惑い星
深く濁った眼で見上げた鉄塔の上に 墜ちる人口衛星、惑う人々の唄
吐き出した言い訳は意味を持つ事なんてない
夏の雨に紛れてかくれんぼの続きを
溢れすぎた命は唯一性を否定した
自分の価値を守る為奴の無能を露呈しろ
そうやって生きてきた そうすべきだと教えられた
大きくなるには誰かを殺さなくちゃ
心から鮮血を流して それでも大人にならなくちゃダメですか?
いつのまにか傷は笑顔に巧く書き替えされて
どうしようもないから今もここで一人でいるんだ
嘲笑われ 瘡蓋を剥がされ それでも笑って生きなきゃいけないんですか?
丁度雨は止む気配もなく降り続けているから
僕は歌うよこの唄にも意味があるんだと信じて
どこかに墜ちた無数の欠片 痛みの先で心と知った
僕のものだよ 大人になっても 紛れもない一つの
星に紛れて 此処へ墜ちてきた 燃え尽きる前に逢えて良かった
散らばる欠片拾い集めた あの日のままの君だったんでしょ?
ねぇ。