【中学生の英検2級】大阪府立高校の入試では英検2級合格で英語試験の点数8割が保障される話①
大阪府では、平成29年度の大阪府立高等学校の入学者選抜学力検査(つまり高校入試)から民間英語資格(外部検定)が活用されています。
英検やTOFELiBTなどの英語資格を換算表に基づいて換算した得点と、当日受験する学力検査の英語の得点とを比較して、高い方の得点が学力検査の得点となります。
今回は大阪府立高校の高校入試で採用されている民間英語資格について詳しく解説していきます。
大阪府の高校入試で採用されている民間英語資格と点数の読み替え率
大阪府の高校入試で採用されている民間英語資格はTOEFLiBT、IELTS、英検の3つです。いずれも英語 4 技能を試す内容が含まれています。
TOEFLiBTは主に米国の大学で使用されるテスト、IELTSは主に英国の大学で使用される英語能力のテストですが、初耳の方も多いと思います。
一方、実用英語技能検定試験(いわゆる英検)は一般の中学生や保護者にもなじみがありますね。
受験会場が多く参考書も入手しやすく身近に経験者も多いので英検2級は受験のハードルが低めです。
TOEFL iBTの点数読み替え率
60 点 → 100%
50 点 → 90%
40 点 → 80%
IELTS の読み替え率
6 → 100%
5.5 → 90%
5 → 80%
英検(実用英語技能検定試験)の読み替え率
英検準1級 → 100%(90点満点×100%=90点)
英検2級 → 80%(90点満点×80%=72点)
画像引用:大阪府のホームページより
英検2級合格を目指す中学生が多い理由
大阪府の高校入試は主要5科目は90点満点です。英検2級に合格している場合は、80%(72点)が保障されます。仮に当日の英語の点数が0点だったとしても英検2級に合格していれば80%(72点)が与えられます。
実際、当日の合格者の英語試験の点数は80%(72点)を下回っています。言い換えると、入試当日の英語の点数よりも民間英語資格から換算した点数のほうが高い受験生がほとんどです。このため大阪府下の多くの進学塾では早期の「英検2級」の受験、取得を中学生に勧めています。
大阪府立の高校を受験するなら英検2級を目指そう
つねに全国学力テストで下位を争っている大阪府・大阪市ですが、民間英語資格の活用で大阪府下の児童・生徒の英語4技能を伸ばすことをおそらく本気で目指しています。
民間資格を高校入試の採点に導入することで、府内の中学生が英語への学習意欲を高めることを狙うとともに、日本全体の英語教育が今後歩むべき方向性を先行しているかもしれません。
入試の学力検査以外で英語4技能に関する努力と実力を証明した中学生に適正な評価が与えられることで、日本人の「使える英語力」が向上するとよいですね。
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