【読書会】『あのころはフリードリヒがいた』第2回分レジュメ(#138)
こんにちは。5月27日(金)16:38です。昨夜からの雨は上がりましたね。
今回のnoteでは、5月30日(月)にclubhouse内で実施する読書会(21時から)で扱う『あのころはフリードリヒがいた』の第2回分のレジュメをお届けいたします。ご覧いただいた上で、参加を検討してくださいますとうれしく思います。
今回一緒に読む範囲は、第9節から第16節までの予定でいます。1回あたり8節ずつを読み進め、全4回で32節を読み切るつもりです。
⑨ボール(1933年)
・フリードリヒと「ぼく」は8歳(1925年生まれ)
・このユダヤのがきだよ!(略)うちのショーウィンドウを割って、中の品物を盗ろうとしたのさ。
・そのうちにヒトラーが眼にもの見せてくれるから!
・だがね、いいかい。あの子はユダヤ人なんだよ。
⑩階段での話(1933年)
・つまり、ほかのことじゃない。あんたにでていってもらいたいんだ。
⑪シュナイダーさん(1933年)
・シュナイダーさんが泣いた! ぼくは、男の人が泣くのは、見たこともなかった。
・こわい! どうなるのか、わたし、こわい!
・無理矢理に退職させられたんです――。
⑫裁判(1933年)
・民族的な災い、絶えざる危険もたらすとされる人間
・裁判長、わたくしは筋金入りの国家社会主義者であります。わたくしは、個人の積極的な行動を通して、国家社会主義的世界像の実現に寄与したいのであります。
・きみたちは大丈夫だ。ただしいことが通るように、そのために、わたしがこの席にいるのだからね。
⑬デパートで(1933年)
・ええ? きみのお父さんも入党したのかい?
⑭先生(1934年)
・きょうは、ぼくも、ある理由で、きみたちにユダヤ人について話をしなければならないのだ。
・それは、ただ、ユダヤ人をよく知らないからなんだ!
・ユダヤ人は人間だ。われわれとまったく同じ人間なんだ!
・きみたちのうちの一人が、この学校からでてゆくことになった。フリードリヒ・シュナイダーくんは、もうこの学校にこられなくなった。
・じゃあ、さよなら!(略)ハイル ヒトラー!
⑮掃除婦(1935年)
・どうしてあんないい方たちのところ、止めてしまうの?
・ナチスが新しい法律をだしたこと、まだご存じじゃないんですか?(略)ユダヤ人とユダヤ人でない人との結婚は、もう禁止なんですよ。
・でも、主人は以前、共産党員だったんですの。
⑯理由(1936年)
・どうしてあなたたち一家は、まだここにおられるんですか?
・だがそれを押しとどめる理由が、わたしには二つあるのです。
参考:1933年の出来事
ドイツ
ヒトラー政権が誕生し、ワイマール共和政が廃される(1月)。国会議事堂放火事件。憲法が停止され(2月)、全権委任法が可決(3月)。国際連盟脱退(10月)。
日本
小林多喜二が治安維持法違反で逮捕、虐殺される(2月)。国際連盟脱退(3月)
* * *
今回はここまでです。30日(月)21時のclubhouseでお会いいたしましょう。最後までお読みくださり、ありがとうございました。それではまた!
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。ときどき課金設定をしていることがあります。ご検討ください。もし気に入っていただけたら、コメントやサポートをしていただけると喜びます。今後ともよろしくお願い申し上げます。