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氷曜日のエッセイ

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水曜日に更新予定。 かき氷にまつわるエッセイをお届けします。
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2019年8月の記事一覧

かき氷の聖地、奈良へ

奈良といえば。 真っ先に思い浮かぶのは寺と大仏と鹿。 初めましては小学生のとき。 修学旅行で京都・奈良を訪れたのです。 鹿の匂いに眉をひそめたこと、大きな大仏に圧倒されたこと、宿泊先のホテルで枕を投げ合ったこと、おぼろげだけど記憶に残っている。懐かしいな。 2度目ましては今年の2月。 バレンタインの催事が終わり、大好きなチョコレート熱が少し冷めてから「奈良へ行こう!」と出かけました。 奈良はいま、かき氷の聖地と化している、という話を耳にしたから。居ても立っても居られな

隣のかき氷は美味しくみえる

かき氷が運ばれてくるまでに。 心ときめく瞬間は何度も訪れる。 店内の雰囲気、整った温度環境、手描きのメニュー、お温かいお茶や白湯があることなど、徐々に期待が高まっていくのです。 その中でも一番好きな瞬間。 ときめきMAXは登場シーンにあり。 期待通りのものが出てきたときの喜びはひとしお。 お店によっては文字だけのメニュー表もある。そんなときは完成形をイメージしながら待つのだけれど、想像を超えてくると嬉しさで舞い上がってしまいます。 美味しそうな1杯を目にすると、目の

ひとり氷、ふたり氷。

ソロで氷活。 わたしは基本的に1人でかき氷を食べに行きます。 その理由は3つあって。 ひとつは味に集中できるから。 会話に気を取られず、自分のペースで食べたい。 次は訪れる日時の問題。 友達とスケジュールを合わせようとすると、ほとんどの場合土日のどちらかになる。できることなら平日の昼間にふらっと訪れたい。比較的空いているから。(行列に並ぶ時間も愛おしいけれど) 最後は写真に対するこだわり。 テーブル席で対面に人がいる場合、真横から撮影すると写り込んでしまうのです。

かき氷を愛する人の到達点

コーヒー好きな人は豆を。 カレーを愛する人はスパイスからこだわる。 それぞれ家庭で作る人も多い。 好きな食べものがあると、やがて自作するようになる。これって自然な流れなのかな? わたしはキッチンに立たないから、どこか別の世界の話だと思っていました。かき氷に匹敵するくらい好きなチョコレート、作ろうと思ったこと1度もないので。 でもね、いままで興味なかったけれど、どうやらその境地に達してしまったようです。 気軽にやってみた "氷を削る体験" がよくなかった。いや、とてもよ