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「ただしつけもの、テメーはダメだ」の元ネタは?

ネット上で「ただし〇〇、テメーはダメだ」というフレーズを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?

このセリフの元ネタは、澤井啓夫によるギャグ漫画『ボボボーボ・ボーボボ』の第1話に登場する一コマです。

『ボボボーボ・ボーボボ』第1話より

本記事では、このセリフが生まれた背景や、ネットミームとしての広がりについて解説します。


『ボボボーボ・ボーボボ』とは?

作品概要

  • タイトル:『ボボボーボ・ボーボボ』

  • 作者:澤井啓夫

  • 連載雑誌:週刊少年ジャンプ

  • 連載期間:2001年~2007年(全28巻)

  • 累計発行部数:700万部以上

  • ジャンル:不条理ギャグバトル漫画

ストーリー

物語の舞台は、毛狩り隊によって人々の髪の毛が奪われる世界。 そんな世界に立ち向かうのが、鼻毛真拳の使い手・ボボボーボ・ボーボボ。 仲間たちとともに、毛狩り隊との戦いに挑んでいきます。

『ボーボボ』は、シュールかつ不条理なギャグと、勢いだけで展開される独特の世界観で人気を博しました。


「ただしつけもの、テメーはダメだ」の元ネタとは?

このセリフが登場するのは、記念すべき第1話。

とある村が毛狩り隊に襲われていました。多くの村人が倒れていく中、その村にはつけものもいました。

なぜつけものなのか?を気にしては駄目です。/『ボボボーボ・ボーボボ』第1話より

そこにボーボボが現れ、毛狩り隊を対峙します。

『ボボボーボ・ボーボボ』第1話より

彼の強さを目の当たりにしたヒロインのビュティ。

『ボボボーボ・ボーボボ』第1話より

彼女は、「私をお供させてください!」と懇願します。

その横で、つけものも「オレもお願いします!」と同行を申し出ました。

するとボーボボは、ビュティには「ついてきな」と承諾。次に発したセリフがこちらです。

『ボボボーボ・ボーボボ』第1話より

この理不尽な仕打ちに、つけものは「まってくれよぅ」と涙ながらに追いかけますが、結局仲間にはなれませんでした

このシーンは、「ボーボボは基本的に味方に優しいキャラではあるが、理不尽なボケも平然とする」という作品のスタンスを象徴する場面となりました。


ネットミームとしての広がり

「ただしつけもの、テメーはダメだ」は、ネット上でアレンジされ、「ただし〇〇、テメーはダメだ」という形で使われるようになりました。

このフレーズは、何かを歓迎しつつ、特定の対象だけを除外する際に用いられます。

このように、ボーボボの理不尽ギャグは時代を超えてネット文化に根付き、今なお多くの場面で引用されています。

作中の中でも人気セリフとなり、グッズも販売

『ボーボボ』が完結したのは2007年ですが、2023年には「ただしつけものテメーはダメだ Tシャツ」が発売され話題となりました。

令和になった今でも話題になり続けるネットミームです。


その後の「つけもの」

つけものは、たった1話の登場キャラかと思いきや、後にまさかの再登場を果たします。

・第223話 つけものは、ボーボボの10人目の仲間として復活。 しかし、次の話で首領パッチに殺され、「ただしつけもの、テメーはダメだ!!!」と最上階から蹴り落とされてしまいます。

・『真説ボーボボ』最終話 少女ユキがボーボボに仲間入りを頼む際、つけものもまた現れます。 結果、ユキの願いは聞き入れられたものの、つけものに対しては「当然つけもの、テメーはダメだ」と再び拒絶されてしまいました。

結局、つけものは最後まで報われませんでした。


理不尽な笑いが好きな方はぜひ読んでみてください

「ただしつけもの、テメーはダメだ」は、『ボボボーボ・ボーボボ』第1話に登場するセリフで、 「仲間にする相手を選別する」場面で生まれました。

この理不尽なやりとりが読者に強烈な印象を残し、 「ただし〇〇、テメーはダメだ」という形でネットスラングとして定着しました。

また、ボーボボが再登場のたびにつけものを容赦なく拒絶し続けたことで、 「つけものはダメなもの」というネタが定着し、今なおSNSや掲示板で使われ続けています。

今回のような理不尽な笑いに興味を持ったなら、ぜひ『ボボボーボ・ボーボボ』を読んでみてください。


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