酩酊都市
日々生活は酒気帯び運転 法で裁けないだけの犯罪者
罪名は自己肯定不可による 慷慨、及び世界崩壊妄想
無理をした幸せが集まって 渋谷スクランブル交差点にて
すれ違い終われば死にたいと本音 届かない声が積み上がる場所へ
SNSで呟かれた自殺予告に寄って集った、自称社会適合者共よ
欲しかった物はそんな物じゃないんだ 僕等思ったよりも単純だから
何て事無い日常に悲劇求めて 夢とか希望の慢性的欠乏なんだ
これじゃどっちが素面か分かったもんじゃないな
全て狂ったこの酩酊都市にて
血管みたいなメトロを縫って 揺らぐ視界のまま歩き出した
舌打ちが奏でる人臭い哀歌 好きにはなれない、綺麗過ぎて
誰もが精一杯のこの世界で自分が座れるのは自分の上だけ
当たり前の事を言い聞かせて 巧く働かない頭抱える
失望ってのは安上がりな解決策さ 空っぽのふりは時代遅れの愚策かもな
だって全てが本当なのだとしたら そこらじゅう奪われた被害者だらけだろ 幸福な奴らが欠損探し不幸自慢さ
そうやって自分の居場所を奪い取るのが狙いだ
呆れ顔であれこれ愚痴る僕らも同じだよ
今日限りの陶酔さ、この酩酊都市にて
終わりの時間だ これからはどうしようか
終電ももう無ぇし どうやって明日を目指そうか
今迄の時間が無かった事になるのが 急に怖くなった
その為に此処に来たのにな
結局僕らはいつだって 何も捨てられ無いんだよ
自分の事、誰かの事、過去、未来、生きる希望。
忘れたい様な日々を繰り返し 僕等はいつのまに大人になった
抱えるものが増えてきたせいか 逃げ道ばかり探していたんだ
動き出した列車に身を委ねて 既に始まった今日を知るんだ
後戻りが許されない世界なら 此処に居るよりも歩いてみようか
なぁ。
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