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ルーペでの本の関わり方②《本はお守り》
前編では、ルーペでは「本を使う」視点で本と向き合うことを書きました。
ポイントはこの3つです。(前編の記事はこちら)
読み切らなくてもいい
いい言葉と出会うために本を使う
自分の暮らしを変えていくために本を使う
後編では、ルーペが目指す「いい顔して暮らす」と本が、どのようにつながるかを補足したいと思います。
自分の価値観を代弁する本
そもそも、いい顔して暮らす、ってどういうことでしょう?
私のなりの定義は、いい顔して暮らすとは、自分の暮らしに満足していることです。だから、人それぞれ、「いい顔して暮らす」から思い描く具体的なイメージが違ってきます。正解はひとつじゃない。
自分で満足する、というのがポイントで。
自分の気持ちと裏腹な行動になるときは、きっといい顔できません。
ひきつった笑顔になったり、うさんくさい営業スマイルだったり。笑
そして、自分の暮らしに満足する、言い換えると、自分自身に満足するためには、自分の価値観を自覚しておく必要があると思うのです。
自分の好きを知って、自分の好きなモノや人や時間を集める。コツコツ、1つずつ。
このプロセスに本がどんな関わり方をするかというと、
本が「お守り」になるんです。
私は「お守り本」と読んでいて、
自分の価値観を代弁してくれるような本です。
迷った時に自分を支えてくれる本、道標になる本、と言ってもいいですね。
本は心の処方箋のよう、と表現されている人もいらっしゃいました。
具体的には、たくさん付箋をつけていたり、何度も読み返している本です。
私自身、読んでいない本の積読の山があったり、読みかけの本まみれです。笑
私の本棚のうち、半分ちょっとはそんな本でしょうか。
残りは、読んで面白かった本と、面白くなかった本。
そして、数冊の、何度も読み返している本です。この数冊が大事。
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私が本をよく読むようになったのは、就活で悩んだことがきっかけでした。
初めてビジネス書(稲盛和夫さんの著書だった)を読んで、自分の世界が広がった時の感動は、今でもよく覚えています。
それ以来、仕事で悩んだ時や、転職の時、婚活の時など、人生の分岐点に立つときに、本を頼るようになりました。自分の中からは出てこない答えを、求めるように。
迷っている時、自分の大事な価値観を自分ひとりの頭のなかから言葉に紡ぐことは、なかなか難しかった。難しいです。しかもすぐには見つからない。
なんて人生世知辛いんだ、と思うこともありました。
だからこそ、本に言葉を求める。
自分の価値観の引用文献を探すように本を読んでいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1688460534407-wLruEQx3yy.jpg?width=1200)
変わらないために変わる
暮らしってやわらかい言葉のようで、実は難儀な言葉だと感じるんです。
だって、暮らしを維持するのって、大変。
気づけば歳は取るし、体力なくなるし。
理不尽なことも起こる。
思いもよらぬ悲しいこと、天変地異があることもある。
しかし人は生物なので、環境の変化に適応しないと、生き延びられない。
だからライフステージに合わせて、自分を変えることって大事です。
変わらないために、変わっていく。
暮らしつづけるために、変わっていく。
そうして自分の価値観をアップデートすることは重要で、
そのとき、本って便利です。
たとえば、昔はよく読んでいたけど今はあまり読んでいない本、ありませんか?
気づかないうちに、人は経験を積み、成長しています。感覚が変わる。
だから、その目に見えない自分の変化を、本で表現するのも良い方法です。自分を可視化する1つのアプローチとしていかがでしょう。
新しい世界への扉
お守り本のいいところは、もう1つあります。
悩んだときに、新しい世界の扉を開いてくれます。
憧れが目に見える形になっていると、
「いい顔して暮らす」を実現するエネルギーになります。
こういう考え方に憧れる!
こんな世界を私も見てみたい。
こんな時間を私も過ごしたい。
新しい世界をのぞくのに、実際に旅行に行くには時間もお金がかかるけど、本はたった千円前後で手元に置いておくことができます。映画も同じかもしれませんね。
いつでも自分の理想の世界にアクセスできることは、お守り本を持つことの利点です。一歩踏み出す勇気をくれる、そんな感覚です!
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さいごに
自分とつながる本や言葉と出会い、自分の価値観をアップデートしていくために本を使うという習慣は、私たちの暮らしを少しずつ良くするのに役立つと信じています。
全部読み切るのが目的じゃなくて。
自分の暮らしを変えて、いい顔をするのが目的です。
ルーペ視点での本との関わり方に共感してくれる方、ぜひルーペの場にあそびにきてください。
一緒に、本を使って、いい顔して暮らそう!