成年後見制度で老いじたく! ②任意後見制度の詳細(財産管理とホームロイヤー契約とは)
①財産管理契約とは?
任意後見制度の中の一つで、体が不自由でない時に契約し、不自由になって財産管理ができなくなったら引き受けた弁護士などに財産の管理をしてもらう契約のこと。その後見人は任意後見監督人という家庭裁判所が選んだ人によって監督される。年金管理・介護保険の申請・税金や公共料金支払い・自宅の修繕に関する財産管理と、介護費用支払い・入院手続き・老人ホームへの手配や入居などの生活面での手配をしてもらえる(実際におむつ替えのような介護作業がされるわけではない)。大病で入院するときになった時だけの契約などの限定的な使い方もでき、その場合は財産を全部預ける必要もなく、入院に必要な現金か預金通帳を預けて対応してもらう。入院費は財産管理人が預かったお金の中から病院の会計に出向いて支払いをし、生活費やその他雑費も管理人が支払いをする。ちなみに判断能力の低下は本人の主治医か鑑定医が判断するが、鑑定医は不足しているし鑑定代が5~10万円する。これからは高齢者は大きなお金を銀行から降ろす際には成年後見人がいないとおろさせないという銀行が増えてくる。
②ホームロイヤー契約とは?
任意後見制度の中の一つで、任意後見を引き受けたいつでも気楽に法律相談ができるかかりつけ弁護士と契約すること。月一回の電話での相談なども請け負う。たとえば隣の庭の植木が自分の敷地に入ってきているがどうしたらいいか、介護保険のヘルパーを変更できるか、子供に生前贈与をする際に気を付けるべきことは何か、などを気軽に質問できる。
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