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熊とワルツを

〇タイトル

熊とワルツを| 読書(85/1000)
著者 斎藤 友樹

○学んだ点

・リスクとの関わり方

リスクを取らない仕事をすることもできるが、変化が伴っていない。
ビジネスモデルの場合、競合も同様のリスクを抱えている。
リスクの先に大きな変革(成功)がある。

・リスクとは

リスクの定義は「将来起こりうる出来事で、望まない結果を生むもの」
そのため、リスクそのものは問題ではなく、リスクから問題に移行した時に初めて恐怖の瞬間がくる。
この、”リスク移行”が起きる前には必ず兆候が見られるので、先行指標なりチェック項目なりでリスク管理を行う。

・コアリスク

pjtが正しく達成されるにあたって、リスクが様々あるが主要なリスクが5つ存在する。
1スケジュールの欠陥:納期の見積もりに不備がある
2要求の増大:要望が増加したことで開発スケジュールがパンクした
3人員の離脱:人が離脱することで、一人当たりの業務負荷が増える。また、新たにアサインしても前提知識のインプットに時間を要し時間が経過する。
4仕様の崩壊:無理な仕様だったので、納品をしてもうまくいかない。
5生産性の低迷:当初想定していた人月の計算が狂う

・リスク管理(大規模開発)の進め方

1リスク発見プロセス(ブレーンストーミング・WBS)を使ってリスクを洗い出す
2洗い出したリスクの中でコアリスクが含まれているかを確認
3各リスクの調査をする。(影響範囲を特定・発生確率・リスク発生時のコストとスケジュールの影響)
4リスクが一切起こらない場合の納期を見積もる
5リスク管理ツールを使って、リスク・納期をシミュレーションする https://systemsguild.eu/riskology
6リスク図を使って発注者にコミュニケーションをとる
7作業分解図を作成する
8開発に必要なデータの利用承認をとる
9同じ手順で機能の価値を見積もる
10作業分解図の各タスクの作業の比率を見積もる
11仕様書を基本設計レベルまで落として、優先順位を決める
12優先順位の高いものが先に来るようにアジャイル開発の計画を立てる
13予定の納品日をグラフにする
14納品日と進捗に差が出ていないのかをチェックして、リスクが起きているのかどうかをチェック・対応する

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