夜をかかえて
眠りについた街をぼんやりと照らす 街灯の光が僕等の照明
忘れられたまま 彷徨い続けた 声にすら出来ない言葉と共にずっと
都会の空には星は見えないから かわりに眺めた画面の向こう
昼間に積もって混じり合った心 タイムラインに流して無かった事にした
匿名投稿の無機質な幸せに 二進法のまま、誰かが憧れていた
信じきれなかった あの日見た少年は 影の中で揺れる影とかくれんぼ
「朝が来る迄は。」
不安定な感情と共に幾度となく超えた夜を 愛したのは紛れもなく君自身だ 黎明に怯えていた 視界が酷く塗り潰されてしまう様で
全てを汚してしまった白を見上げてた
膝を抱え、ひたすらに息を殺し、夜を待った
此処は冷たくて暗いけど、何も視えないから好きだった。
「明日を目指せ。」「夜明けは来る。」無責任に世界が言う。
故に、未だに誰よりも優しい君は一人きりだった。
大切にしたかったんだ 見えないからこそ輝いていた何かを
彼奴らにはがらくたに見えたその何かを
怖いことばかりの世界で、今更暗闇を恐れる事もないでしょう?
手を伸ばせば、今も触れたよ。
不安定な感情と共に幾度となく超えた夜を
愛せたから今も僕は此処に居るんだ
残酷なこの世界が理不尽な光で僕らを眩しても
振り返れば足跡は確かに続いてる
夜をかかえて/MusicVideo
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