本屋を無人で始めた理由~①新規性~
東京/武蔵野市で2坪の無人古本屋を運営している中西です。
前回の投稿であげた、「本屋を無人で始めた理由」の1つ目の新規性について書いていこうと思います。
自分の作りたい本屋って?
実際に本屋を作りたいと思った時、「自分はどういう本屋を作りたいんだ?」と何度となく自問自答しました。とはいえ、考えても答えはでず、打ち手として以下の2つに取り組みます。
・本屋さんの情報収集
本屋さんが特集されている書籍と雑誌を購入し閲覧
本屋さんが記事になっているサイトを閲覧
・本屋さんに足を運ぶ
都内の本屋さんを中心に50店舗ほど訪れる
あくまでお客さんとしてしかお店を訪れたことはなく、お店のイメージを具体的に描くことができなかったのです。
なので、まずは本屋さんを開店するのが前提で、本屋さんの情報集めと実際にお店を訪れイメージを固めようと思いました。
実際に足を運び、各店を一言で表すと以下のような本屋がありました。
・雑誌中心の本屋
・店主がどんと座っていてあまり愛想のない本屋
・すごいおしゃれな本屋
・本以外の商品も取り扱っている本屋
・駅から近くにある本屋さん
・コミュニティを重視していそうな本屋
・特定の分野に特化した本屋
・大手資本の大型チェーンの本屋
・個人で運営している本屋
・若い店主の本屋
・不定期開店の本屋
・副業本屋
・学校の近くにある本屋
・商店街にある本屋
・昔のベストセラーばかり置いてある古本屋
・美術館に併設された本屋
・カフェ併設の本屋
それをまとめると、大きくは2つの点で本屋の特徴を列挙していることが分かります。
・本屋外
周辺環境(主なもの:立地)
・本屋本体
ハード面(主なもの:本屋の大きさ/設備)
ソフト面(主なもの:提供物)
では、自分はどういう本屋が作りたいのか?
作りたい本屋さん像
多くの本屋さんの情報に触れていると、徐々に自分の作りたい本屋さん像が固まってきます。ただ、なんとなくイメージはできるものの、なかなか言語化することはできず、行き詰ったので暫く寝かせることにしました。
数週間後、腑に落ちたのが既にあるような本屋ではなく、「自分でないと作らなそうな本屋」を作ろう言うことでした。
「そんなの当然でしょ!」というぐらい当たり前の結論に至るのですが、ただ、それも、そもそもどういう本屋さんがあるか分からないと、「自分でないと作ららなそうな本屋」というのは分かりません。
雑誌やウェブなどで集めた本屋さんの情報(2次情報)
実際に訪れた本屋さんの情報(1次情報)
両方を検討材料として用意した上で「自分でないと作らなそうな本屋」像を固めていったのです。
そこで「自分でないと作らなそうな本屋」として導き出したのが「決済(売り方)を工夫している本屋」でした。
先にあげた本屋さんの特徴の本屋外・本屋本体の中でもソフトのさらに決済部分を取り組もうと思ったのです。
・本屋外
周辺環境(主なもの:立地)
・本屋本体
ハード面(主なもの:本屋の大きさ/設備)
ソフト面(主なもの:提供物)
もちろん始めは、ゆったりした大きなお店や、希少な本を集めた本屋さんも検討しました。ただ、今から取り組んでも到底適うことはなく、そしてなにより常に他のお店をライバル視することになります。
せっかく本屋が好きではじめるので、他の本屋さんを意識して運営したくはありません。他の本屋さんを意識することなく運営できそうな形態を選ぼうと決めました。
それが本屋を無人で始めた理由の1つ目にあげた新規性です。
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