ワイナリー勤務に「必要なもの」って、なんでしょう?
こんにちわ!東京都台東区にあるワイナリー『葡蔵人 ~Book Road~』で働く新人🔰マイコです。
さてみなさん、突然ですが、クイズです。ワイナリーで働こう!と思ったときに、必要なものはなんでしょうか。
体力?
・・・ふむふむ、確かに体力はワイナリー業務に求められる「もっとも必要なもの」のひとつ。
先日ブドウを運んでいるときに、途中で息切れしているわたしを見たワイナリースタッフが、「これからうちで働くスタッフ、筋トレ義務化しようかな・・・」とつぶやいているのを小耳に挟みました。やばい、新人マイコ、腹筋が6つに割れちゃうかも…
ワインの知識!
もちろん!ワインの知識があると、ワインライフをもっと楽しむことができます。でも「ワイナリー業務」のなかでは、ワインを「飲む」ための知識よりも、「造る」ための知識、たとえば設備や工程、酵母の種類…なんて話題のほうが、よく耳にするかもしれません。
先日、我が醸造家須合から「ねえマイちゃん、これって有名なワイン?」といって、DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)の写真が送られてきたときには目ん玉が飛び出るかと思いました。す、須合さん、それ、もし中身が入ってたら、車が買えるやつです…
ワイン愛!
大正解!!ワインへの愛は、もちろん必要不可欠。といいますか、ワインへの愛がなければ、「ワイナリーで働きたい!」なんて頭をよぎることはないかもしれません。
もちろん新人マイコをはじめ、ブックロードワイナリーのメンバーもワインが大好き。でもなによりもワインを取りまく「暮らし」や「ひと」が、より楽しいものになるようにと願いながら、ワイン造りに励んでいます。
ワイナリー勤務に必要なもの。それは一体、なにか。
「ところで、運転免許は持っていますか?」
これがわたしがブックロードで働くための面接にやってきた際に、最初に聞かれた質問です。
そうです。ワイナリー勤務に必要なもの。それは、「自動車運転免許」なんです。
ワイナリーの業務のなかでは、とにかく「物を運ぶ」ことが多いです。ワインの配達をはじめ、在庫の運搬、イベントへの移動、ブドウを運んでくるのだって、もちろん「自分たち」。
しかもその「物」というのがだいたい重い。なんたってワイン1本、平均1キロちょっと。それが20本入った箱を、右から左、上から下に移動するのですから、車は必要不可欠なわけです。
実は新人マイコ、長らくペーパードライバーとして生きてきました。田舎育ちのわたしは、「大人は自動車免許を持っているのが当たり前」という環境で生まれ育ちました。20代前半、「大人になった」わたしは、熊本の天草市での合宿で自動車免許を取得しようとします。
が、これが怖くて怖くて、毎日泣いていたんですね…。周りには海しかなく、道を走っているのはおじいちゃんが運転するトラクターだけ。高速道路なんてないので、「ゲームセンターのアーケードゲーム機」みたいなので練習をする、のにも、関わらず。
なんとか免許は取得したものの、それ以来運転には苦手意識を持っていました。運転は、運転しないと上手になりません。そういうわけで、そこからざっと10年以上、わたしの運転免許証は高価な身分証明書としての役割をまっとうしてきたのでした。
さて、ブックロードでの勤務が決まったわたしは、車の自主練をはじめました。
まずはレンタカーを借りて、ご近所をぐるぐるとまわるところから。まさかの「ブレーキってどっちだっけ?」から始まった練習は、ご近所から少し遠くのイオン、コストコ、そして高速道路…と進んでいきました。
なんとかひとりで往復することはできるようになりましたが、うーん、これは、「運転できる」と言っていいレベルになったのだろうか…
「マイちゃん、今週末、青山イベントからの搬出をお願いします」
ある日醸造家須合から、そんな指令がくだりました。11月はイベントが目白押し。つまり、物の移動が多いということです。
えっと…搬出っていうのは、あれですよね、車…ですよね?
「もちろん!やらないと、できるようにならないからね」
そ、その通り…!
実は、なにを隠そう醸造家須合は、ペーパードライバーでワイナリー業務をはじめた第一人者(ブックロードの)。
ことのはじまりは山梨でのワイン研修中。朝からブドウの仕込みがあったため、どうやっても車で行かないと間に合わない事態が起きたんですって。まさかのいきなりの山梨…!
そんな醸造家須合も、今ではトラックの荷台いっぱいにブドウを乗せて帰ってくるんですから、ひとってすごい。というか、これはいつかアタシも、トラックの運転やらされるんじゃ…?いやいや、考えないでおこう。
さて新人マイコ、いよいよ搬出に向かいます。
11月の三連休に青山で開催されていた『Natural Wine Love』。ブックロードワイナリーは、こちらのイベントに参加しておりました。
陽気もよく、たくさんのお客様においでいただいたと聞いています。お越しくださったみなさん、お話してくださったみなさん、ありがとうございました!
そんな楽しいイベント終わりに、新人マイコ、びくびくしながら向かいます。
週末の都内はなんせ車が多い。慣れない道、慣れない風景、そしてときどき鳴らされるクラクション。ひゃ〜、すみません!
知らない道をゆく不安と、緊張感。車線変更のドキドキ。この道であってるかな、無事に須合さんに会えるかな…
こうしてカーナビが「目的地周辺です」と告げたときには、心の底からほっとしたのでした。
帰り道は、醸造家須合による道案内で御徒町へ。
そしてついに新人マイコは、御徒町と青山の往復を無事にやりきりました!もちろん、ワインも醸造家もみんな無事です。は〜、よかった~…!
ほっとしながら車を降りる直前。醸造家須合がぼそ、と呟きます。
「マイちゃん、トラックの運転もできるんじゃない…?」
・・・・新人は、なにも聞こえてません!!!!
▶ 実はシェフみずきも、絶賛車の練習中。ブックロードワイナリー、トラックが運転できるスタッフを大募集中です!😂
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葡蔵人~Book Road~ワイナリー
東京の下町にある小さなワイナリー。醸造所を通して、葡萄と人とがつながって幸せになって欲しいという願いから「葡蔵人」と名付けました。だからこそ国産のぶどうにこだわり、日々の生活に寄り添う“笑顔になれる”ワインを造っています!
【アクセス】
東京都台東区台東3-40-2 最寄り駅:JR「御徒町」駅、日比谷線「仲御徒町」駅
【営業時間】
◆ワイナリー(販売・試飲・タップスパークリング)
月・火・木・金(※水曜日定休日)12:00~15:00、17:00~19:30
土・日・祝 12:00~17:00
◆レストラン
[ランチ]木・金・土・日 11:00~14:00(L.O)
[ディナー]木・金・土 18:00~21:00 ※TAPスパークリング月会員様限定(予約のみ)
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