本屋メガホンは「小さな声を大きく届ける」本屋です。セクシャルマイノリティや障害者、日本に住む外国籍の人、フェミニズムに関する本など社会の周縁に追いやられ、いないことにされてきた人たちについて書かれた本をメインに取り扱い、本屋がメガホンとなってかれらの「小さな声を大きく届ける」ことを目指します。* * * * *ご来店の際は下記セーファースペースポリシーをご一読ください。気になる点、修正すべき項目等あればご指摘いただけますと幸いです。誰もが安心して過ごせる空間とはどのようなポリシーのもと運用が可能か、みんなで考えたいと思っています。https://www.instagram.com/p/CrLL6jiPnnm/?utm_source=ig_web_copy_link* * * * *※不定期営業かつ固定店舗ではないため、店舗に郵送物を送るのはご遠慮ください。発送先などは別途お知らせしますので事前にご一報ください。(books.megafon<@>gmail.com)〒500-8832岐阜県岐阜市小柳町18-6 デイリーコヤナギ1F(JR岐阜駅から北に徒歩15分、中心部ループ線「金華橋通り柳ヶ瀬」バス停から徒歩3分)https://goo.gl/maps/Fh3oZJGwdaZ9G4Y98・土日を主な営業日としています。 月毎の営業日についてはSNSをご確認ください。 https://www.instagram.com/books_megafone/・クレジットカード(一括のみ)、各種QRコード決済等ご利用いただけます。・駐車場はございません。最寄りのコインパーキングをご利用ください。・店内入り口には段差がありますが、折りたたみスロープのご用意がありますので、車椅子の方でもご利用いただけます。・店内にはトイレがありますが、多目的トイレではないため、必要な方は近隣の多目的トイレ(下記)をご利用ください。岐阜中日ビル(2F)https://maps.app.goo.gl/BKMu5PkGZombUVBr8・筆談でのご案内も可能です。お気軽にお申し付けください。* * * * *ZINEのお取り扱いについてカテゴリ「本屋メガホンのZINE」内のものは全て下記の条件にて卸販売が可能です。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールにてお気軽にご相談ください。掛率:0.65最小取引部数:3冊〜(複数タイトルの合計でも可)送料:当店負担 (送料ご負担いただければ1冊からでの注文も可能です)振込手数料:貴店負担ご注文/ご相談は下記までbooks.megafon@gmail.com* * * * *Bookstore Megaphone is a bookstore that "delivers small voices loudly".Mainly dealing with books written about people who have been pushed to the margins of society, such as sexual minorities, people with disabilities, foreign nationals living in Japan, and books about feminism. We aim to “deliver a small voice loudly”.* * * * *

  • [イベント] パレスチナとともにある読書会

    ・申込はこちらのチケットを購入いただくか、下記メールもしくはSNSのDMまで[参加日/名前(ニックネームでOK)/参加人数]を明記の上ご連絡ください。・チケット購入にて申込される場合、購入者氏名欄はニックネームなどでも結構です。もし住所等入力されたくない場合は、下記コピペして入力ください。ADRESS:〒500-8832 岐阜県岐阜市小柳町18-6 TEL:070-5432-7330・バリエーションから参加する日を選択して購入ください。複数人数にて参加される場合は人数分の数量にて購入ください(購入は代表者のみでも結構です)。・キャンセルされる場合は事前に下記までご連絡いただけると助かります。その他不明点等ありましたらご連絡ください。メール:books.megafon@gmail.cominsta:@books_megafone===パレスチナとともにある読書会時間:11:00-12:30 (時間中は出入自由)場所:本屋メガホン(岐阜市小柳町18-6デイリーこやなぎ1F)費用:1,000円(全額寄付。寄付先は別途お知らせ。)申込:参加する日程を選択してご購入ください。STORESから自動配信される購入確認メールを以て申込完了とします。用意するもの:パレスチナに関する本があれば持参ください(未読でも/手ぶらでもOK)。パレスチナに関する本を読む読書会を本屋メガホンにて開催します。ただ本を読んでいるだけでもいいし、本をきっかけに話したいことがあればみんなで話しましょう。読みたい本や紹介したい本があれば持参していただいていいですし、会場でも本は用意しますので手ぶらでも大丈夫です。[セーファースペースポリシー]・ジェンダー、人種、民族、国籍、信条、使用言語、出身地、障害、年齢、雇用状況などに基づく差別、ハラスメント、マイクロアグレッションを容認しません。(主催の判断にてご退場いただく場合があります。)・もし不快なことがあれば主催に直接/メッセージなどでお知らせください。我慢せず、「嫌だと伝える/その場から離れる/誰かに相談する」の原則で行動しましょう。・他人の属性やアイデンティティを一方的に決めつけないようにしましょう。代名詞などは本人が望むものを使用しましょう。・写真を撮影する際は参加者が映らないようにするか、許可を得た上で撮影するようにしましょう。SNS等にアップする際も同様に、参加者が映り込んでいる場合は必ずその場で許可を得るようにしましょう。[情報保障・バリアフリー]・筆談用の道具、UDトークを用意します。・店内には多目的トイレの設備がないため商店街内の多目的トイレをご案内します。・店舗入口には30cm程度の段差がありますが、折りたたみ式スロープのご用意があります。

    ¥0

  • 石としてある 第1号

    ただ数が少ないというだけで説明を求められたり 勝手に意味を見出されたり求めてもいないのに肯定されたり 応援されたり大きなお世話だ河原にある無数の石のように誰かの家でだいじに真綿に包まれてある石のように日の光も届かない海底でじっとしている石のように意味も定義も説明も証明も求められないただそこにあるものとして観測される声や形や表現や文章が集まる場所をつくりたい今までないものとして扱われてきた見て見ぬふりをしたりされたりしてきた声や思いや違和感をあつめてすくいあげてととのえてまるいテーブルの上にぽんと置くそこからはじめてみるそこからかんがえてみる* * *「石としてある」は、意味も定義も説明も証明も求められず、ただそこにあるものとして観測される文章や表現が集まるための場所として、だれにでもひらかれた文芸誌です。自分自身のあり方や立ち居振る舞いについて、説明を求められたり勝手に解釈されたりしやすい社会のなかで、他者からの一方的なまなざしやわかりやすいストーリーから遠く離れ、説明できなさ/定義できなさを主体的に祝福し、曖昧で流動的な瞬間を記録して積み重ねていくような、そんな場所を目指します。ポケットにこっそり忍ばせて、ひとりで眠れない夜のとなりに、みんなが帰った後のあかるい人恋しさのとなりに、だれかと通じ合えなさを感じた心許なさのとなりに、足元を細くゆらゆら照らすあかりとしてともにあれたら嬉しいです。***エッセイ|dot./瀬川 貴音愛という〈呪い〉を纏わせ生きること。エッセイ|だいき狼煙と火元写真|おがわまき私たち、なけれねばならぬものたち小説|オカワダアキナポスト・プールエッセイ|ヤマザキやーゆ地球沸騰化時代の到来、ことばの萌芽漫画|とりにく今日の生き方エッセイと写真|るりあなた(たち)へエッセイ|とりうみ水の中で半ば目覚め、半ば眠っているエッセイ/小説|灰田 条/thur.きしとこどくの話* * *石としてある 第1号編集発行:本屋メガホンデザイン:和田拓海 (本屋メガホン)判型:新書判 (105×182mm) / 無線綴じ / 90ページ印刷:イニュニック (表紙:タント(S-5) 180kg/本文:モンテシオン70.5kg)※電子版については、既刊含め制作中ですので準備出来次第SNS等にてお知らせします。* * *取扱書店一覧・本屋lighthouse / 千葉県千葉市・twililight / 東京都世田谷区・本の栞 / 兵庫県神戸市・TOUTEN BOOKSTORE / 愛知県名古屋市・FOLK old book store/大阪府大阪市・HIBIUTA AND COMPANY / 三重県津市・電燈 / 神奈川県横浜市・1003 / 兵庫県神戸市・Castellu / 東京都(神保町Passage/高円寺コクテイル書房)・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・mychairbooks / 熊本県熊本市・SPBS TORANOMON / 東京都港区・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・ちいさな庭 / 岐阜県恵那市・loneliness books / 東京都中野区・汽水空港 /鳥取県東伯郡・Amleteron / 東京都杉並区・ON READING / 愛知県名古屋市・犬と街灯 / 大阪府豊中市・mountain bookcase / 長野県諏訪郡・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・MoMoBooks / 大阪府大阪市・ごーすと書房・ISBbooks / 東京都杉並区・ペンギン文庫 / 山形県山形市・庭文庫 / 岐阜県恵那市・ニカラ / 新潟県佐渡市・古本たかつか / 岡山県津山市・書架 青と緑 / 島根県松江市※2024.10.17 更新※在庫状況等は各書店にお問い合わせください* * *お取扱いについて下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールにてお気軽にご相談ください。定価:1,650円(税込)掛率:0.65 (買切りのみ)最小取引部数:3部〜送料:当店負担振込手数料:貴店負担既刊のZINEと併せての注文も大歓迎です(取扱条件は全て同一です)https://booksmegafon.stores.jp/?category_id=63d23cd4db33f673e7b65835▼ご注文/ご相談はこちら▼books.megafon@gmail.com

    ¥1,650

  • あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法

    *電子版はこちら(https://booksmegafon.stores.jp/items/671a1ba7ff050402faf9696f)「他者に性的/恋愛的な惹かれを感じない」アロマンティック/アセクシャル(Aro/Ace)で、あらゆる差別に反対するフェミニストで、ADHDで、ドラァグ・パフォーマーの「Moche Le Cendrillon」による初めてのZINE。間違った偏見を持たれたり、情報にアクセスしにくかったり、クィアコミュニティの中でも透明化されたりしやすいAro/Aceの、多様で複雑な経験について語り、書き残し、"あなた"とシェアするために制作されました。Aro/Aceのオンラインコミュニティで用いられる象徴の一つに「ケーキ」があり、「セックスよりもケーキが好き」といった冗談に由来しています。まとまらないエッセイやもたついた対談、極私的で個人的な私の経験という名の「ケーキ」を、お茶を飲みながら他愛もないお話をするように楽しんでいただけたら嬉しいです。[目次]はじめにWHO AM(ARE) I(YOU)?誕生日に書いたケーキについての日記おなじ傘の下で #1Aro/Ace FUCKOFF事案境界と共感についてからだに関するいくつかの小話おなじ傘の下で #2 Aro/Ace的おすすめコンテンツWHY DRAG?おわりに[本文より]“もし10年以上受けてきた教育のどこかで、自分を指し示す言葉に出会えていたら、私の経験はどれだけ違っていただろうか。自分の存在が誰かに嘲笑され、努力が足りない怠惰な人間だと判断されたり、未熟だと馬鹿にされることが全くもって不当なものだと、誰かが教えてくれていたらどれだけ楽になっただろうか。何を成し遂げても、パートナーがいないことで自分がまぬけで未熟で魅力がない人間だと思い続けずに済んだのだろうか。自分に好意を寄せてくれた相手に、明らかに納得できるわけもない理由を並べて傷つけることもなかったのだろうか。”(「WHO AM(ARE) I(YOU)?」より)“Aro/Aceは広いスペクトラムで、長い不可視化の歴史を持っていて、全く異なる感覚を持っている。ほとんど同じ文化を共有していないし、集まる場所を持ってこなかったし、自分が物語のどこにも描かれてこなかった。それ以前に、そもそもどんな共通点があろうが私たちは当たり前に違う人間だ。 ただ、Aro/Aceであることは、抵抗とアイデンティティを守るのに必要なカテゴリーだ。圧倒的に大多数の人間が持つ性的な惹かれや大きく渦巻く強制的性愛の流れに、全く沿わない人々の存在が無視されず、どの生き方を選択しても人権が保証され、アイデンティティが尊重される社会を作ることがAro/Aceのポリティクスだ。”(「境界と共感について」より)===著者:Moche Le Cendrillon発行:本屋メガホン判型:A5 / 無線綴じ / 80ページデザイン:和田拓海(本屋メガホン)印刷:イニュニック (表紙:マットコート135kg/本文:上質70kg)*電子版は準備中です。===ZINEの取り扱いについて下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールやDMにてお気軽にご相談ください。定価:1,650円(税込)掛率:0.65 (買切りのみ)最小取引部数:3部〜送料:当店負担振込手数料:貴店負担▼ご注文はこちら▼books.megafon@gmail.com===取扱書店一覧・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・本と喫茶 サッフォー / 茨城県つくば市・本屋lighthouse / 千葉県千葉市・MoMoBooks / 大阪府大阪市・ながいひる / 岡山県岡山市・橙書店 / 熊本県熊本市・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・TOUTEN BOOKSTORE / 愛知県名古屋市・IRREGULAR RHYTHM ASYLUM / 東京都新宿区・汽水空港 /鳥取県東伯郡・1003 / 兵庫県神戸市・Calo Bookshop&Cafe / 大阪府大阪市・FOLK old book store/大阪府大阪市・Amleteron / 東京都杉並区・本屋B&B / 東京都世田谷区・SPBS TORANOMON / 東京都港区・電燈 / 神奈川県横浜市・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・エトセトラブックスBOOKSHOP / 東京都世田谷区・そぞろ書房 / 東京都杉並区・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・誠光社 / 京都府京都市・交信 / 北海道札幌市・HIBIUTA AND COMPANY / 三重県津市・羊と心臓 / 福岡県田川市・トンガ坂文庫 / 三重県尾鷲市・twililight / 東京都世田谷区・mychairbooks / 熊本県熊本市・小さな庭 / 岐阜県恵那市・Sobi coffeeandbooks / 兵庫県神戸市・犬と街灯 大阪府豊中市・ごーすと書房・古本たかつか / 岡山県津山市・書架 青と緑 / 島根県松江市※2024.10.24 更新※在庫状況等は各書店にお問い合わせください

    ¥1,650

  • スパイスとセーファースペース

    *電子版はこちら(https://booksmegafon.stores.jp/items/6718cd780e072905fb655b72)スパイスを使ったチャイをみんなでつくって飲みながらセーファースペースについて考えるイベント「スパイスとセーファースペース」をまとめたzine。 本書の主な内容は、イベント後に行った座談会の内容をまとめたものです。新刊書店「本屋メガホン」を運営する和田、アーティスト・コレクティブ「ケルベロス・セオリー」のメンバーである山もと、デザインを担当する浦野のイベント企画者3人に加え、イベントに参加してくれた、東京都内のチェーン書店に勤める皆本夏樹さんと、東京都内で一箱本屋として活動する「Castellu」の店主の5名で、イベントを終えた感想やセーファースペースをめぐるそれぞれの実践、問題意識などについて話し合いました。“イベントにおいて共通の問題意識として話し合われたのは、「セーファースペースについてまとまった資料や文献が少ない」ことでした。セーファースペースという概念そのものが、常により良い状態を模索し、そのあり方を更新し続けることを前提としているため、その都度立ち返ることのできる指針のようなものの存在は誰にとっても必要なはずだと考え、今回のイベントの様子をzineとしてまとめることにしました。本書が、これからセーファースペースについて考えたいと思っている人にとっての道標となったり、すでに実践している人にとってその考えを広げるような役割を果たすことができれば嬉しいです。”(「はじめに」より)*セーファースペースとは「差別や抑圧、あるいはハラスメントや暴力といった問題を、可能な限り最小化するためのアイディアの 一つで、『より安全な空間』を作る試み」(『生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』堅田香緒里/タバブックス/2021年) のこと。様々なジェンダーや階級、言語やセクシュアリティを有する人々が一同に集まる社会運動の場において、そういった社会的背景の違いから生まれる差別や軋轢をいかに最小化するか、という問題意識から生まれたこの概念は、すべての人にとって完全に安全な空間など存在しないという前提を共有しつつ、それでも「“より安全な空間”を共同して作り続けていくこと」を目指す試みであることから、safeでもsafestでもなくsafer(=より安全な)という比較級が用いられています。発行:本屋メガホン編集:山もといとみ 浦野貴識印刷:when press https://www.whenpress.com判型:W105mm×H250mm 12ページ*電子版は準備中です。===取り扱い書店一覧 (2023.11.24時点)・本屋lighthouse / 千葉県千葉市・YATO / 東京都墨田区 ・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・1003 / 兵庫県神戸市・透明書店 / 東京都台東区・ twililight / 東京都世田谷区・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・lonliness bookstore / 東京都新宿区・FOLK old book store/大阪府大阪市・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・TOUTEN BOOKSTORE / 愛知県名古屋市・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・IRREGULAR RHYTHM ASYLUM / 東京都新宿区・Calo Bookshop&Cafe / 大阪府大阪市・本と喫茶 サッフォー / 茨城県つくば市[お取り扱いいただける書店を募集しています]o.65掛け/買切のみ/3冊〜注文承ります送料当店負担/振込手数料貴店負担▽ご注文はメールよりbooks.megafon@gmail.com===

    ¥770

  • 透明人間さよなら 新装版

    電子版はこちら(https://booksmegafon.stores.jp/items/66bc04371455551097636401)*** "ゲイに生まれて嫌だなと思う瞬間は、自分が発した言葉で大切な人をこの世からいないことにしてしまう瞬間だ。あえて過激な言葉で表現すると、自分の恋人を自分の手で殺す瞬間だ。同棲しているのに一人暮らしだと嘘をつく時、彼のことをただの友達だと説明する時、僕はこれまでゲイとして生きてきて何回も恋人を殺したし、ゲイである自分自身を殺してきた。言葉で。自分を守るために発した言葉がブーメランみたいに返ってきて結果的に自分を傷つけるという何とも滑稽なループの中で生きてきたと思う。"(「はじめに」より) 社会的マイノリティについて書かれた本をメインに扱う新刊書店「本屋メガホン」が2023年1月に刊行したZINE『透明人間さよなら』の新装版。ゲイとして生きる本屋メガホン店主がこれまで感じてきた違和感や、「小さな声を大きく届ける」ことをコンセプトとする本屋を始めた経緯などについて書かれたZINEです。 「透明人間」のように、ないものとして扱ってきたゲイとしての自分自身やパートナーの存在を「自分の手で書くことによって取り返す」ことを試みた本書は、まずは店主自身の「小さな声を大きく届ける」ことで、本屋メガホンのコンセプトを体現するようなものになればという思いから制作されました。***透明人間さよなら 新装版著者:和田拓海 発行:本屋メガホン判型:W140×H130mm / 目玉クリップ綴じ / 44p 印刷:イニュニック(本文/表紙: クラシコトレーシング-FS)***お取扱いについて下記条件にてお取扱いただける店舗を募集しています。書店に限らず、カフェ、雑貨屋、個人やグループ等でのお取り扱いも大歓迎です。メールにてお気軽にご相談ください。定価:1,320円(税込)掛率:0.65 (買切りのみ)最小取引部数:3部〜 (複数タイトル合計でも可)送料:当店負担振込手数料:貴店負担既刊のZINEと併せての注文も大歓迎です(掛率等は全て同一)https://booksmegafon.stores.jp/?category_id=63d23cd4db33f673e7b65835▼ご注文/ご相談はこちら▼books.megafon@gmail.com

    ¥1,320

  • [電子版] 生活と怒号

    *在庫切れにつき、電子版のみでの販売になります。購入いただくと、pdf、epub、txtデータをダウンロードできます。*紙版を購入したものの、文字の大きさや配色の関係で読みにくい場合はお手数ですが下記までメールいただけましたら、無料でデータ送付します。(購入を証明いただく必要はありません)*内容に不備等ありましたら、大変お手数ですが下記までご連絡いただけますと幸いです。books.megafon@gmail.com (担当:和田)==="差別や不条理に対して怒る自分と、それでも普段通り生活を続ける自分はどちらも自分だ。怒り担当、生活担当の二つの人格があれば便利だが、どちらも同一の自分が同時に引き受けなくてはならない。怒るにはそれなりにエネルギーが必要だし、怒りに振り回されて生活が疎かになっては元も子もない。怒る自分と生活する自分が乖離せず、ちょうどいい距離感を保つにはどうすればいいのか。本書では特に怒りや違和感について書く行為や、書いたものを綴じ、自分で売る行為を続けてみて感じたことを中心に考えてみたい。" ー「生活と怒号」より社会的マイノリティについて書かれた本をメインに扱い、「小さな声を大きく届ける」ことをコンセプトに掲げる新刊書店「本屋メガホン」を運営する著者によるZINEの第2号。自身もマイノリティとして生きる中でこれまで感じてきた違和感や、本屋を開業するきっかけなどについて書いた前作のZINE「透明人間さよなら」の制作・販売を通して考えたことを中心に書かれた今作は、「生活する自分と怒る自分のバランスのとり方」についてや、「無理せず我慢せず自分なりの抵抗の仕方で健康的に怒る方法を見つけること」などについて、著者の実践と体感をもとに書かれた一冊です。[目次]生活と怒号効率の悪い怒り方当事者性一本槍綴じる閉じない生き方としての本屋政治を拡大解釈するあとがき著者:和田拓海発行:本屋メガホン判型:W200mm×H70mm 16P[取扱店舗一覧] 2023.08.29更新・本屋lighthouse / 千葉県千葉市 ・本と喫茶 サッフォー / 茨城県つくば市 ・makijaku製作室/佐賀県佐賀市・本と羊 /福岡県福岡市 ・Space Utility TOKYO / 東京都目黒区・Calo Bookshop&Cafe / 大阪府大阪市 ・そぞろ書房 / 東京都杉並区・汽水空港 /鳥取県東伯郡・blackbird books / 大阪府豊中市 ・TOUTEN BOOKSTORE / 愛知県名古屋市・IRREGULAR RHYTHM ASYLUM / 東京都新宿区 ・ボタン / 東京都目黒区・橙書店 / 熊本県熊本市 ・1003 / 兵庫県神戸市・mychairbooks / 熊本県熊本市 ・lonliness bookstore / 東京都新宿区 ・本の栞 / 兵庫県神戸市 ・Amleteron / 東京都杉並区・SUNNY BOY BOOKS / 東京都目黒区・Another World Infoshop / 愛知県名古屋市・透明書店 / 東京都台東区・そぞろ書房 / 東京都杉並区・HIBIUTA AND COMPANY / 三重県津市・フクロコウジ 旅と本と人 / 群馬県吾妻郡

    ¥500

  • MY STORY WITH DIVA vol.2

    ===ひらめき舎のカツヤによる、DIVAについてのZINE『MY STORY WITH DIVA』の第2号。私的な目線で選んだ女性歌手たちについて、自由に勝手に書き連ねる極私的ZINEです。そもそもDIVAとは?という方から、生粋のDIVA好きの方までお読みいただける内容に。日本にとどまらず、アメリカやスウェーデン、イギリスといった国の女性歌手、そして主に裏方として知られている2人のDIVA、michicoとYOKO Black. Stoneについてもご紹介。男性DJたちによるダンスヒットの陰に隠れた女性ボーカリストにフォーカスするなど、ポップスを歌う女性を排除するような既存の音楽史・批評史を勝手な評価軸で書き替えようとします。《CONTENTS》But, What's "Diva" Anyway? で、そもそも「ディーヴァ」とはKalen Anzai - the Hidden Gem of J-Pop 安斉かれん - J-POPの隠された宝The Lyrical World of U-ka Saegusa 三枝夕夏の歌詞世界極私的DIVA NEWSDisc Review: Icona Pop『This Is…』東西J-R&B 功績DIVA: 東のmichico 西のYOKO Black. StoneAbsolue Guide to "Diva" vol.2: Dance Pop Divas ディーヴァへの導き その②: ダンスポップ・ディーヴァ[版元サイトより]===

    ¥1,000

  • MY STORY WITH DIVA vol. 1

    "家父長制社会において、私たちゲイ男性は被害者でもあり、同時にその制度の恩恵も受けている。…これは当たり前ですが、ゲイであることで被る不利益と、男性であることで受ける利益は共存しうるのです。確かに異性愛規範がまだまだ主流であるこの世界において、私たちゲイ男性は抑圧され、周縁化されています。それゆえに、Christina Aguilera「Bautiful」やLady Gaga「Born This Way」 、Rina Sawayama「Chosen Family」のようにクィア・コミュニティに対するラブソングが私たちにとっては必要だ。"(「ゲイ男性としてでディーヴァを愛することについて」より)===いつの時代も、そこにDIVAはいた―彼女たちはいつだって時代を彩り、消費され、消えていった。ひらめき舎のカツヤによる、DIVAについてのZINE、『MY STORY WITH DIVA』の創刊号。「極私的ディーヴァ物語」との副題の通り、著者の極個人的な趣味で選んだDIVAたち(倉木麻衣、加藤ミリヤ、愛内里菜 etc…)についてのエッセイを収録しながらも、「ゲイ男性としてディーヴァを愛することについて」など、より普遍的なテーマについても書かれた1冊です。《CONTENTS》MY STORY WITH DIVA 極私的ディーヴァ物語THE WORLD OF RINA AIUCHI'S LYRICS 愛内里菜の歌詞世界HOW I GOT OBSESSED WITH MAI KURAKI (AND STILL IS) どうして私が倉木麻衣に夢中になったのかMILIYAH ― THE UNDERRATED QUEEN OF J-R&B 加藤ミリヤ ― J-R&B界の過小評価されたクィーンWHAT IT MEANS TO STAN DIVAS AS A GAY MAN ゲイ男性としてディーヴァを愛することについてABSOLUTE GUIDE TO "DIVA" vol. 1 ディーヴァへの導き その1: 日本のディーヴァたち①SWEDISH DIVAS! スウェーデン ― DIVA多穫の地[版元サイトより]===著者:石黒克也発行:ひらめき舎判型:A5/28p

    ¥800

  • いつかみんなでごはんを 解離性同一性障害者の日常

    ===誰かに救われたり裏切られたりしながら、世界への信頼を少しずつ取り戻していく。幸福と絶望を行き来する解離性同一性障害者の「普通の日常」。【本書の内容】虐待サバイバーで解離性同一性障害者。そんな過去や属性を聞いたとき、どう思うだろうか。怖い、可哀想、つらい過去を乗り越えた強い人、下手に関わらないほうがいい相手。あるいは、かつて「多重人格」とも呼ばれたこの病に、好奇の目を向けるだろうか。この社会では、正常とされる枠からはみ出た瞬間、一方的に判断され、傷つけられることが日常茶飯事である。本書は、虐待サバイバーである自身の原体験をもとに、マイノリティの現状や課題について発信してきたライターが、主人格含む7つの人格と共に、パートナーにも支えられながら生きる「普通の日常」を綴った一冊だ。“私は自分の言葉で、自分の日常を書きたいと思いました。幸福だった瞬間も、絶望した瞬間も。私という「人間」がこの社会で、あなたと同じように生きていることを伝えるために。読み終えたあとに、清廉潔白ではない、死に物狂いで生きている私の(私たちの)日常を、少しでもみなさんの心に残せたとしたら、この上ない喜びです。”――はじめに 私の人間宣言「交代人格」と共に、そばにいるパートナーと共に、この理不尽な社会に抗う様を記録した、気高きデビューエッセイ集。【目次】はじめに——私の人間宣言交代人格「はるさんはゴレンジャー」眠るのが下手な母と、長男の憂鬱虫を素手で触る母は、時々、大の虫嫌いになる「もう子どもだもん!」精神疾患と親権つながる海「どうしてみんな意地悪するの?」ありふれたトリガー約束のオムライス「帰りたい」場所飲めないレモンスカッシュいつかみんなでごはんを〝怒り〟の瞬発力を養う食べることは生きること桜の庭二度目のはじめましてパートナーが適応障害と診断された日支える者は「つらい」と言えないもし、二度目の人生があったならおわりに——幸福と絶望は行き来する[版元サイトより]===著者:碧月はる発行:柏書房判型:四六判/192ページ

    ¥1,760

  • 言葉の道具箱

    ===「言葉とコミュニケーション」は、哲学の問いであり、「私」の問いである。美味しさを伝えるには、「言葉が奪われる」とき、言い換えの力、ジェンダーを表す単数のthey…。日常の問いを哲学につなげ、柔らかな言葉で新たな可能性を探る。「紀伊國屋じんぶん大賞2023」第2位に輝いた『言葉の展望台』、『言葉の風景、哲学のレンズ』に続くエッセイ集。「コミュニケーションについて考えるなかで徐々にわかってきたのは、目の前の相手としっかりと向き合うためには、ときに自分自身で物事を決めるのを中断し、相手に身を委ねる必要があるということだ。私の言っていること、私が発話を通じてしていること、そして会話のなかで現れる私とあなたの関係、そのいずれも、私単独で決めることではなく、私とあなたのあいだで相互的に調整されることであって、だからこそときには自分の意志を引っ込めてあなたのやりかたに合わせることもできる。」(本書より)【目次】レンコン団子の美味しさ言葉が奪われる「卒煙支援ブース」へようこそ「生き延びましょう」とあなたへ向けて自分自身を語るために いま、ここから、私が投げかける言葉会話の事故哲学者に語れること突如、迫りくる理想的な言語、不完全な言語あれ、そうだっけ呼びかける言葉[版元サイトより]===著者:三木 那由他発行:講談社判型:四六判 / 160ページ

    ¥1,485

  • 障害から考える人間の問い

    ===障害学で注目の研究者が贈る、やさしい入門書! 英語圏の最新議論も網羅。「この本を通じて、あなたが障害学に取り組むべきであることを明らかにしよう。21世紀において人間であるとはどういうことなのかを考えようとするとき、障害が多くのことを教えてくれるからだ」。従来の障害学を根本から問い直す「批判的障害学」(CDS:Critical Disability Studies)の旗手として注目の著者が、エッセイを織り交ぜて書いた障害学入門書。障害学の研究者が現在の英語圏の議論を理解するための入口としても最適な一冊。【主要目次】第1章 なぜ私たちは障害や人間について問うのか?第2章 誰が人間であることを許されているのか?第3章 人間の欲望とは何か?第4章 人間は依存的なのか?第5章 私たちは人間でいられるのか?第6章 デジタルの時代に人間であるとはいかなることか? 結章訳者あとがき[版元サイトより]===著者:ダン・グッドリー 著/石島健太郎 訳発行:現代書館判型:A5判 並製 168ページ

    ¥2,200

  • 二つ以上の世界を生きている身体 韓医院の人類学

    ===病院の医師の視線が患者よりモニターに向かう理由とは? 韓医学の病名が西洋医学より曖昧になるのはなぜ? 同じ「打つ」でも鍼と注射では何が違う? 医療が一つでなければ、身体をめぐる真実も一つではない。当たり前だと思っていた景色が一変する学術(アカデミック)ノンフィクション!【内容】西洋医学と韓医学。韓国には二つの医療が併存する。韓医学とは韓国の伝統医学のことであり、医療施設の構造、診療方法、医学用語や薬の処方にいたるまで、西洋医学とは対照的だ。そして、この二つの医学が併存しているという状況は、“病む身体”とそれを取り巻く世界に対する理解が、複数存在していることを意味する。本書は、韓医学にかんする人類学のパイオニアが、フィールドワークの記録を用いて、複数の身体・医療・世界を臨場感たっぷりに描き出すものだ。“身体は一つの医療で完璧な説明がつくものではない。身体の物質的な側面を強調する医療は、精神的で感情的な側面に対する説明が弱くなるほかない。生きている身体の可変性を強調する医療は、身体の物質的側面に対する説明が曖昧になるほかない。しかし、これらの医療に対する理解を深めると、身体という多次元のモザイクを明らかにしていける可能性が開く。本書が言わんとすることは、まさにこのような複数の真実としての身体だ。”――1章より差異について思考することは、両者の対立を煽り、優劣をつけるためではない。メルロ=ポンティ、ドゥルーズ、フィリップ・デスコラ、エドゥアルド・コーンなどの知見も参照しつつ、「異なる存在」をめぐる想像力を再起動し、相互理解の道を模索するための意欲作。[版元サイトより]===著者:キム テウ 著 / 酒井 瞳 訳発行:柏書房判型:四六判 / 272ページ

    ¥2,420

  • ゲリラガーデニング――境界なき庭づくりのためのハンドブック

    ===勝手耕作完全マニュアル、待望の邦訳!世界にはいろんなことをしている人たちがいます。本書に登場する人たちが耕しているのは自分の庭ではありません。見つからないようにこっそりと、空き地、手入れのされていない花壇、道路の中央分離帯、行政区分のあいまいな土地、いつの間にかゴミ捨て場と化しているスポット……、そんな土地を「庭へと変えてしまう」、これがゲリラガーデニングです。その土地の成り立ちを調べ、見つからないように細心の注意を払い、無断で、創造的に、まるで魔法のように、ふさわしい植物で飾るちょっと物騒でアナーキーな庭づくり。著者・レイノルズ氏の試みと世界中の実例を紹介しながら、伐られていく世界の中で「植えていく」ことに突き進む。読んだらやってみたくなることまちがいなしの一冊です。土を掘る、種をまく、水をやり植物を育てる。 こうし た 人間として の 当然の営みは、 土地を所有せずとも実現可能なのです。【主要目次】はじめに第1部*ムーブメント ゲリラガーデンという運動1. ゲリラガーデンとは?2. なぜ闘うのか3.何と闘うのか4. 歴史第2部*マニュアル ゲリラガーデニングの手引き5. 武器(アーセナル)6. 戦場(フィールド)7. 宣伝(プロパガンダ)8. 勝利(ビクトリー)特別寄稿:境界のゲリラガーデン(東京大学だめライフ愛好会)境界を越えて耕すということ(くまたろう)[版元サイトより]===著者:リチャード・レイノルズ 著/甘糟智子 訳/東京大学だめライフ愛好会 寄稿発行:現代書館判型:四六判 並製224ページ

    ¥2,420

  • フェミニズム

    ===最良のフェミニズム入門であり、男/女のカテゴリーを徹底的に問う名著を文庫化。性差の虚構性を暴き、身体から未来を展望する。[版元サイトより]===著者:竹村 和子発行:岩波書店判型:A6 / 並製 / 234頁

    ¥1,309

  • ニューヨーク精神科医の人間図書館

    ===かれらにはわからないさ。それがどんな気分かなんて」「誰にでも起こりうることよ」「結局、〝意志〟の問題じゃないんですか?」人種的マイノリティ、統合失調症患者、ホームレス、トランスジェンダー……アジア系移民のニューヨーク精神科医として出会った患者たちの、要約できない人生の断片。【内容】デンマークから始まった「人間図書館(Human Library)」では、利用者は「本」ではなく貸し出された「人」と30分程度会話をすることができる。民族的マイノリティ、エイズ患者、移民、統合失調症患者、ホームレス、トランスジェンダー、失業者など、さまざまな人が貴重な時間を貸し出してくれるおかげで、この図書館は維持される。他人に向けられたスティグマ(負の烙印)や偏見を解消し、共存の意味を考え直そうという意図で始まったこのプロジェクトは、いまでは世界80数カ国で進められているという。大学で心理学を勉強したのち、自殺予防に寄与したいと思い精神科医に転向した著者にとって、この初となる著作は、まさに「人間図書館の書庫の片隅の物語」だ。本編には、メイヨークリニックとニューヨーク大学の研修医を経て、イェール大学で依存症精神科専任医課程を終えるまでに出会った、さまざまな患者が登場する。人種も性別も年齢も職業もジェンダー・アイデンティティも異なるが、共通するのは皆、社会的に脆弱な立場にあるということだ。“人間図書館で人と人がお互いを知り、触れ合う過程は、精神科医と患者との面接に非常によく似ている。人生において、自分とまったく違う世界を生きている人と会話するようなことがどれだけあるだろうか。(…)私は人間図書館のように、私の患者と他の人の橋渡しをするような本なら、世に出すに値するのではないかと考えるようになった。”――はしがき差別、偏見、スティグマを乗り越え、共に生きる一歩を踏み出すために。子どもから大人まで、幅広くお薦めしたいエッセイ集。[版元サイトより]===著者:ナ ジョンホ 著 米津 篤八 訳発行:柏書房判型:四六判 / 175ページ

    ¥1,980

  • 秘密を語る時間

    ===中学生のウンソには、9年間、言えなかったことがある――。ひとりで抱えきれなくなったとき、あなたならどうしますか?これは、“秘密”と共に生きる、すべての人に贈る物語。■本書を心から推薦します!被害と向き合い、それが何だったのかを考えることによって、やっと女性は自分がやる必要のないことから解放される。そこに至るまでの過程で、主人公が心やさしい女性たちに出会えて本当によかった。相変わらず社会の変化は遅いけど、私たちは知っている。あなたの涙は私の涙であることを、私たちは「悪くなかった」ことを。――キム・ボラ(『はちどり』映画監督)この本をすべての学校や図書館に置いてもらいたい。さすが、必要とされる仕事を見事にしてくださった。――キム・ハナ(『女ふたり、暮らしています。』著者)■あらすじ友達と遊んだあとの帰り道、中学生のウンソは地下鉄で痴漢にあい、小さい頃に経験した“ある事件”を思い出す。誰にも話したことのない“秘密”に、ウンソの心はどんどん重くなっていく。加害者への復讐を夢見、自らを責め、自分を守れなかった母をも恨むウンソは、悩んだ末、いちばんの親友ジユンに“秘密”を打ち明けることを決意する。しかし、それで全てが解決するわけではない。親友はウンソの体にのこっているかもしれない後遺症を心配し、一緒に病院に行くことを提案するのだが――。「苦しみや悲しみは、分かち合ってもいい」「悪いのはあなたじゃない」子どもたちが生きていく上で大切なことを伝え、確かな「希望」を提示する、静かであたたかな物語。[版元サイトより]===著者:ク ジョンイン 著、呉 永雅 訳発行:柏書房判型:A5変 / 204ページ

    ¥1,540

  • わたくしがYES

    ===ちいさいけどおおきくておおきいけどちいさい、わたしたちの「いのち」について。少年アヤが本名である「松橋裕一郎」として初めて書き下ろした「存在」の記録。祖父が亡くなるまでの1ヶ月。 家族と、恋人、そして戦争と、いのちに向き合った「存在」の記録。高校時代から「少年アヤ」を名乗り、19歳で“オカマ“と自称して24歳でやめた。20代で同性のパートナーと生活を始め、30代にノンバイナリーを自認した。祖父が亡くなるまでの1カ月間、恋人と家族、戦争といのちに向き合い、たどり着いたのは、自分は「なにでもない」ということ。[版元サイトより]===著者:松橋裕一郎/少年アヤ発行:rnpress

    ¥2,200

  • 危険なトランスガールのおしゃべりメモワール

    ===カンフーの達人で、病的な嘘つきのあたしは、生まれ育った町と家族から逃げ出した。誰かが描いた物語に、閉じ込められないために。行き着いた「奇跡通り」では、面倒を見てくれるディーヴァ、不思議な力を持つ魔女、鼻もちならない「お姫様」ら、様々なトランスたちに会う。やがて、殺されたトランスジェンダー女性たちの仇を討つことを使命とするガールギャングに入り、ストリートで暴れまわる。待ち受ける数々の困難を前に、彼女は新しい家族を守り、痛みを癒し、自分の中にある真実を見つけることができるのだろうか?創刊たちまち大好評の海外文学シリーズ「I am I am I am」、第二弾![版元サイトより]===著者:カイ・チェン・トム 著  野中モモ 訳発行:晶文社判型:四六判並製 232頁

    ¥2,530

  • 共感と距離感の練習

    『1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい』(タバブックス/2022)で知られるライター・編集者の小沼理による初のエッセイ集。「ここにいない誰か」(p115〜)では、2023年10月に小沼さんとloneliness booksの潟見さんを当店にお招きして開催したイベント「書くこと、読むこと、綴じること –社会運動としての本屋/アクティヴィズムとしての日記–」についても触れられています。当日参加された方も、遠方で参加できなかった方もぜひご一読いただけたら嬉しいです。*ちょっとした些細な出来事や、見たもの触れたもの、社会的な変化(あるいは後退)をきっかけに、遠い昔のどこかの誰かに思いを馳せたり、あるべき未来を想像したり、自分の過去の言動を省察したり。自他の境界を滲ませながら/伸縮させながら、ぐねぐねと蛇行しながら思索と実践を続ける著者の、真摯で実直な姿勢や視点をそのまま体感できる一冊です。 “本当は「わからない」からはじめるべきなのかもしれない。安易に共感するよりも、その方が安全だと思う。でも、スイッチのように共感を切ることはうまくできないのだった。私にとって、共感は「する」のではなく、「してしまう」ものだから。それは勝手に動いたり、動いてほしい時に微動だにしなかったりする。不具合だらけだ。それで無理やりスイッチを切ろうとすると、今度は誰も傷つけないけれどわかりあうこともないような距離感になってしまう。実際、暴力的になるよりはいいと思って距離をとりすぎてしまって、親しくなる機会を逃すことがよくある。 共感も距離感もうまく使いこなせない。だからこそこだわってしまうのだろう。なんとか組み合わせて、練習しながら上手になっていきたい。混ざり合った世界と分離した世界を同時に生きるように。言葉にならないものと言葉を重ねて一つにするように。”(「はじめにーわからないけどわかるよ」より)===「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイ男性の著者が、自他のあわいで揺れながら考えるエッセイ。【内容】初めて物語の中に私に似た人を見つけた日のこと、東京とソウルで参加したプライドパレードのこと、日本の同性婚訴訟やパートナーシップ制度のこと、同じ時代を生きている/生きていたクィアのこと――誰かの痛みや怒りや悲しみが、まるで自分のことのように思えることがある。乳化した水と油のように混ざり合ってしまう。だけどあなたはあなたでしかなく、私は私でしかない。他者同士である私たちが、重なったりずれたりしながらともにあるための、「共感」と「距離感」。その可能性と難しさについて。「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイとして、シスジェンダーの男性として、著者が日常の中で直面したエピソードを描きます。“共感も距離感もうまく使いこなせない。だからこそこだわってしまうのだろう。なんとか組み合わせて、練習しながら上手になっていきたい。混ざり合った世界と分離した世界を同時に生きるように。言葉にならないものと言葉を重ねて一つにするように。”――「はじめに」より自分と他者、規範と逸脱、個人的なことと社会的なこと……様々なものごとのあわいにとどまり、揺れながら考えるエッセイ集。【目次】はじめに――わからないけどわかるよ重なりと異なり別の複数の色善意「男性的」空気と柔軟体操水の中アップスパイラルシーンが救うもっと大きな傘をありあまるほどのここにいない誰か無関心について安全なファンタジー未来がない気分男性への愛(切り裂いて)プレイリストいつかどこかであるいはおわりに――無防備になる【著者略歴】小沼理〈おぬま・おさむ〉1992年、富山県出身、東京都在住のライター・編集者。著書に『1日が長いと感じられる日が、時々でもあるといい』(タバブックス)。本書がはじめてのエッセイ集となる。[版元サイトより]===著者:小沼理発行:柏書房判型:四六判 208ページ

    ¥1,760

  • 28歳、抵抗の自由研究

    ===「生きていくことは、抵抗だ!」フェミニズムやジェンダー、生理のこと、韓国ドラマ、タイBLドラマにおける関係や社会運動の表象、母との関係、非婚のことなど個人的なエッセイを集めた全170ページの初の自主制作ZINE。30歳を目前に人生に迷う著者の、日々の思考の記録です。ー目次ーいつも釈明してばかりの二八歳、非婚主義。あの時助けてくれたお姉さんへ韓国ドラマとの出会い憧れの建物はやがて、永遠の憧れになった夜の公園でギターをお父さんはなんの仕事をしているの? 一人を承認して物語がないと生きていけないわたしたちでありますように母の背中わたしの生理のはなしタイドラマがみせてくれる光深夜に珈琲豆を炒る一人では抱えきれないから、わたしたちは話すのだ母の再婚 川の風に吹かれながら人生に迷う二八歳はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー今までどれだけたくさんのことを笑顔で受け流し、我慢してきたのだろう。フェミニズムとの出会いによってそれにやっと気がつき、言葉にできるようになってきた。社会との摩擦に向き合うのは苦しいけれど、黙っているだけでは変わらない。この世界が、あきらめやむなしさが横たわるような場所でなくなることを願いながら、28歳のわたしは、わたしの考えを言葉にすることで、世界に抵抗する。(裏表紙より)[版元サイトより]===発行:銀の森

    ¥1,210

  • ベル・ジャー

    ===わたしはぜんぶ覚えている。あの痛みも、暗闇も——。ピュリツァ—賞受賞の天才詩人が書き残した伝説的長編小説、20年ぶりの新訳!優秀な大学生のエスター・グリーンウッドはニューヨークのファッション誌でのインターンを勝ち取ったとき、夢がついに叶うと信じて喜んだ。しかし、退屈なパーティー、偽善的に感じられる恋人、空虚なだけのニューヨークでの生活に違和感を覚え、世界が支離滅裂なものに感じられる。そして、とあることをきっかけに精神のバランスが徐々に崩れていく。世の中は欺瞞だらけだと感じる人、かつてそう思ったことがある人たちに刺さりつづける、英米だけで430万部を売り上げた世界的ベストセラー、待望の新訳。海外文学シリーズ「I am I am I am」、第一弾![版元サイトより]===著者:シルヴィア・プラス 著 小澤身和子 訳発行:晶文社判型:四六判並製 388頁

    ¥2,750

  • とるに足りない細部

    ===1949年8月、ナクバ(大災厄)渦中のパレスチナ/イスラエルで起きたレイプ殺人と、現代でその痕跡を辿るパレスチナ人女性。二つの時代における極限状況下の〈日常〉を抉る傑作中篇。この作品の「細部」に宿っているものは、私の精神世界を激しく揺さぶり、皮膚の内側を震えさせる。この本の中の言葉の粒子に引き摺り込まれ、永遠に忘れられない体験になり今も私を切り刻んでいる。——村田沙耶香氏(作家)かき消された声、かき消された瞬間と共にあるために、この小説は血を流している。——西加奈子氏(作家)*2023年、本作はドイツの文学賞であるリベラトゥール賞を受賞。しかし同年10月、イスラエルによるガザへの攻撃が激化するなか、フランクフルト・ブックフェアで開催予定だった授賞式は同賞の主催団体リトプロムによって中止され、ブックフェアは「イスラエル側に完全に連帯する」との声明を出した。この決定に対しては、作家や出版関係者を中心に、世界中から抗議の声が上がっている。[版元サイトより]===著者:アダニーヤ・シブリー 著、山本 薫 訳発行:河出書房新社判型:単行本 46変形 168ページ

    ¥2,200

  • 帝国主義と闘った14人の朝鮮フェミニスト 独立運動を描きなおす

    ===独立運動を闘った多彩な朝鮮女性を、韓国フェミニズムアートの第一人者・尹錫男(ユン・ソンナム)と作家・金伊京(キム・イギョン)が、圧倒的な読み応えでよみがえらせた歴史ノンフィクション。信念を曲げず、真の自由を切望した女性たちの言葉とあゆみは、何度も運動としてよみがえり、社会を変えてきました。また、いまの私たちと地続きの性差別と闘った姿にもぜひ注目を。韓国フェミニズムのルーツともいえる歴史を知って、植民地主義とフェミニズムの関係を考えてみませんか。[版元サイトより]===著:金伊京、訳:宋連玉・金美恵、画:尹錫男発行:花束書房判型:A5並製 268頁

    ¥2,750

  • 庄野潤三「五人の男」オマージュアンソロジー 任意の五

    ===昭和の短編小説を通じて、男性性・父性を捉え直す。庄野潤三「五人の男」から想起したものを自由に表現した文芸アンソロジーです。クィアやプロテストへの言及が多く含まれる一冊になったのは、2024年のいま問い直されているのがそういうことなのだろうと思います。男性性を利用してきたのは誰か。それに傷つけられてきたのは誰か。わたしたちみんなではないのか。気鋭の作家たちによる小説、論考、日記、俳句など。原著を読んでいない方も楽しめる本だと思います。[目次]板垣真任「大合唱」我那覇剛柔丸「波の五分(ごぶ)」晋太郎「ペンタクル・サークル」深澤元(つまずく本屋 ホォル) 「読書メモ「五人の男」はなぜこの順番で並んでいるのか 」宮月中「五人と鳥」星野いのり「月の壜」添嶋譲/宮崎竣輔「Profiles」まさと「別れ—からかいは誰のもの—」兼町ワニ太「動物園日誌」隙間「うつわ日記」暴力と破滅の運び手「悪魔の抱擁」オカワダアキナ「ホーン・ホーン・ホーン」瀬戸千歳「まんまるくてかわいいおばけ」[本文より(前書き)]庄野潤三「五人の男」は、五人の男性について語ったスケッチ的な短編です。隣の下宿の男、バスで見かけた男、父の友人、父の親しい友人、雑誌の記事で読んだ男。五人の男性につながりはなく、エピソードは並列に並べられ、あまり脈絡もなさそうに読める小説です。なぜ並列に語ろうとしたのか。そのようにして語りたいこととは何か。素朴で平易な語りの中に、終戦を経た男たちの父性、男性性を見つけることができるように思います。生存のとまどいであったり、語ることの照れやためらいであったり。本アンソロジーは、「五人の男」から想起したものをそれぞれ自由に書きました。父性や男性性を問い直す作品集です。一緒に考えましょう。庄野潤三『プールサイド小景・静物』(「五人の男」収録)https://www.shinchosha.co.jp/book/113901/[版元サイトより]===

    ¥1,500

  • イサド住み

    -----トランスジェンダー男性が主人公の小説。言いたいことが言葉になる前の、唸りや遠吠えを書こうと思いました。吹き荒れるトランス差別に苦しい思いをしており、明るいフィクションを増やしたかった。とびきりクィアなボーイズラブです。イサドというのは宮沢賢治の『やまなし』に出てくる言葉。蟹のお父さんが子どもたちに「もうねろねろ。遅いぞ、あしたイサドへ連れて行かんぞ」と言います。イサドが地名なのか何なのか読んでいる人にはわからないのですが、蟹たちにはよくわかっていて、きっと素敵な場所なのだろうと思います。[版元サイトより]-----

    ¥1,000

  • 顔たち、犬たち

    -----表紙の男と目が合う。いや合うようで合わない?彼がどこを見ているのかわからないし、表情も読み取りにくい。真顔にも悲しそうにも恥ずかしそうにも見える。あなたは(わたしは)人の顔に勝手に何かを見出す。ずるい男のずるい話、男性性の呪いについて。女性と結婚しているけど男性とセックスする男性、ゲイの男性、トランスジェンダー男性。三角関係のような友だち同士のようなお話です。しょうもないラブストーリーにトランスジェンダー男性がさらっと登場する話をやりたかった。『イサド住み』と関連作ですがあんまり続き物にはなっていません。装画:谷脇栗太(犬と街灯)[版元サイトより]-----著者:オカワダアキナ判型:B6 176ページ

    ¥1,200

  • 例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)ZINE

    "秋田を拠点に、既存のメディアでは取り上げられない、取りこぼしてしまわれがちな声を様々な形で発信、共有し、すべての人が生きやすい環境を目指して、ゆるく連帯しながら活動する"アーティストコレクティブ「trunk」によるZINE。2023年11月、秋田市文化創造館で行われた展示イベント「例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)」について記録した本誌は、展覧会の記録写真やトークセッションの内容を収録した冊子型のZINEと、trunkメンバーと一部ゲストによって選書し、展示空間に配置した書籍の表紙をイラスト化してA2サイズにした折り込み型のZINEの2つで構成されています。"「今日はいい天気ですね」そんな身近さで、自分の痛みや誰かの痛みについて話せれば、今よりもっとうまく会話ができるかもしれません。傘を用意するように自分の感情を大切にし、明日の天気を気にするように他者の涙を想像できれば。。2022年に秋田で開催したこの展覧会は、近年激化するトランスジェンダーの人々への差別に反対を表明する展覧会として作られました。自分の加害性に目を向けるためにも、自分の痛み、他者の痛みについて、安心して話し合う場としての展覧会を目指しました。2022年以降は展覧会タイトル「例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)」をプロジェクト名とし、トランスの人たちが生きやすい環境、つまりは私たちが生きやすい環境を作るために継続的な活動を行なっていきます。異なる痛みを持つ他者との分かり合えなさを引き受けながら、目の前の枠組みを壊して会話を始めたいと思います。"(「trunk」HPより)===2023年11月、秋田市文化創造館で行われた展示イベント【例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)】について記録したZINEです。冊子のZINE+折り込み型ZINEのセットとなります。【商品詳細】○冊子【例えば(天気の話をするように痛みについて話せれば)】(28P/B5)<目次>・展示の記録写真・ちいさな出来事の記録・お話会イベント紹介・本の話をする会・わたしたちのアンブレラソングス・タイムライン・コラム「明日のはなし」岩瀬海○折り込み型ZINE(1枚/A2)trunkメンバーと一部ゲストによって選書し、展示空間に配下した書籍をイラスト化してA2サイズのZINEにしました。裏面には書籍のタイトルと著者名、一言コメントが掲載されています。展示のテーマを踏まえて選んだ書籍なので、是非今後のブックガイドとしてご活用ください。もしくは、部屋に貼ってポスターとして使うのもいいかもしれません。<こんな人におすすめ!>・展示/イベントを振り返りたい…・行けなかったけど、どんな展示/イベントだったか興味がある…・地方で何か活動してみたい…・trunkの活動について知りたい…制作:trunkhttps://sylvester-shifu.com冊子カットイラスト:手塚屋、中島伽耶子折り込み型ZINEイラスト:中島伽耶子text:trunkデザイン:堀内しるし[版元サイトより]===

    ¥1,000

  • 彼女の「正しい」名前とは何か -第三世界フェミニズムの思想-

    "自らの文化が他者のものとして簒奪され、その文化を歴史的に担ってきた主体の存在の抹殺がはかられているそのときに、パレスチナの料理ーそう、彼女は確かにパレスチナの料理だと言ったーをつくり、外国人の女性に差し出すこと、それは、これがパレスチの文化以外のなにものでもないことを主張する、証言の場であったのではないか。彼女が私を執拗に招き入れようとしたのは、そのような証言の場であったのではないか。"(p26より)"真の、あるべき連帯とは、私たちが自分自身を問い返し、自分自身を解放する契機となるものでなければならないはずだ。私たちが彼女たちを解放するのではない。私たちが彼女たちを解放できるなどと考えること自体、不遜であろう。それは、差別的関係性のなかでしか彼女たちをとらえていない証左であるだろう。解放されるべきは、実は私たち自身である。そして、それゆえに、真の連帯とは、連帯の根拠とされる「シスターフッド」や「人権」、あるいは私たちと彼女たちの「関係性」といったものの内実を検証しないかぎり、実現されえないものと私は考える。"(p58)===他者の呼びかけに応えるために西洋フェミニズムの「普遍的正義」の裏に、異なる文化への差別意識がひそんではいないか。女性であり、かつ植民地主義の加害者の側に位置することを引き受け、「他者」を一方的に語ることの暴力性を凝視しながら、ことばと名前を奪われた人びとに応答する道をさぐる文化の政治学。[目次]序章 彼女の「正しい」名前とは何か序章付記 他者の「名」を呼ぶ、ということⅠ 「第三世界フェミニズム」とは何か「第三世界」と「西洋フェミニズム」カヴァリング・ウーマン、あるいは女性報道「女性割礼」という陥穽、あるいはフライデイの口第Ⅰ部付記 文化という抵抗、あるいは抵抗という文化Ⅱ 発話の位置の政治学「文化」をどこから語るか「グローバル・フェミニズム」の無知置き換えられた女たち 第三世界の女のエクリチュール――トリン・T・ミンハを中心に第Ⅱ部付記 ポジショナリティⅢ 責任=応答可能性蟹の虚ろなまなざし、あるいはフライデイの旋回Becoming a Witness 出来事の分有と「共感」のポリティクス転がるカボチャ、あるいは応答するということ第Ⅲ部付記 〈出来事〉の共振終章 「他者」の存在を想い出すことあとがき/新装版のあとがきに代えて/引用文献[版元サイトより]===著者:岡真理発行:青土社

    ¥2,640

  • なぜガザなのか -パレスチナの分断、孤立化、反開発-

    “私たちがガザ地区の惨状について、状況を分析し、構造を分析し、その責任をイスラエルや国際社会に問うとき、パレスチナ人を、ガザ地区の民衆を、たんなる客体や犠牲者としてはならない。それでは人道援助と同じくガザ住民を救済対象とみなす構図に陥ってしまう。そうではない、それではいけない、とロイは強調する。これまでもガザ地区のパレスチナ人は主体的に抵抗運動の中心を担ってきたし、これからもそうだ。インティファーダが、帰還の大行進が、<一〇・七>ガザ蜂起が、そうであったように。それゆえ私たちは、イスラエルと国際社会を批判しながらも、行為主体(エージェント)としてのパレスチナ人を、ガザ民衆の行為主体性(エージェンシー)を、どこまでも尊重する姿勢が必須なのである。占領を揺さぶり転覆させる力はパレスチナに、ガザ地区にあるのだから、とロイは語る。”(「序論ー本書の位置付けと概要」より)===そこで何が行われてきたのか、私たちは知らなければならない。五〇年以上にわたる占領。隔離と封鎖のなかで、暴力は常態化し、排除が恒常化し、パレスチナの人たちは生活のすべてを奪われてきた。なぜ、どのようにして、それは行われたのか。歴史的文脈を理解し、いま起こっていること、そしてこれから行われることを知るための最良の書。[版元サイトより]===著者:サラ・ロイ 著,岡真理、小田切拓、早尾貴紀 編 訳発行:青土社

    ¥3,080

  • オフショア 第四号

    ===『オフショア』はエッセイを中心としたアンソロジー形式の文芸雑誌です。アジアの音楽やアートの情報を発信するウェブマガジン「Offshore」(2011〜)が、紙の文芸雑誌となってリニューアルしました。2022年8月創刊。速い情報発信ではなく、「やすい」や「おいしい」でもないアジア。じっくりアジアを考えます。目次■中原楽インタビュー「音響エンジニアが見るアジア、次代につなぐ現場環境」 ■愛国のヒーロー、占いにハマる。―詩から読む文天祥と占い師の交流(村田真由)■サウナと写真の中の『テルマ&ルイーズ』たち(仲宗根香織)■連載・第四回 台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係―1990年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として もぐりのアマチュア無線「香腸族」 (和田敬)■スリランカを巡る記憶の旅(バーヌ)■WOOTACCインタビュー「満足できる作品をつくったら、やめます」■帰化、離婚、大統領選挙―インドネシア人として生きる(武部洋子)■ミュージシャンと住民票―第四号まで発行してみてどうなのか(山本佳奈子)[版元サイトより]===発行:オフショア判型:四六判 / 198ページ

    ¥1,980