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公共とは① 価値をどうはかるか?定量評価と定性評価。

こんにちは。本と対話のワークショップをしています、あやです。

先週土曜日に参加した対話イベント「公共とコミュニティデザイン あるいは"あそび"という語らい」での学びが面白かったので、書き記しておこうと思っています!

このイベントでは、話題提供者の藤本遼さん((株)ここにある)渡辺直樹さん(Studio-L)が、主にいろんな問いを投げかけてくれました。実際の活動事例と合わせて。
いや、この良質な問いがありがたく、素敵でした!

午前は、お互い自己紹介と問題提起。
午後は、問い→対話→問い→対話…の有機的で深い時間。

その午後の時間で、話題になったのが「価値」について。

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価値は、数字で測れるものばかりか?


人がつながる価値って、なんでしょうか。

公共的な活動の価値って、なんでしょうか。

studio-Lの渡辺さんが、泉佐野丘陵緑地での公園のコミュニティデザインの事例を話してくださいました。
「この公園の利用者数だけをみたら、決して多くはない。けれど、パークレンジャー(公園独自のコミュニティ)が100人もいるっていうことは、価値だと思うんです」

また、コミュニティデザインの仕事をされいてどんなときに「よし!」って思うかと渡辺さんに聞いてみたら、「その人の人生が変わるような、関わり方ができたとき」と話してくださいました。
これは、愛知県安城市での図書館のコミュニティデザイン案件のときに、主婦だった人がマルシェをきっかけに起業したというエピソードから。

ふむー!エピソードがあるって、素敵。
人が感動するような物語をいくつ紡いでいけるか、、。

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参加者数、開催数、売上、利益率といった、有名な数字にできる指標(定量評価)はあれこれあるけど、それだけでは違和感。

前職でホテル勤務をしていたときも、夏の繁忙期に、こんなに体調不良の従業員がでているのに、それでも客室稼働率80%以上をねらっていく=売り上げを上げることが、理解できなかったことがありました。(そして私も休職しました。)

いまの職場でも、評価基準や成果目標の項目には疑問視するところがあります。

数字の価値は、わかりやすくて楽なだけ。

いやだって、有名な数値目標や指標は、確かにわかりやすい。
いろいろと、早い。

でも、それは本質をちゃんと示している?

その数値指標が信憑性の高い指標だってことは、本当?
みんながそういうからok、ってなっていませんか?
ラクに流されてはいないか?
…という、話をイベントの対話のなかでしていまいた。

渡辺さんの言葉が心に留まっています。
「その数値の評価だって、よい評価方法かだなんて、誰にもわからない」

代表的なのが、GDPだと思います。時代の変革期であるいま、かの有名な経済指標だって、このような示唆がされています。

…どのような補正をしても、結局のところGDPが「恣意性の含まれた数値」であることには変わりがない、ということえす。GDPの算出にあたっては、目が眩むほど多くのデータポイントを拾いながら、どれを算入し、どれを算入しないかについての主観的な判断が、つねに介在します。(中略)なぜこんなことが起こるかというと、GDPの計量には必ず政治的配慮が絡むからです。
ー『ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す』著:山口周

とはいえ、誰かになにかの良さを伝えるのに、やっぱり数字はわかりやすくて便利な特徴は活かすべきとも思っています。定量評価を否定しているのではなくて、その数値目標が、自分の仕事(活動)の価値を示すのに本当に適切なものかどうか、納得感をもって数字を使っていたいものです。

このこと、読書会のこれからの展開を考えているなかで、最近モヤモヤいたところでした。

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数値目標にとらわれすぎると、規模拡大しなきゃの病にかかりがち。

今後、どんなふうに読書会を盛り上げていったらいいか、2021年になってからずっと考えていました。

単価を上げるべきか…。
 いま1000円/回だけど、5000円/回とか?
1回あたりの参加人数を増やすべきか…。
 いま6人程度だけど、20-30人とか?それで私は楽しい?
開催頻度を上げるべきか…。
 仕事をフルタイムでしているなか、これ以上?

つい、成功する=規模が大きくなる思考に陥っていました!
あぶない…!無意識のすりこみってこわい。

自分がこの思考になっている違和感をどこかで感じていて、2021年は読書会の企画や告知など動きが悪いままだったみたいです。理由を知れた気分でした。

自分も楽しいことと、参加者さんのモヤモヤに寄り添ってじっくり話をすること、を大事にしたいから。小さく丁寧に開催しつづけたいな。

そしたら、じゃあ、どう価値をはかったらいいか?

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評価基準は自分で設定する。

価値の測り方を検討するということは、自分の価値観や大事にしたいことを再認識することだと、改めて実感しました。

だから、自分にとって納得感がある価値の測り方は、自分で決めてしまうのが一番。というか、それ以外方法はないのでは?

パークレンジャーのように、定義をつくってしまう。
自由でおもしろそう!

やっぱり、これに限るんだなと、すっとしました。

それから、対話の中で、私に勇気をくれた考え方に出会えました。

「わからなくても、意味あるねん」
「まあ、いまはわからないですよね(でも意味あるねん)」
と、割り切ってしまうマインドが大事。


あくまでも、自分良ければ良し!というスタンス。
自分のことを自分で信じてあげよう、ということでもあると思います。

答えがなく、無形文化の価値が増していくこれからの時代に、とくに必要になってくるマインドだなと個人的には思っています。

いいこと教えてもらった!

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さて、私の場合、読書会の評価基準は…
リピーター率と、感動した問いやワークに出会えた数、かな?
アンケート作らなきゃなー!

これは自分設定の定量評価なので、
あわせて、定性評価として "人に話したくなるエピソード" もためていけるように活動を続けたいと思います。

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価値についての話題は、「価値は語るものか?語られるものか?」という問いにも惹かれました。「カルチャーがたまる」という話題と合わせて、次の記事に記録したいと思います。

ではでは!

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