つかさ

最近は本を読む機会が少なく、購入しても眺めたり、積んだりしてる。 それでも本が好きと言…

つかさ

最近は本を読む機会が少なく、購入しても眺めたり、積んだりしてる。 それでも本が好きと言い張るホラーマニア。

マガジン

  • 駅前本棚

    • 115本

    白いハコ駅前本棚のメンバーのnoteを公開中

  • ゆうえん、ちの、怪談。

    今は無き遊園地とその周辺にまつわる怪奇な話。 馴染みの場所の伝承、噂、不思議な話。 信じるか信じないかはあなた次第。 ※噂を元にしたフィクションかも知れません※

  • 創作怪談

  • ホラーな日常

    とくになにもない私のホラーな日常

最近の記事

『ゆうえん怪談~終焉~』は怪談DEナイトウォーク!

先日、『ゆうえん怪談~壱~』が終了しました! 今回はハロウィンの成り立ちや事件などをプレゼンするだけでなく 誰が犯人なのか? 異端審問で生き延びるためには? などの謎解きクイズや朗読シナリオも提供させていただきました! 朗読シナリオは「ゆうえん怪談文章創作教室」の教材として使ってみようと思ってますので、興味がある方はぜひともご参加ください〜 そして『ゆうえん怪談』も白いハコさんの閉店に伴い次回がラスト! 最後はなにか大きな事をしたい!ということで 夜の生田緑地で散歩をし

    • 「ゆうえん怪談・文章創作教室」はじめます!

      ゆうえん怪談の開催場所だった白いハコさんが、12月15日に閉店へ…… とてもお世話になりました……🥹 でもゆうえん怪談は続けていきたい! と、名前を引き継いで、 文章創作教室を向ケ丘遊園で開講する運びとなりました。ゆうえん怪談・文章創作教室 https://daxc1.hp.peraichi.com/ 怖い話に特化してますが怖い話に限らず、創作やメール・読書感想文などなど参加者のやりたい事に合わせて文章の書き方をお教えします!お気軽にご参加ください。 初回は11月17

      • 青毛布には気を付けろ

        この事件は明治39年2月10日、福井県で起こった未解決事件である。 吹雪の夜、回船問屋で働く加賀村吉を青い毛布を被った男が訪ねた。 「村吉の親戚が倒れたので一緒に来てほしい」 村吉は男について行った。 それから2時間後。 今度は村吉の自宅に青毛布の男がやって来た。 「病人は朝までもたなそうだから、村吉が母親も呼んでくれと言われた」 村吉の母キクは男と吹雪の中に消えていった。 それから1時間後。 今度は村吉の妻ツオを青毛布の男が連れ出した。 さらにしばらくして 「子供も

        • ゆうえん、ちの、かいだん。3

          べっこう飴 私がまだ小さかった時に体験した話です。 母と妹と3人で出かけた遊園地にはたくさんの屋台が出ていました。 やきそば、わたあめ、かき氷……。 私は1件の屋台が気になりました。 それはべっこう飴の屋台。 お姉さんの指先から作りだされる、綺麗な色付きガラスのようなべっこう飴。 飴は小さくてまるい物という認識しかなかった私はすぐに夢中になりました。 母にべっこう飴が食べたいとせがみ、棒付きの小さいうさぎのべっこう飴を買ってもらいました。 突然、妹がトイレに行きたいと言

        『ゆうえん怪談~終焉~』は怪談DEナイトウォーク!

        マガジン

        • 駅前本棚
          115本
        • ゆうえん、ちの、怪談。
          6本
        • 創作怪談
          10本
        • ホラーな日常
          3本

        記事

          テケテケ

          (やばい! 今日も忘れた!) 学校に宿題を忘れてきたことに気がついたぼく。 実はここのところ、毎日のように忘れ物をしている。 そろそろ連絡帳に「忘れ物が多いようです」って書かれてしまうかも知れない。 (そんな事になったら、ママに怒られる) 時間は夕方、先生たちはまだ学校にいるはずだ。 (よし、取りに行こう!) ぼくは急いで学校に向かった。 学校に到着した頃には、すっかり日も暮れていた。 (あれ?) 校舎の二階の廊下の窓に誰かがいる。 (女の子だ) 窓から顔を出しているその子

          ゆうえん、ちの、怪談。2

          駅楽しい飲み会は時間が過ぎるのも早い。 鈴木さんが慌てて飛び乗ったのは最終電車だった。 運良く座席に座る事の出来たことや酔いも手伝って、鈴木さんはうとうとと寝てしまう。 ピンポン、ピンポン ドアが閉まる音で鈴木さんは目を覚ました。 どうやら電車はどこかの駅に着いて発車したばかりらしい。 窓ガラス越しに流れるホームから見える「登戸」の駅名。降りる駅はまだ先だ。 寝過ごしていない事にほっとしながらも、鈴木さんはすぐに奇妙な事に気付く。 この路線は都内から神奈川の郊外を結ぶ通勤

          ゆうえん、ちの、怪談。2

          オフ会【ゆうえん怪談・語り】

          みなさん、今日の会はいかがでしたか? 「こういった怪談を話したり、考察したりする会に初めて参加した!」って方も結構いらっしゃるかと思います。 私は昔から怪談や怖い話が好きで、こんな感じの怪談話の交流会に参加していたんですよ。 そこで同じ怪談好きの参加者と怖い話を話したり、聞いたり。 今からお話するのはそんな会で知り合った人の体験した話です。 その人は仮に小林さんとしておきましょう。 小林さんは都内のITメーカーに勤務している30代の女性です。 小林さんと私が出会ったのは、とあ

          オフ会【ゆうえん怪談・語り】

          怪談イベント『ゆうえん怪談~其ノ壱~』にプレゼンターとして参加します!

          怪談イベント『ゆうえん怪談~其ノ壱~』に今回もプレゼンターとして参加します。 前半はハロウィンで起こったあれやこれな話を謎解き要素も入れながら紹介し、知識を共有 後半はおなじみ皆さんのこわーい話を披露していただいて恐怖を共有 そんな学びの多い怪談イベントです! もちろんドリンクはアルコールもご用意しておりますよ〜🍻 ちなみにハロウィンも近いということなので仮装OK! なので私もなにか着ようかと思っております🐰 皆様奮ってご参加ください。 ——————————————————

          怪談イベント『ゆうえん怪談~其ノ壱~』にプレゼンターとして参加します!

          タクシーで回る心霊スポット巡礼ツアーに行ってきました!

          「心霊スポット巡礼ツアー」って知ってますか? 横浜市のタクシー会社である三和交通さんが、毎年夏に開催しているタクシーツアーです。 ツアーの内容はいたってシンプル。 タクシーに乗って東京や横浜周辺の心霊スポットを巡り、運転手さんに案内していただく。 観光タクシーと同じシステムです。 違うのは観光地だけではなく、心霊スポットを巡ると言う点だけ。 心霊スポットを回るツアーは、タクシー初業界らしく、2015年の開始から今年まで応募総数1万を超え、平均倍率28倍という超レアツアーなの

          タクシーで回る心霊スポット巡礼ツアーに行ってきました!

          着せ替え人形【怖い小話】

          葵の姉は名付けた着せ替え人形を持っていた。 しかし、成長するにつれ、人は大切なものが増えていくものだ。 それと同時に、不要なものも。 人形遊びをしなくなった姉は引っ越しの際に着せ替え人形を捨てた。 ゴミ袋に入れられる着せ替え人形。 (なんだかかわいそう) 葵がそう思った瞬間。 着せ替え人形と目が合ったような気がして、少し怖くなった。 新しい家で葵は夜中にふと目が覚めた。 どこからか、歌声が聞こえてきたからだ。 「葵ちゃん。私は今お姉ちゃんのお部屋にいるよ」 「ベッドにいるよ

          着せ替え人形【怖い小話】

          野辺送り【怖い小話】

          私の母は、とある山奥の集落の出身だ。 集落には大きな廃寺があって、その敷地に小さな御堂があった。 幼い頃に一度だけ、曾祖母に連れられてその御堂に行ったことがある。 荒れ果てた境内の竹藪の奥深くに御堂はあった。 御堂は地面から高い位置にある、高床式倉庫の様な板張りの小屋だ。 初めて見る御堂の中。 10畳くらいの広さがあるが、真っ暗で電気もライトも無い。 土足厳禁らしくスリッパが置いてあるが、履くのもためらうくらい薄汚れている。 祖母に倣って入口で靴を脱いだものの、なんだか気味

          野辺送り【怖い小話】

          【映画感想文】溺愛人形は親友アンディの夢を見るか?~トイ・ストーリー4とリブート版チャイルド・プレイをみて考えたこと~

          ――みたいな事を2019年に書いてましてね。 他のアカウントを整理しているうちに発見してしまったこの記事。 ディズニーもB級ホラー映画も大好物なんですよ……大好きな2シリーズの作品が同じ時期に公開されてこれを書いた時はボルテージが最高潮でした。 私にしては珍しくテンションと熱量が高く、5年前も基本的に好きな作品の傾向は変わっていないな……と思いましたので、手を加えてこっちの方で再掲してみました。 ※ここから先は『トイ・ストーリーシリーズ』『チャイルド・プレイシリーズ』の

          【映画感想文】溺愛人形は親友アンディの夢を見るか?~トイ・ストーリー4とリブート版チャイルド・プレイをみて考えたこと~

          ゆうえん、ちの、怪談。1

          ■ミラーハウス 子どもの頃、不思議な体験をした事がある。 その日は両親とお出かけで、行き先は私がリクエストした遊園地。 ジェットコースターや観覧車、メリーゴーランドなどをひと通り楽しんで、私はミラーハウスに向かった。 ミラーハウスは。鏡張りの通路を歩くだけ。 入口も出口もひとつの安全で単純なアトラクション。 「子ども1人でも大丈夫だろう」 両親は私を送り出した。 たくさんの私の姿が映し出される通路。 ゆっくりと歩いても、すぐに出口。 (もう終わり? つまんないなぁ) 私は名

          ゆうえん、ちの、怪談。1

          生田緑地【ゆうえん怪談・語り】

          多摩区に住んでいる人で、生田緑地を知らない人はいないと思います。 プラネタリウムがあったり、岡本太郎美術館があったり、民家園があったり、多摩区民の憩いの公園ですよね。 実はここ、怖い話が結構ある怪奇スポットなんですよ。 例えば民家園の古民家。 これは実際の建物を解体して移築しています。 長い年月、人々の生活を見守っていた古い家には、色んな人々の想い入れも強い。 なので一緒についてきちゃうんですよ……何かが。 古民家園の近くで着物姿の人が見えるなんて言うのも、それなのかも知れま

          生田緑地【ゆうえん怪談・語り】

          『ゆうえん怪談~零~』無事終了しました!

          ものすごく遅いレポですが…備忘録という事で。 2024年8月6日(火)19:00~21:00 向ヶ丘遊園駅前のイベントスペース白いハコさんで 『ゆうえん怪談~零~』を開催させて頂きました。 ゆうえん怪談ってなに?向ヶ丘遊園にあるイベントスペース「白いハコ」に怪談好きが集まって、自身の恐怖体験や聞いて怖かった怪談などを話したり、怪異の考察や深堀りをしていくイベントです。 昔から 「怪談イベントが出来たら良いな~」 なんてふんわり思っていながらもなかなか実行に移せなかった私

          『ゆうえん怪談~零~』無事終了しました!

          ゆうえん、ちの、怪談。0

          ゆうえん、ちの、はなし。 ※この作品は噂を元にしたフィクションです※ #放送  川崎市は夕方になると、どこからともなく音楽が流れる。  これは防災無線の定期試験として放送をしている、メロディチャイムというものだ。  ただ、登戸付近ではごくたまにメロデイチャイムに混ざって妙な音声が聞こえるらしい。 「ザザッ……本日、は……ごライエン……ありがとうゴザイ、まシタ……ザザッ……」  かつてこの地で営業していた遊園地。  もしかしたら、廃園になった事にまだ気付いていないのかもしれ

          ゆうえん、ちの、怪談。0