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『現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則』村松大輔

概要

村松大輔さんの著書『現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則』は、最新の量子力学の知見を日常生活に応用することで、自分の周りに現れる「人・物・事」が変わる仕組みを解説しています。本書では、素粒子の特性や意識の持つ力に焦点を当て、「観測すること」が現実を変えるカギであると説明。周波数帯が変わることで、私たちは異なるパラレルワールドにアクセスできるのです。著者は、これまで非現実的と思われていたパラレルワールドの概念を、科学的視点と実践的な方法でわかりやすく紐解き、現実に即した変化をもたらす方法を提案しています。周波数を調整し、意識的に自分の未来を創造するプロセスが学べる一冊です。

本のジャンル

メンタル・マインドフルネス、心理学、ライフスタイル

要約

1. 量子力学が明らかにする「現実の仕組み」

量子力学とは、物質の最小単位である素粒子の動きを解明する物理学の一分野です。素粒子の特徴として「観測」によってその振る舞いが変わることが知られています。二重スリット実験では、電子が観測されていないときには波のように広がり、観測された瞬間に粒として振る舞う現象が確認されました。これは、私たちの「意識」や「観測」が現実のあり方を変えてしまう可能性を示唆しています。

さらに、私たちの体を構成する分子や原子は、内部がほとんど空洞であり、物質としての実体が乏しいことがわかっています。このことから、物体も意識も含め、すべての存在がエネルギーの波として捉えられます。これがパラレルワールドの理論的な基盤となっています。

2. パラレルワールドの鍵:周波数とフォトン

著者は、「私たちは波であり周波数帯を持っている」と説明します。周波数帯とは、エネルギーや意識の状態を表すもので、テレビのチャンネルのように特定の周波数に合わせることで異なる現実にアクセスできます。例えば、ネガティブな感情を持つ人は低い周波数帯にとどまり、ポジティブな感情を持つ人は高い周波数帯へと移行します。この周波数の違いが、目の前に現れる出来事や人間関係に影響を与えます。

また、私たちの体からは「フォトン」と呼ばれる光子が放出されています。このフォトンは意識や感情の状態を反映し、周囲のフォトンと共振することで現実に影響を与えます。不機嫌な人のそばでイライラする感覚や、ポジティブな人と一緒にいると気分が良くなる現象は、このフォトンの共振によるものです。

3. 観測と意図が現実を創る

「観測」とは、意識的に物事に注意を向ける行為を指します。量子力学では、観測によって現実が変化することが確認されています。例えば、特定の目標に意識を集中すると、それが実現しやすくなるのは、観測がその現象を「確率1」に近づけるためです。

著者はこの現象を「意図は物理量」と表現し、意図の強さや明確さが周波数を集中させ、結果的に望む現実を引き寄せると説明します。一方、迷いや不安は周波数を乱し、意図した結果が現れにくくなる原因となります。

4. パラレルワールドへの移行法:自分褒めとおかげ変換

パラレルワールドを移動する具体的な方法として、著者は「自分褒め」と「おかげ変換」を提案しています。

• 自分褒め
自分を責める癖があると、自己否定の周波数帯にとどまりやすくなります。しかし、日々の小さな成功や努力を肯定的に評価することで、ポジティブな周波数帯へと移行できます。例えば、「今日は少し早起きできた」「昨日よりも笑顔が多かった」といった小さな変化を認めることが重要です。

• おかげ変換
「アイツのせいで」というネガティブな思考を「アイツのおかげで」と変換する方法です。松下幸之助さんの例では、貧乏、学歴の欠如、病弱というマイナス要素を、すべて成功の要因として捉えています。このような思考を持つことで、低い周波数帯から抜け出し、ポジティブな現実を引き寄せることが可能になります。

5. ゼロポイントフィールドと愛の周波数

ゼロポイントフィールドとは、宇宙全体に存在するエネルギーの場であり、素粒子が生まれる場所とされています。この場に意識を向けることで、望む現実を具現化する力を得るとされています。

また、愛の周波数は最も高いエネルギーを持つとされ、その理由は波の性質にあります。複数の周波数が重なり合うことで振動数が細かくなり、結果として高い周波数が生まれます。自己否定や怒りといったネガティブな感情も、最終的には愛の周波数へと昇華できると著者は述べています。

まとめの感想

『現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則』は、科学と実践の両面からパラレルワールドの可能性を探求し、私たちの日常生活に具体的な変化をもたらす方法を示しています。量子力学の難解な理論をわかりやすく解説しつつ、意識や感情が現実をどのように形成するのかを明らかにしています。特に、自分褒めやおかげ変換といった実践的な方法は、すぐにでも取り入れられる内容で、多くの読者に希望を与えるものとなるでしょう。

本書の魅力は、単なる理論の説明にとどまらず、現実を変える具体的なプロセスを提示している点にあります。口コミでも「人生が変わった」「新しい視点を得た」と高評価が寄せられており、科学的な視点と実践的なアドバイスを融合させた稀有な一冊です。ぜひ手に取って、このパラレルワールドの法則を体感してみてください。

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