国と日本・アメリカ・北朝鮮韓国と日本 ❶『ロスト・メモリーズ』歴史「改変」映画は新たな解釈の可能性を提示できるか❷『密偵』英雄か、逆賊か 歴史の曖昧さゆえに成し得た物語❸『金子文子と朴烈』〝反日〟映画が再発見した、ある日本人女性の強烈な生❹『マルモイ ことばあつめ』言葉が奪われた時代に、言葉を守り抜いた人々❺『哭声/コクソン』韓国社会における、よそ者/日常としての日本韓国とアメリカ・北朝鮮❻『スウィング・キッズ』戦争とミュージカルのコントラストが叫ぶ「イデオロギーなんてくそったれ!」❼『高地戦』人間に優先されるイデオロギーはない 無意味な攻防戦に散った若い命➑ 『グエムル-漢江の怪物-』少女はなぜ死ななければならなかったのか? 〝反米〟に透けて見える映画の真のメッセージ❾ 『白頭山大噴火』殺し合う南北/抱きしめ合う南北、映画に見る南北関係の変遷❿ 『レッド・ファミリー』北朝鮮スパイの歴史と映画が描く韓国の欲望コリアン・ディアスポラ⓫ 『チスル』韓国現代史最大のタブー「済州島4・3事件」への鎮魂歌⓬『焼肉ドラゴン』彼らが日本(ここ)にいる理由 家族史に見る「在日」の終わらないディアスポラ⓭『ミナリ』アメリカは「夢」か「逃避」か? さまよう韓国人たち⓮『ミッドナイト・ランナー』民族の再会から他者の排除へ 韓国映画は朝鮮族をどう描いたかコラム監督論①チャン・リュル あらゆる境界を越えて東アジアを周遊する第2章 軍事独裁から見る韓国現代史朴正煕政権⓯『国際市場で逢いましょう』それでも「あの時代は良かった」? 独裁時代と父親たちに贈るノスタルジア⓰『7番房の奇跡』法は公正なのか? 独裁時代の暗黒司法史と死刑執行停止のいま⓱『KCIA 南山の部長たち』正義心か、ジェラシーか 独裁者を撃ち抜く弾丸が意味するもの全斗煥政権⓲『タクシー運転手~約束は海を越えて~』韓国現代史上最悪の虐殺「光州事件」の真相に挑んだ劇映画⓳ 『弁護人』 仕立てられた「アカ」のために闘った人権弁護士 盧武鉉大統領前史⓴ 『1987、ある闘いの真実』二人の大学生の死が導いた独裁の終焉と民主化への一歩コラム監督論②イ・チャンドン 作品に見る光州事件と1980年代韓国現代史第3章 韓国を分断するものたち格差㉑『パラサイト 半地下の家族』韓国社会の格差を浮き彫りにする三つのキーワードから見えてくるもの㉒ 『国家が破産する日』政経癒着の帰結としての「IMF通貨危機」、それがもたらした分断社会㉓『バーニング 劇場版』「村上春樹ブーム」と「喪失」の90年代韓国を、現代の若者像に翻訳する儒教的男性社会㉔『はちどり』 少女の眼差しが晒す韓国儒教社会と暴力の連鎖㉕『82年生まれ、キム・ジヨン』 抑圧に押し潰された女性たちが、自らの声を取り戻すまで㉖ 『息もできない』底辺に生きる男が「悪口」の果てに求めた「家族のメロドラマ」㉗『お嬢さん』男もヒエラルキーも乗り越えて 《帝国》と《植民地》の女性、勝利の連帯へ㉘『ハハハ』〝あるべき男性像〟を笑い飛ばしてくれる、大いなる人間賛歌マイノリティ㉙ 『ファイター、北からの挑戦者』現在進行形のディアスポラ「脱北者」の少女が拳で立ち向かう韓国㉚『バッカス・レディ』歴史の影に取り残された女性による、男性への復讐譚㉛ 『私の少女』儒教・異性愛・ホモソーシャルな韓国社会にLGBTQの未来はあるか㉜『トガニ 幼き瞳の告発』国民の怒りを呼び起こし、社会を変えた一本の映画コラム監督論③女性監督の系譜 映画『オマージュ』が復元する女性(映画)史第4章 韓国の〝今〟を考える政治とメディア㉝『キングメーカー 大統領を作った男』選挙の負のレガシーを作った男たち 「カルラチギ」の起源をたどる㉞ 『アシュラ』大統領選を前に《逆走行》した一本の映画から、政経癒着の歴史を紐解く㉟ 『共犯者たち』権力とメディアの関係性を皮肉に暴くドキュメンタリー 社会問題㊱『冬の小鳥』踏みにじられた人権 韓国養子縁組問題の背景を探る㊲『ベイビー・ブローカー』韓国で映画を撮った日本人監督たち 浮かび上がる韓国㊳『殺人の追憶』連続殺人と軍事独裁という絶妙なメタファー㊴『サムジンカンパニー1995』「英語」を武器に下剋上を目論む高卒女性たちの反乱㊵『整形水』「美」は誰の欲望か? 外見至上主義と整形大国の関係性㊶『明日へ』勝ち取る喜びをもとめて デモ大国・韓国における闘うことの意味㊷ 『サバハ』新興宗教が乱立する韓国社会 エセにすがる人々の宗教的心性㊸『君の誕生日』セウォル号事件 遺族の悲しみに「寄り添う」ということ㊹ 『D.P.-脱走兵追跡官-』韓国兵役物語 若者たちの絶望と軍隊をめぐる諸問題コラム監督論④キム・ギヨン 〝怪物〟監督の全盛期に見る韓国社会の深層おわりに韓国近現代史年表韓国歴代大統領詳細索引 i初出一覧 ii主な参考文献・検索サイト v[版元サイトより]===著者:崔盛旭発行:書肆侃侃房判型:四六判、並製、368ページ
¥2,420
パンクの系譜学
===パンクとは常に問い、それについて行動を起こすことだ━━。音楽だけでなく、アート、思想、運動の側面からも「パンク」の根源に迫る画期的著作。労働者階級の若者による現状への怒りからイギリスで生まれたとされるパンク。その叫びのルーツには、アナキズムやコミュニズムといった思想、そしてダダから脈打つ前衛芸術史も刻まれていた。奴隷制からポピュラー音楽の誕生、その後のフォーク、スキッフル、ガレージ、パンクへの道のりに、シチュアシオニト・インターナショナル、キング・モブといった運動が交差し、セックス・ピストルズ以降に現れたOi!、クラス、ポジティブ・フォース、ライオット・ガール、クィアコア、アフロパンク、アジアのパンクシーン、そして橋の下世界音楽祭へとつながっていく。パンクの抵抗の系譜を辿りつつ、正史の陰に隠れた歴史に光をあてる画期的著作。Punk!展、ゲリラ・ガールズ展ほか、話題の展示のキュレーションを行う研究者による初単著。松村圭一郎さん、毛利嘉孝さん推薦!【目次】はじめに第1部 パンクの思想とその文脈第1章 アートスクール第2章 共産主義(コミュニズム)第3章 アナキズム第2部 パンクの音楽における系譜第4章 アフリカ系アメリカ人の歴史第5章 フォーク第6章 スキッフル第7章 ガレージ第8章 パンク第3部 パンクのアートにおける系譜第9章 DADA(ダダ)第10章 レトリスム第11章 シチュアシオニスト・インターナショナル第12章 キング・モブ第4部 セックス・ピストルズ以降第13章 Oi!第14章 アナーコ・パンク第15章 ハードコア・パンク第16章 ライオット・ガール第17章 パンクと人種第18章 パンクとクィア第5部 アジアのパンクシーン第19章 インドネシアのパンクシーン第20章 ミャンマーのパンクシーン第21章 日本のパンクシーンおわりに[版元サイトより]===著者:川上幸之介発行:書肆侃侃房判型:四六判、上製、384ページ
¥2,860
沖縄「格差・差別」を追う
===5月15日。本土復帰から50年。沖縄における格差や差別。限りない理不尽さは昨日今日、始まったわけではない。明治初期、山県有朋の時代に作り上げられた、実に150年に及ぶ軍事体制がいまも変わらず沖縄を苦しめる。民衆に支持されない、いかなる権力もいつかは破綻する。決して妥協はするな。歴史に学べば、望むべき道は見えてくる。【目次】1 山県有朋の「沖縄軍事化」2 吉田松陰、山県有朋、岸信介、安倍晋三 ― 長州「差別と軍事強化路線」の定着3 昭和初期の格差・差別の現実4 戦前の「不敬罪」の波紋5 沖縄「差別」の政治的背景6 広津和郎「さまよへる琉球人」考7 「琉球処分」の歴史と今8 「琉球処分」旧慣温存か 改革推進か9 権力の奈良原繁・民主化の謝花昇の対立10 沖縄戦・軍部と県民の断絶11 摩文仁に死す・ある新聞記者の場合12 死地に赴く1000人の「疎開児童」13 沖縄戦にあった日米対話的交流14 「アメリカ世〈ユー〉」下の沖縄のあがき15 朝日新聞に見る戦時下の著名人の戦争観16 「孔子廟」最高裁判決は正しかったか著者あとがき [版元サイトより]===著者:羽原清雅発行:書肆侃侃房判型:四六判/並製/296ページ
¥1,760
〈会社〉と基地建設をめぐる旅
”私たちの税金を使って工事を進める〈会社〉の社会的責任を微塵とも考慮しない姿勢に怒りが湧く。私たちは問い続ける。何のための工事なのかと。(本文より)”辺野古の運動に関わってきた加藤宣子による単著。大成建設や國場組など大手ゼネコンの社史を読み込み、現地に足を運び、図書館で話を聞きながら、辺野古をはじめとする基地建設と〈会社〉の関わりを明かす一冊。===辺野古で着々と進められる新基地建設。世紀の愚行において〈会社〉はただの請け負い業者なのか?それとも、現代の死の商人か!? 日本各地の基地をめぐり、辺野古の海上と、東京の路上から見えてきた〈会社〉の正体。[目次]プロローグ 辺野古の「海上」から関連年表第1章 沖縄・辺野古の海上基地建設第1節 辺野古基地建設の経緯第2節 辺野古基地建設工事の進捗と抗議第3節 〈会社〉と基地建設第2章 「富国強兵」と基地建設第1節 鉄砲屋・大倉喜八郎と基地建設第2節 呉鎮守府建設と下請けの水野組第3節 所沢陸軍飛行場-日本発の飛行場第3章 世界大戦下の基地建設第1節 浜松市と日本楽器が誘致した浜松基地第2節 陸軍建協力会・海軍建施設力会の設立と海外進出第3節 松代大本営建設と西松組・鹿島組第4節 太平洋戦争末期に建設された小松基地第4章 敗戦後、日米関係下での基地建設第1節 沖縄-米軍統治下での基地建設第2節 岩国-沖合移転という名のアジア最大の米軍基地建設[コラム]〈会社〉と原発建設第3節 琉球弧の軍事要塞化-馬下島・奄美・宮古・石垣・与那国の自衛隊基地エピローグ 東京の「路上で」終わりに 戦争で儲けるな!戦争を準備するな!加藤 宣子 プロフィール1969年まれ。慶応義塾大学卒(社会学専攻)。大学在学中にNGOピースボートに関わったのを契機に市民活動に参加。以後、環境NGO A SEED JAPAN事務局長、(財)水俣病センター相思社職員。2001年から辺野古の運動に関わり始め、ジュゴン保護キャンペーンセンター、辺野古への基地建設を許さない実行委員会、沖縄意見広告運動で活動。2014年からStop!辺野古埋め立てキャンペーン発起人、共同代表。共著に『NGO運営の基礎知識』(アルク)、共訳に『戦争中毒』(共同出版)がある。[版元サイトより]===著者:加藤 宣子発行:ころから判型:四六判、並製、176ページ
¥1,980
ミャンマー証言詩集 1988-2021 いくら新芽を摘んでも春は止まらない
“終わりの見えない暴力や迫害、流血、そして罪もない人びとの数え切れぬ死にも拘らず、詩は、そして書くという行為全般は、ミャンマーの市民的不服従運動において重要な役割を担い続けている。…軍による民主主義の破壊、一斉検挙、政治家の拘禁、極度の身体的および精神的虐待、性暴力やジェンダーに基づく差別、検関、銃器の無差別で過度な使用にも拘らず、ミャンマーの人びとの魂は燃え続けている。たしかに哀しみの淵にはあるものの、決してくじけることなく、以前よりも深い知恵をまとって。さあ、ここからは目撃者自らに語ってもらうことにしよう。これは彼らの物語である。”(「はじめに」より)===ミャンマー軍事政権下での詩と散文! 詩人たちは怒りと哀しみ、異議申し立てを訴える。文字に記された言葉は力強く、ミャンマーの詩人たちの魂は燃え続けている。ミャンマーを代表するコウコウテッ、ケーザウィン、エーポーカインほか32名の詩人の詩28篇とエッセイ12篇を収録。翻訳は四元康祐、三宅勇介、大崎清夏、吉川 凪、ぱくきょんみ、柏木麻里が担当した。本書の誕生の経緯について編訳者の詩人・四元康祐が丁寧に語り、ミャンマーの社会情勢やビルマ文学についてはビルマ文学研究者・南田みどりが詳細に解説。■目次はじめに 四元康祐 Ⅰ 2021頭蓋骨 ケーザウィン 四元康祐詩人 ケーザウィン(エッセイ) オンマーミン 三宅勇介革命的家族 モウウースエーニェイン 三宅勇介残余の生 ミチャンウェー 四元康祐いくら新芽を摘んでも春は止まらない(エッセイ) マ・ティーダー 大崎清夏ダルマ(仏法)のもとに 抄(エッセイ) ニープレー 四元康祐高潔なる者より(エッセイ) ドクター・ミンゾー 三宅勇介春 ガバ 大崎清夏シスター・ヌータウン―日々の愛から生まれた、とてつもない勇気(エッセイ) インクンル 吉川凪マイ・ストーリー(エッセイ) ニンジャーコーン 三宅勇介覚めることのできない悪夢(エッセイ) ナンダー 三宅勇介殉死した息子よ エーポーカイン ぱくきょんみ穴 ミンサンウェー 四元康祐兄の顔写真が国営放送のテレビに映し出された日 プラグX 四元康祐奴らが父を捕らえに来た サライン・リンピ(ミンダッ) 三宅勇介軽い口調で コウ・インワ 三宅勇介春と狂犬ども モウヌエー 三宅勇介遺書(エッセイ) ティーハティントゥン 吉川凪誰の足音がいちばん大きいのか(エッセイ) トーダーエーレ 吉川凪輸出入法さまを褒めたたえる歌 ダリル・リム 三宅勇介百日 ニンカーモウ 三宅勇介中断された会話 チョーズワー 四元康祐母に―四幕からなる一つの人生 コウコウテッ 四元康祐おいしい! 自宅で簡単デモクラシーの調理法 コウコウテッ 四元康祐 Ⅱ 2020-1988なんてこったい! ケッティー 三宅勇介ヤンゴン大峡谷 ケッティー 四元康祐ケッティー―ビロードの手袋をはめた鉄の拳(エッセイ) サンニェインウー 吉川凪獄中からの手紙 ケーザウィン 四元康祐わが悲しきキャプテンたち―ケーザウィンとケッティー(エッセイ) コウコウテッ 吉川凪詩人パインティッヌエー モウチョートゥー 吉川凪リンモウスエー(1976-2017)を偲んで(エッセイ) コウコウテッ 四元康祐平和を測る水量計 リンモウスエー 四元康祐エレベーター ハンリン 三宅勇介弟よ、これが1988年の真実だ マウン・ユパイン 四元康祐お絵描き ミンコウナイン 柏木麻里落ちた星たちの花婿 ターヤー・ミンウェー(1966-2007)に捧ぐ ミンコウナイン 吉川凪枯れることは咲くこと マウン・チョーヌエー 吉川凪大いなる氷の大地の下に マウン・ユパイン 柏木麻里夜間外出禁止令 コウコウテッ 四元康祐匿名の覚醒者たちの集会 コウコウテッ 四元康祐 詩人紹介彼らはどこからやって来たのか――『ミャンマー証言詩集』に寄せて 南田みどり翻訳者あとがき 三宅勇介・大崎清夏・吉川凪・ぱくきょんみ・柏木麻里編訳者あとがき 四元康祐[版元サイトより]===著者:コウコウテッほか 著、四元康祐 編訳発行:港の人判型:A5判変型/並製本/本文224頁
¥2,420
Books(tore) witness you. vol.3
===本屋lighthouseの日記ZINEシリーズ、vol.3です。vol.3は2024年4月〜2024年9月の日記を中心に、各種媒体に載せたエッセイや書評などを詰め込みました。〈あとがきより抜粋〉それでも、絶望することができる私には役割がある。「希望は筋肉と同じで、使うほどに強くな」るのであれば、何度でも希望を抱くほかない。現実をしかと見据える。ゆえに希望を見出せる。恥ずかしげもなく理想を語れ。手にしたヴィジョンにしがみつけ。革命のファンファーレは、すでに鳴り響いている。〈目次〉42024年4月〜46書評クワハリ/出内テツオ『ふつうの軽音部 1巻』2024/04/30522024年5月〜682024年6月〜86書評イーユン・リー『理由のない場所』2024/06/04922024年7月〜106書評 オルタナ旧市街『踊る幽霊』2024/07/091102024年8月〜126書評 北田聖子『収納され続ける収納 生活者のデザイン史』2024/08/271302024年9月〜146エッセイ再録 「適当な空間 得体の知れない大人」2024/09〈書誌情報〉本文166pA6サイズ(文庫版)表紙カラー/本文モノクロ表紙用紙:上質紙135本文用紙:上質紙70価格:900円(税込)著者:関口竜平(本屋lighthouse)発行所:本屋lighthouse刊行日:2024年11月30日[版元サイトより]===
¥900
ユートピアとしての本屋 暗闇のなかの確かな場所
反差別・反ヘイトをポリシーに掲げる本屋lighthouse店主による初の単著。常に変化/アップデートし続ける必要があり、完成形/終わりのない営みである点から、本屋≒ユートピアという仮定を軸にして本屋の役割について書かれた本書。ヘイト本に対する向き合い方や差別や暴力を支える構造について、それに対して本(屋)が果たしうる役割と責任について、店主の日々の実践と思考をもとにして書かれた本書は、誰もが排除されない社会を目指すための具体的な手法や考え方を提案してくれるとともに、暗闇に迷う人の足元をやさしく照らしてくれるまさに灯台のような一冊です。"…希望のよすがとなるもののひとつが「声を聴く」という行為です。いないことにされてきた人たち、忘却されてきた人たち、そしてもうすでにこの世にいない人たちの声を聴くということ。そこに私たちの希望があるのであり、それはまさに本を読むという行為そのものにほかなりません。ゆえに本屋はセーファースペースとなり得る場所であり、ユートピアとなり得る存在なのです。"ー「7 セーファースペースとしての本屋」より-----たった一人で「小屋」から書店を立ち上げ、独創的な店づくりと果敢な発言で注目される「本屋lighthouse」の若き店主による初の単著。腐敗と敵意、諦観がはびこる時代に、誰もが生きられる空間をつくるための実践と思考の書。[目次]はじめに1 本屋になるまでの話2 メディア/クリエイターとしての本屋3 ひとりの人間としての本屋4 本屋にとっての反ヘイト・反差別とは5 差別は道徳では解決しない6 出版業界もまた差別/支配構造の中にある7 セーファースペースとしての本屋8 教室としての本屋9 ユートピアとしての本屋おわりに[版元サイトより]-----著者:関口 竜平発行:大月書店判型:4-6・256ページ
¥1,870