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[本058]『たいせつなきみ』
著者:マックス・ルケード、出版社:いのちのことば社
この絵本は、私のなかで大切にしている本のひとつです。
ここは、ウイミックスという小人たちの村。小人たちは、毎日、シールをくっつけあって暮らしています。良い小人にはお星さまのシールを、ダメな小人にはだめ印のシールを。
パンチネロは、この村に住む小人。でも、みんなから、だめ印シールばかりを貼られてしまいます。
そんなある日、パンチネロはシールを一つもつけていないルシアのすすめで、彫刻家のエリを訪ねにいくことにします。この街に住んでいる小人はすべてエリが掘って作っているのです。エリはパンチネロにいいます。
「みんなが どう思うかなんて たいしたことじゃないんだ」
「もんだいはね このわたしが どう思っているかということだよ。そしてわたしは おまえのことを とてもたいせつだと 思っている」
パンチネロは、少しびっくりしますが、やがて、お星さまのシールよりもずっと大切なことに気づいていきます。
私たちの社会は、評価しあう社会。もちろん、評価することが悪いとは思いません。評価することで成長できるし、新しい可能性を開拓できるからです。ただ、忘れてはいけないことは、評価する、しない以前に、「大切にされ愛されている」ってこと。その土台があれば、ルシアのように評価シールに臆することなく自分らしく生きることができるんだと思います。