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ワインのボトリングって、どうやるの?

こんにちわ!東京都台東区にあるワイナリー『葡蔵人 ~Book Road~』で働く新人🔰マイコです。

さて先日、ボランティアのみなさまと一緒に「ワインのボトル詰め(ボトリング)」をおこないました!

今回ボトリングしたのは、メルロー1000本分。1000本のワインを、ひとつひとつ手作業で詰めていく果てしない作業です…!

みなさまのご協力のおかげで、すべてのメルローのボトリングは無事に終了いたしました。ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました✨

ところで、ワインの「ボトリング」ってどんな工程があるのか、みなさんご存じですか?

今回の記事ではそんな謎に満ちたボトリングの工程を解き明かしながら、いつかみなさまにもお手伝いいただけるように――ではなく、ブックロードワインが「できあがっていく」過程と嬉しさを、シェアしたいと思います!

(・・・もちろん、いつかお手伝いいただける日も、お待ちしております^^)


[下準備]段ボールに、ワインの名前を書く

さて、ワインのボトリング作業のまえに、大切な大切な作業があります。

それが、「段ボールに、ワインの名前を書き入れる」作業。

まずは醸造家須合からの説明タイム

わたしたちのワイナリーでは、20本入りの段ボールを使って、ワインの在庫管理をしています。

みなさん想像できるでしょうか。
20本のワインが入った段ボールが、うずたかく積まれている様子をーー

それらは一見すると、すべて同じ箱。
つまり、「外から見るとなにが入っているのかわからないただ重い箱」が、上に上にと重なり合っているのです。

そんな迷いの森の中で、「あれ、アジロンってどこにあったっけ?」なんてことが起きたら、さあ大変。
重い箱を右から左に、上から下に、移動して確認しなければならなくなるわけです。ええっ、そんな殺生な…!

ということで、ここで大事になるのが、「外から見て、中身がわかるようになる工夫」です。
このためわたしたちは、段ボールにワインの名前を書いて管理しています。いつ見ても、誰が見ても、在庫の置き場所がすぐに確認できる工夫。

きっとワイナリーができてから6年の間に、様々な失敗や「やっちまった」ことがあったのだろうと想像できます。たとえば、たった1本足りないワインのために、すべての箱を開けてみるとか………

こんな失敗や経験を糧に、じわじわ組み立てられてきたいくつもの決まりごとや手順。今わたしが安心して「アジロン、あと8本あります!」なんて言えるのは、そんな過去の苦労のたまものなのでした。

①ボトルを洗浄する

さて、大切な下準備を進めつつ、同時進行でボトリング作業に入っていきます。

今回はなんと、4名のボランティアさんにお集まりいただきました!

ブックロードワイナリーにこんなに人がいることなんて、めったにありません。物でごった返すことは日常ですが、ひとでごった返すなんて、1年に何度あることでしょう。

まるでワイナリーみたいだね」なんて冗談を言い合いながら、和気あいあいと作業はスタートします。

人がたくさん…!

ボトリングの行程の最初は「ワインボトルを綺麗に洗浄する」ことです。

専用の洗浄マシーンにボトルを逆向きにさし、中を洗っていきます。

洗ったボトルは、土台に逆向きに置いて乾かします。

ちなみにこの土台のこと、わたしは心の中で「ウニ」と呼んでいます。なんだか綺麗じゃないですか?

ウニ

美しいグリーンのウニが、何度も、何度も、形づくられていきます。

②ワインをボトルに注ぐ

洗浄が終わったボトルに、いよいよワインを注いでいきます。

ワインを注ぐのは、こんな機械。

この機械では、ワインを注ぐ分量を決めることができます。このため人間のやるべきことは、「ボトルを差し込む」お手伝い。

ここで新人マイコ、ちょっとほっとします。

よかった、目分量で入れなきゃいけないなんてことになったら、新人マイコの不器用さでは1か月くらいかかってしまうところでした…!

ということで、次々にぴったり750mlが注がれていきます。これ、見てるとなんだか気持ちがいいんですよ!

みなさんだんだんプロ感が出てきます

③コルクを打栓する

さてワインが注がれたたくさんのボトルたち。これをどうするか。そう、コルクを入れていきます。

もちろんコルクの打栓も、1本1本手作業。手動の機械を使いながら、丁寧にコルクを詰めていきます。

意外とちからは必要ないのです

ちなみに、大きなワイナリーではこれらの行程が機械化されていることも多いです。
ベルトコンベアーに乗ったボトルに、ワインが自動的に詰められていく…なんて、夢のような風景。

しかし、なんたってわたしたちブックロードは、醸造家いわく「狭小ワイナリー」。そんな狭小ワイナリーのなかで、なんとか工夫をしながらワイン造りを進めていきます。

④キャップシールをつける

さて、ワインが入り、コルクで栓をされたワインに、最後の仕上げをしていきます。それが、「キャップシールをつける」作業です。

ブックロードのワインに使われているのは、熱でぎゅ、と収縮するタイプのキャップシールです。高い温度で温めると、ワインのくちにぴったりにくっつきます。やりすぎてしまうとキャップシールが溶けてしまうので、絶妙な火加減がポイント🔥

ちなみにこの機械、とっても、とーっても熱いので、なにとぞ気を付けて作業お願いします!!

小さくたって、ここはしっかり「工場」なのです

こんな工程を経て、750mlのボトリングは終了します。

ひとつひとつの作業は単純。でもこれを、1000回分繰り返すとなると、気が遠くなってきます……

スタッフの都合のつかない日には、醸造家須合がひとりで進める!なんてことも日常茶飯事。

「わたしの手がこんなにあくことなんて、普段はないの〜!」

なんて、醸造家もノリノリのボトリングタイムだったのでした。

こうしてボトル詰めされたワインは、いよいよリリースのときを待つばかりとなります。

ボトル詰めの終わったワインを眺めながら、これまでのシゴトが蘇るようです。

仕込みをしたり…
びしょ濡れで洗ったり…
毎日お世話したり…
今回のろ過は、うまくいきました!

大切に、大切に育てあげたメルローちゃん。
今回も、とっても美味しく育ってくれたと思います!

みなさまのお手元にお届けできることが、今からワクワク楽しみです♪


というわけで、ボランティアにお越しいただいたみなさんありがとうございました!お手伝いいただいておきながら僭越ですが、「ワイン造り」のいったんを、少しでもお楽しみいただけたでしょうか?

今年のブックロードメルローには、みなさまからいただいたあたたかい愛情がしっかり込められました❤

そして、ワイン造りの現場をちょこっと覗いてみたい方👀

ボランティア募集をはじめ、Instagramにてさまざまなワイナリー情報を発信しておりますので、ぜひフォローのうえお待ちくださいませ♪

さてメルローのエチケットはどうなるでしょうか………

ふふふ、新たな情報解禁を楽しみにお待ちくださいませ☺️

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葡蔵人 ~Book Road~(ブックロード)

東京の下町にある小さなワイナリー。醸造所を通して、葡萄と人とがつながって幸せになって欲しいという願いから「葡蔵人」と名付けました。だからこそ国産のぶどうにこだわり、日々の生活に寄り添う“笑顔になれる”ワインを造っています!

【アクセス】
東京都台東区台東3-40-2 最寄り駅:JR「御徒町」駅、日比谷線「仲御徒町」駅

【営業時間】
◆ワイナリー(販売・試飲)
月・火・木・金(※水曜日定休日)12:00~15:00、17:00~19:30
土・日・祝 12:00~17:00
◆レストラン
[ランチ]木・金・土・日 11:00~14:00(L.O)
[ディナー]木・金・土 18:00~21:00 ※TAPスパークリング月会員様限定

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