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鑑賞メモ:相席食堂

続いているテレビ番組を鑑賞メモとするのもどうかと思うんだけれど、この番組を見ている理由であるとか好きである理由というのがハッキリしていたら、それを書いておくのもいいのかなと思いました。それで言うと相席食堂は見ると面白いけど、あんまり見ていない。prime videoでサムネが出るので、たまに気分で押す感じです。なので番組の熱心なファンとはいえないんだけど、面白いし勉強になるのである。

この番組は、毎回ゲストがロケに出かけて、そのVTRをスタジオにいる千鳥の二人が鑑賞し、適宜VTRを中断させておもしろツッコミを入れる、という内容になっている。とてもシンプルだ。いってみれば夜家でビールを飲みながらテレビ番組にツッコミを入れているおじさんのスタンスに近い。若い人ならtwitterで番組のタグをつけて投稿するようなものかもしれない。

これを突っ込みの達人である二人がやるから面白いのは間違いない。大物芸能人のロケにもバシバシ中断ボタンを押して「ちょっと待てい!」と突っ込む。副音声ではなくて中断する「失礼さ」と「間」が面白さを作っている。本人のいないところで大いにいじっているわけである。まあ、そのあたりは何をしゃべってもトークの腕で面白さは担保されているのでいいっちゃいいが、この番組が「勉強になる」のもこの二人の立ち位置なのである。

レポのVTRの突っ込み対象は、当然ながらゲストレポーターである。冒頭の挨拶から地元の方々との交流まで一挙手一投足をお笑い目線でスクリーニングする。発言の揚げ足をとるだけではなく、立ち位置やら構図までミクロに突っ込む。さらに千鳥の二人がもっと俯瞰したスタンスでもいることである。ゲストの人選や、VTRの編集なども突っ込む。VTRへの突っ込みも、編集の見せ方に悪意があるとか、ここ使うか?など、さらにはディレクターのキャラやまで引っ張ってきて突っ込む。このマクロなツッコミによって、編集するときはこういう意図でやっているんだとか、この言い方はこのようなテクニックで使っているんだ、とか、番組作りや各スタッフの役割分担、映像での伝え方のテクニックについて、そこに映っていないものにまで突っ込みというレクチャーをしてくれるのである。番組作りというものや、笑いに導く「型」みたいなものが透けて見えてきてとても面白く、また勉強になるのである。


利用サービス:prime video
カバー画像:相席食堂をひらいてオーダーしました


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