かき氷を愛する人の到達点
コーヒー好きな人は豆を。
カレーを愛する人はスパイスからこだわる。
それぞれ家庭で作る人も多い。
好きな食べものがあると、やがて自作するようになる。これって自然な流れなのかな?
わたしはキッチンに立たないから、どこか別の世界の話だと思っていました。かき氷に匹敵するくらい好きなチョコレート、作ろうと思ったこと1度もないので。
でもね、いままで興味なかったけれど、どうやらその境地に達してしまったようです。
気軽にやってみた "氷を削る体験" がよくなかった。いや、とてもよかった。
お店で見かけるあれ。
業務用のスライサーでかき氷作り。
これが予想以上に難しい。きれいに盛り付けられず不恰好な出来栄えに。満遍なくシロップがかからない。思い通りにならないから「もっと上手くなりたい!」と火がついた。
そして削る楽しさに目覚める。
氷の欠片を集めてまとめていくの、好き。
スライサーの音さえも。
お店で聞いてきたものが、目の前で奏でられるなんて。
削り終えたら口の中へ。
最初だけかもしれませんが、自らの手で削ったからこその美味しさって絶対あると思うんです。
かき氷はシロップも大事。
定番のものから奇想天外なものまで、試したい組み合わせがいくつもある。食べれば食べるほどアイデアが湧く。
お家でかき氷、スライサーのある生活を想像するとワクワクが止まらない。
わたし、買います。
◇ ◇ ◇ ◇
どのメーカーにするのか。
実はほぼ決めていて。好きなお店に置いてある、青と白が似合うあの子にする予定。
価格は16万円超え。
安いと思いましたか。それとも高い?
わたしにとっては想定の範囲内。
決して安くはないけれど、好きなものへ投資する価格としては全然あり。カメラやレンズがそうだから。
あと必要なものは氷の塊。
ブロックアイスと呼ばれているもの。
調べたところ500円前後。
てんこ盛りにしなければ10杯以上作れそう。
つまり氷だけなら1杯50円以下。
シロップに果物を取り入れるとコストがかかるけれど……とはいえって話。
送料を足したところで……うん、現実的な価格だ。
大丈夫。続けられる。
◇ ◇ ◇ ◇
気持ち的には今すぐ買いたい。
だけどその前に環境を整えなければいけない。
何を隠そうシェアハウス暮らしなので。わたしにとって心地よい音でも、他の人からしたら迷惑かもしれません。
ブロックアイスを保管するための、大きな冷凍庫も必要になる。
今の環境だとちょっと無理。引っ越しを検討しなければ。
スライサーを買うのはもう少し先の話になりそうです。
でもここで宣言したから。
必ず買うから! 期待して待っていてね。
それまではシロップ作りに専念する予定。あれも相当奥が深そうなので、すぐには終わらない未来が見える。
いずれはお店で出てくるような、本格的なものを作りたい。
器やスプーンにもこだわりたいし、やりたいことで溢れてる。
マイペースにゆっくりと、着々と前進しながら、時間をかけて叶えていきたいな。
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文・写真:わたし
イラスト:MihoMiyata
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氷曜日のエッセイは今回で終わり。
ご覧いただきありがとうございました。
このあと、振り返りや今後のことについて書こうと思います。
せっかくなので来週の水曜日、9月4日に公開予定。
もしよければ次回も見にきてください〜!
人のお金でかき氷を食べたい。