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【出版マーケの扉 P.005】出版の基礎知識セミナーを終えて

いつもブックダムのnoteをお読みいただきありがとうございます。
代表の菊池です。

1月25日にプリズムゲート株式会社様との共催で、"お金と時間を損しないた
めの出版の基礎知識セミナー"が開催されました。


13名もの方にお越しいただき、たくさんの素晴らしい出逢いがありました。
ご参加いただいた皆さま、そして共催していただいたプリズムゲート株式会社の芝田社長に、この場を借りて心より感謝申し上げます。


出してナンボ

セミナーで反響が大きかったトピックスについては、先日編集長・三田とXのスペースでも振り返りました。
三田がポイントをnote記事にまとめてくれました。出版に興味・関心をお持ちの方、企画書の作り方を知りたいという方は、ぜひお読みいただき、ご参考にしていただけると嬉しいです。

三田とは、出版に関する情報発信について日常的によく対話を交わします。

もうこれだけ長く続いている業界で、数多くの出版社が存在し、数多くの出版に関する情報を得る手段が存在するわけですが・・・
「 著者視点に立ったとき、本質的な情報はほとんどオープンになっていないよね 」という、ひとつの現状把握に至ります。

出していないだけか。
出すという発想がないだけか。
出すものがないのか。

さまざまな理由があると思いますが、私たちはどうしていきたいのかが重要であり、それだけのことでもあります。

ブックダムとして出せるものは惜しみなく出していこうよ。

三田との対話の先には、必ずこの結論に至ります。今回のセミナーでも、その姿勢は一貫させました。これからも常にそう在ります。

"あなた"を軽んじないこと

スペースではお話できなかったのですが、出版マーケティングのポイントの一つに、「客観性があなたの価値を最大化する」があります。セミナーでも強調してお伝えしたことの一つでした。

『営業してない相手から"契約したい"と言わせる マーケティングの全施策60 』( 著:田中龍之介 刊:ブックダム )より引用

この概念図はマーケティングの基本的な考え方です。
もちろん出版マーケティングにも通じています。
著者のコンテンツは「価値とは?」=「What」=「戦略」にあたるのですが、果たしてどれだけの書籍がこのWhatの限界を引き出せているのか?と自戒の念を込めて思うことが多いです。

セミナーではこのキーメッセージを伝えました。

あなたはこの世に一人にしかいない
だから読者を救いうる固有の価値・強み・ストーリーがある

一見、エモいことでも言って、情緒的に揺さぶりをかけて、出版はいいですよなんて誘導したいんじゃないの?とツッコまれそうなメッセージですよね。私も別の人生を歩んでいたらそう思っていたかもしれません。

でも、いたって合理的なんですよね。
ちょっとやそっとの実績や差別化では、読者に手に取ってもらえるコンテンツにできない。存在を認知されるコンセプトを引き出せない。

だから対象者(著者)の固有の価値や強みやストーリーを、できる限り振り絞り、抽出して、一旦テーブルの上にバーっと乗せる必要があります。
そこから素材を整理して、取捨選択して、最適かつこれまでにないアウトプットを創り上げていく。
私は編集者でないので編集技術論を語れませんが、出版マーケという観点でこの工程をとても大切にしています。

まず素材の抽出に妥協はしないこと。そして" あなた "=" 著者 "を軽んじることなく、唯一無二のコンテンツであるという絶対感を宿し、客観的にコンテンツを磨いていくのです。

ひとりで歩き始め、生き続ける分身

書籍は"名刺代わり"になりますよね。
書籍は"著者の分身"ですよね。

よく耳にする言葉です。ビジネス臭のする常套句に聞こえるかもしれません。この概念に対しても、私たちはいたって合理的に「まさにそうです」と考えています。

正確には、書籍を "場所を越え一人歩きして、時を超えて生き続ける著者の分身”にできるかどうかは、出版社と著者のパートナーシップ次第といえます。

書籍というコンテンツそのものが、読者にとって価値があること
価値ある書籍を、必要とする読者に認知してもらうこと
その書籍の読者(ファン)が生まれ続けること

これらは容易ではありませんが、私たちブックダムは一冊ごとにその本質を追求し、書籍と出版の価値を高めています。

本記事でも述べたことも踏まえ、セミナーでもっとも伝えたかったのは、出版は誰とパートナーシップを組むのかで決まる、ということ。
それはもはや著者⇔出版社という二者間のみならず、制作・営業・広報含めて、その書籍に関わるチーム全体を指して言えることです。

ご参加いただいた方からは、「パートナーの重要性を再認識しました」という声を多くいただきました。
抽象論でありながら本質論。これからも伝えてまいります。

今回のセミナーは学ぶこと、気づくことが大変多く、私たちにとって非常に有意義な機会となりました。
これからも定期的に開催していきますので、興味・関心がございましたら、ぜひご参加いただけると嬉しいです!

お読みいただきどうもありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう。