「30までにとうるさくて」から考える婚活における「年齢」について。
「年齢なんてただの数字」
そうは言っても、そう思えるほどの余裕はまだない。
そんな人たちは、私以外にもたくさんいると思う。
25歳を過ぎたくらいから、「結婚」「出産」「今後のキャリア」そんなワードたちが音を立てて歩いてくる。
26歳くらいから、早期に決断した友人たちからの喜びの声が届き、焦る。
この時はまだ、「仲間」がいるからいい。
27、28歳と進むにつれ、友人関係にも変化が起きる。転職する人も増える。自分の中で変化を起こすべきか、このまま今の彼といるべきか、そんな悩みで悶々としたまま過ごす。
そして、29歳。
いよいよ30歳手前となって、「最終ジャッジ」を迫られる...気がする。
29歳で結婚しようが31歳で結婚しようが、29歳で転職しようが31歳で転職しようが、
長い目で見れば「どうってことない」
80歳の人から見たら「どっちでもええわ!」と言われるような数年。
それでも当時の女性たちは、悩みに悩みに悩みまくる。
世間の「30までに」という声が、いやでも聞こえてくるからー。
たまには本だけではなくドラマも、と、Netflixのドラマ「30までにとうるさくて」を見ました。
8話完結で、29歳の渋谷区女子たちの日常を描いた物語。
29歳の女性4人の生き様がありありと描かれていて、「わかるー!!」「なんでよ!!!!」を繰り返していたらあっという間に見終わってしまいました。
ただのよくある恋愛ドラマ...かと思いきや(失礼)、渋谷が舞台に描かれていて、お店や風景を眺めているだけでも楽しめるし、キャスティングが抜群に良いんです...
ある意味で、みんなありのままというか、演技っぽくないというか...
本当にこういう人たちいそう...みたいなリアルさが要所要所から感じられて、ドラマということを忘れさせるようなつくりになっていました。
仕事に恋に、お金に...
多様性の時代だからこそ悩みが尽きない。そんな私たちにそっと寄り添ってくれるような作品でした。
同世代の女性はもちろん、女性の心理を知るために男性にも見てほしいドラマです。
「年齢はただの数字」だと思えるためには、多分時間が必要で。
それは多分、自分の存在も、やってきたことも決して卑下せず、
ただ今日という1日を大切に生きることなんじゃないかなと思います。
41歳で婚活を始め、1年以上の時を経てご成婚された女性の成婚レポートを最後に。