イタリアがオカルトに染まる社会的背景と過激なサタニズム

サタニズム(悪魔崇拝)とは

トリノはイタリア内で最もオカルトに染まっていると言われており、サタニズムの儀式が多いことから多くのエクソシストが任命された(モルモン教やエホバの証人などが米国から入ってきたのもトリノだった)。サタニズムとは司祭がキリストではなくサタンを崇め、動物のいけにえなどを使って聖体拝領することであり、人間こそが神であるとする考え。

サタニズムの種類とそれぞれの思想

ドラッグや過激なロックに誘発されるアシッドサタニズム(麻薬的悪魔崇拝)や、魂を悪魔に売り渡して恋人や金銭や名声を得ようとする現世ご利益的サタニズム、この世の週末を夢見てあらゆる生命を破壊しようともくろむ黙示録的サタニズムなどがある。現代サタニズムの開祖はキリスト教に反旗を翻そうとするマキャベリスト(政治目的のためにいかなる反道徳的なことも許されるとする思想)であった。

サタニストによって多発する殺人事件

サタニストによる殺人事件としては84年にロスで13人が無差別に殺害され被害者の手に悪魔の刻印である五芒星が刻まれ、加害者はすべての犠牲者はサタンに捧げると供述したことがあった。また、イタリアでは93年に看護師が患者4人に筋弛緩剤を注射して殺害したが、事件の犯行動機を悪魔に捧げるためだと供述した。2000年以降もサタニズムによる殺害事件は数件報告されており、未成年の少女3人が修道女をナイフでめった刺しにして殺害しサタンに捧げるためだと供述したり、サタンの獣という教団メンバーによる殺害事件があったりなどだ。

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