[ 本屋物語 | 2022年08月20日号 | 本日のお薦め読書… ソビエト帝国の崩壊 瀕死のクマが世界であがく (未来ライブラリー) 文庫 |【新装版】危機の構造 日本社会崩壊のモデル 他 | #小室直樹 #社会科学 #小室ゼミ #NaokiKomuro #コロナ禍の超過自殺 8000人 他 |
【新装版】危機の構造 日本社会崩壊のモデル 単行本(ソフトカバー) –
令和4年8月31日(水)発売
遂に小室先生の名作が新装版にて令和4年8月31日(水)発売するもので、ご紹介をさせて頂きます。
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日本社会が抱える問題の原因は40年以上前から変わっていないー。さまざまな危機に直面している今だからこそ読んでおきたい幻の名著がついに復刊!情熱的かつ論理的に日本社会の問題や日本人の特性に向き合った社会学者・小室直樹氏が日本社会に警鐘を鳴らす!
著者について
小室直樹:1932年、東京生まれ。京都大学理学部数学科卒。大阪大学大学院経済学研究科中退、東京大学大学院法学政治学研究科修了。マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学、ハーバード大学に留学。1972年、東京大学から法学博士号を授与される。2010年没。 弟子に橋爪大三郎や宮台真司など現代の社会学の権威がいる。
ソビエト帝国の崩壊 瀕死のクマが世界であがく (未来ライブラリー) 文庫 – 2022/8/9
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こちらも解説も、弟子の橋爪さんが担当されておられます。
本書の論旨は、一読まことに明快である。あえて一言で要約するなら、本書は、現ぢあの日本社会が直面せざるをえない危機の本質を、その社会構造にさかのぼって科学的に解明するものだ。われわれ日本人の思想と行動が、あいも変わらず<集団の機能的要請にもとづく、盲目的予定調和説と構造的アノミーの所産>にすぎないことが、この危機の根源である。
アノミー(〈フランス〉anomie)1社会的規範が失われ、社会が乱れて無統制になった状態。 ある社会の解体期に発生する。 社会学者デュルケームが用い始めた語。 2 高度に技術化・都市化した社会で、親密感が欠けることによって起こる疎外感。
あのソ連が崩壊する!
奇蹟の預言はなぜ可能だったか
ロシアの本質はソ連と変わらない。歴史的名著の復刊!
本書『ソビエト帝国の崩壊』は、奇蹟の書物である。
人気の新書レーベル「カッパ・ビジネス」の一冊として書店に平積みになったのは、一九八○年八月のこと。当時まだ、ソビエト連邦は健在だった。わずか一○年のうちに冷戦が終わり、社会主義圏の国々が将棋倒しのようにあっけなく崩れていくとは、誰も想像すらできなかった。ただひとり、小室直樹博士を除いては。(解説より)
1980年8月、本書は小室直樹氏のデビュー作として刊行され、40万部超のベストセラーとなった。小室氏は一躍時代の寵児となり、様々なメディアで言論活動を行うようになる。91年、予言通りにソ連は崩壊する。なぜ小室氏だけにこのような分析が可能だったのか? 予言の背後にある理論はどういうものだったのか? 今でも色あせない学問的価値を持つ名著を復刊。伝説の「小室ゼミ」出身である橋爪大三郎氏推薦・解説。
【目次】
まえがき
1 ソビエトの内部崩壊がはじまった
・1 ソ連社会はロシア革命直前とそっくりだ
〝階級のない国、ソ連〟という幻想
威信なき富は、社会的に無である
勢力は、それ自体、大きな欲望である
世界一優雅な生活をしているソ連の特権階級
出世の早道は、科学者、技師、新聞記者、共産党員
ソ連の特権階級は〝世襲〟される
公認されない特権階級がもたらすのは何か
日本に汚職が多い原因は、一高と東大の差にある
現在のソ連社会は、革命前にそっくりである
・2 ソ連的経営には致命的欠陥がある
ソ連経済は乗車拒否のタクシー
〝すべて貨幣は商品に恋する〟ソ連経済
技術革新をはばむ目方ノルマ制
倒産なき社会の恐るべき非能率
・3 中世的意識のままのソ連労働者
産業社会の労働には、二つの要素がなくてはならない
生産性が倍になると、半分しか働かなくなる人びと
働くことが尊敬されない社会の労働者たち
・4 農奴意識から脱けきれないソ連農民
例外的に成功した私営農場の意味するもの
ファーマーよりペザントに近いソ連農民
・5 マルクス主義はユダヤ教
マルクス主義が革命思想でなくなったときソ連が滅ぶ
唯物論は宗教ではないというのは日本人だけの誤解
マルクス主義はユダヤ教とそっくりである
まったく正反対の日本の歴史観とソ連の歴史観
マルクス、レーニンはユダヤ教の預言者である
・6 ソ連式マルクス主義は神政政治である
ソ連は東ローマ帝国の末裔である
ソ連の権力は、人間の内面にまではいっている
ソルジェニーツィン、サハロフが要求するものは何か
ソ連の亡命者が意味するもの
・7 ソ連の内部崩壊はもう止められない
スターリン批判が命とりになった
ソ連にスターリンは絶対必要だった
ソ連の崩壊は遠いことではない
2 ソビエト軍は見せかけほど恐くない
・1 ソ連軍を〝張り子の熊〟にした組織の論理
ソ連軍は巨大な国鉄である
ソ連軍は国家の要請を無視して行動している
ソ連にも立派な死の商人がいる
ソ連と日本の〝富〟は、貨幣ではなく、市場占有率である
組織の恐ろしさは、各人の意識を変える点にある
世界最強のソ連陸軍はなぜ敗北したか
労働者あがりの将軍では、本物の武将にかなわない
無敵の関東軍を破ったドイツじこみのソ連将軍
ソ連のなかの〝ドイツ〟を恐れたスターリン
・2 みずからの弱さを知ったソ連軍が危ない
国は滅んでも軍事産業は守らねばならない
ルーズベルトとチャーチルがいなかったらソ連は消滅していた
最後の望み、T34戦車を守った三つの〝もし〟
日本軍は北上しないというゾルゲ情報がソ連を救った
ソ連人は第二次大戦から何を学んだか
旧約聖書の二匹の怪獣、リヴァイアサンとビヒモス
貧乏を追放できなかった共産党の弱み
臆病なソ連が、先に一流国を攻めることはない
ソ連には、中国・日本コンプレックスがある
弱いソ連と官僚の独走がかさなると危ない
3 日本を滅ぼす〝平和・中立〟の虚構
国家の行動原理には二つのものがある
アフガン事件の責任はアメリカにある
先制降伏をとなえる日本の防衛論の低次元ぶり
一億総木っ端役人化現象が日本をあやまらせる
外交当局や政府が壊滅したときの用意が必要だ
天皇、総理、国会の連絡がとだえると、日本は国家でなくなる
自衛隊が〝警察〟によってコントロールされているのは問題だ
外務省は首相から独立している必要がある
日本人だけが知らない戦闘のルール
戦時法規を知らないと、〝戦闘をしないこと〟もできない
テルアビブ空港事件でみせた日本政府の無知
アメリカを無条件に日本の味方と考えるのは危険
日本がこれ以上強くなると、アメリカが黙っていない
〝非武装中立〟なんてありえない
中立政策はフィンランドに学べ
今もはびこる〝念力主義〟
戦争こそ、もっとも合理的な国際問題の解決法
主要参考文献
解説 橋爪大三郎
コロナ禍の超過自殺 8000人
コロナ中に、PBなどぶっ飛ばして、奨学金はチャラ・大学院まで無償化にし、みんなにお金を配っていれば…こうはならなかった???と考えていました。又、政治で人は命を落とすものだと改めて考えさせられました。
若い女性がたくさん亡くなっている国に未来などありません。
好きな人と出会って、恋をして、生活をして、子どもを望めば作れて、好きな人と笑って、泣いて、怒って、仲直りして、そんなたくさんの物語が消失している現実があって、いいワケがありません。
解は"大型財政出動"しかないのに、何をしているのでしょうか?
政治で人は命を落とすものならば、きっと政治で変えるしかないんでしょうね。よーく解りました。
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