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noriyukikawanaka
「乗客に日本人はいませんでした」「傘がない」「Loveはじめました」に見る小市民
割引あり
新宿駅で首つり自殺があって、その現場を写真に撮ってツイッターにアップした人が叩かれていた。その流れでMr.Childrenの「Loveはじめました」が引用されていたので、似たような歌であるイエローモンキーの「JAM」、井上陽水の「傘がない」と合わせて、歌詞の奥深くを覗いてみたい。
まずはイエローモンキーの「JAM」から。
外国で飛行機が堕ちましたニュースキャスターは嬉しそうに
「乗客に日本人はいませんでした」
「いませんでした」「いませんでした」
僕は何を思えばいいんだろう
僕はなんて言えばいいんだろう
こんな夜は 逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて
君に逢いたくて 君に逢いたくて
また明日を待ってる
実際に「嬉しそうに」言っているキャスターなんて見たことないが……。
それはさておき、これ、多くの人の解釈が、「キャスターの人間味のなさ、それを受け入れている日本人の薄情さを嘆いている」という感じで、外国での事故がニュースになると、必ず何人かはSNSでこの歌を取り上げる。
たしかに、この歌の主人公はニュースキャスターの言動に違和感を感じているようだ。「もっと人類全体を見ようよ」みたいな。「日本人が乗っていなけりゃ、それで良いのかよ!」みたいな。「そんな日本人で良いのかよ!」みたいな。熱い男って感じがする。だけど、その後、彼はどうなるか。
「君に逢いたく」なるのだ。
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