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稲盛和夫さんの「経営12ヵ条」の感想

先月逝去なされた稲盛和夫さんの遺作である「経営12ヵ条」の感想を少し。

率直に言って、今年に入り100冊近く本を読んできたが、その中でも今年ナンバーワンの本といえるくらい、自分の心に響きまくった本でした。
この本は、主に経営者向けの本ですが、この本における経営者に必要な考え方は、経営者以外の人にとっても役に立つ考え方になっているので、経営者以外の人にもオススメの本です。

読むきっかけは、今年、起業してから全く思い通りに行かず、また、どうしたら、今のこの苦しい局面を乗り越えられるのか分からず途方に暮れる日々が続いていたので、その解決のヒントを求めて、この本を読むことにしました。

稲盛和夫さんについては、逝去なされたニュースを聞いたときに、大学時代、「生き方」の本を読んだことを思い出し、再度、稲盛さんの本を読みたいと考えていて、最近、この「経営12ヵ条」の本が出版されたと聞いて早速購入。

この「経営12ヵ条」は、経営者に必要となる考え方や実践すべきことを12のルールのまとめたもの。

まず、心に響いたのが、「誰にも負けない努力をしろ!」とのメッセージ。
自分なりに努力しているではダメであるであると。
世の中というのは厳しい競争社会であって、自分達より先に走っている人たちが、すでに沢山いてそこに追いつき追い抜くためには、自分なりに努力している程度ではダメだと。
毎日、フルマラソンをスタートから全力疾走で走り続けるようでないとダメであると。

正直、起業してから全然望み通りにいかないが、自分なりに努力していると頭の中で考えていた。
しかし、その考えでは甘いと改めて気付かされた。
この甘い考えのままでは、ビジネスで成功できないと。

「誰にも負けないという努力」を毎日続ける。
どんな大きな事業も、小さな一つ一つの地道な努力の積み重ねからできている。

これと似たようなことを元野球選手のイチローさんも述べていました。
「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」と。

結局、成功への近道というのはなくて、目の前の小さな一つのことに対して地味な努力を継続していくことしかないということ。

そして、その地味な努力を継続していくためには、その仕事に惚れること。

また、その仕事に惚れるためには、目の前の地味な仕事にただ必死に熱心にひたむきに取り組み続けること。
それを続けているうちに、その仕事に惚れるようになると。

これについても、アップルの創始者のスティーブ・ジョブスも同様なことを語っていたことを思い出しました。
「偉大なことをやり抜くための唯一の道は、その仕事を愛すること」
結局、成功者というのは、どれも似たようなことを言っていると改めて実感しました。

自分の残りの人生全てを賭けても良いと思うくらいに、その仕事に惚れ込む。
最近、自分がやるBOOK LOVEという読書のオンラインスクールのビジネスは、そもそも需要があるのかとかとこのままずっと誰もレッスンを受講してくれないのではないかと色々と考えていたが、それは、本筋ではないと気づいた。
本筋は、自分の仕事を心底愛し、毎日、誰にも負けないといえる努力を継続していくこと。
そうすることで、自分が望む未来への道が切り拓いてくる。

また、「経営12ヵ条」の中で、こんな一節がありました。

今日1日を一生懸命に働くことで、明日が見えてくる。
今月1ヶ月を一生懸命に働くことで、来月が見えてくる。
今年1年を一生懸命に働くことで、来年が見えてくる。

まさに、その通りだと痛感しました。
それなのに、今の自分は、今、本業で収入が全く稼げないので、3ヶ月先、半年先、1年先のことばかり考えてしまって、常に不安な気持ちに苛まれていた。

半年先、1年先のことを色々と考えたところで、どうこうなるわけではない。
未来を変えたければ、今の目の前のことに、例えそれが小さなことでも、将来のどんなことにつながるのか分からなくても、全力で取り組み、それを継続していくしかない。
そこから未来への道が少しずつ拓けてくると再認識した。

正直、このnoteで記事を書いていくことが、自分の将来にどう役に立つのかも一切分からないが、何か行動を起こさない限りは何も変わらない。

その小さな一歩を日々、一つ一つ積み重ねていく。
また、今回、その大切さを教えてくれる本に巡り会えて最高な体験を得ることができました。
是非、この記事を読んで興味を持たれましたら、一読してみてはいかがでしょうか?


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