
「ただしつけもの、テメーはダメだ」の元ネタは?
ネット上で「ただし〇〇、テメーはダメだ」というフレーズを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
その前に、週末のフェアリーの福岡公演も待ってるよー!!
— 藤井ゆきよ (@yukiyofujii0508) June 27, 2019
ただし台風、テメーはダメだ!!
このセリフの元ネタは、澤井啓夫によるギャグ漫画『ボボボーボ・ボーボボ』の第1話に登場する一コマです。

本記事では、このセリフが生まれた背景や、ネットミームとしての広がりについて解説します。
『ボボボーボ・ボーボボ』とは?
作品概要
タイトル:『ボボボーボ・ボーボボ』
作者:澤井啓夫
連載雑誌:週刊少年ジャンプ
連載期間:2001年~2007年(全28巻)
累計発行部数:700万部以上
ジャンル:不条理ギャグバトル漫画
ストーリー
物語の舞台は、毛狩り隊によって人々の髪の毛が奪われる世界。 そんな世界に立ち向かうのが、鼻毛真拳の使い手・ボボボーボ・ボーボボ。 仲間たちとともに、毛狩り隊との戦いに挑んでいきます。
『ボーボボ』は、シュールかつ不条理なギャグと、勢いだけで展開される独特の世界観で人気を博しました。
「ただしつけもの、テメーはダメだ」の元ネタとは?
このセリフが登場するのは、記念すべき第1話。
とある村が毛狩り隊に襲われていました。多くの村人が倒れていく中、その村にはつけものもいました。

そこにボーボボが現れ、毛狩り隊を対峙します。

彼の強さを目の当たりにしたヒロインのビュティ。

彼女は、「私をお供させてください!」と懇願します。
その横で、つけものも「オレもお願いします!」と同行を申し出ました。
するとボーボボは、ビュティには「ついてきな」と承諾。次に発したセリフがこちらです。

この理不尽な仕打ちに、つけものは「まってくれよぅ」と涙ながらに追いかけますが、結局仲間にはなれませんでした。
このシーンは、「ボーボボは基本的に味方に優しいキャラではあるが、理不尽なボケも平然とする」という作品のスタンスを象徴する場面となりました。
ネットミームとしての広がり
「ただしつけもの、テメーはダメだ」は、ネット上でアレンジされ、「ただし〇〇、テメーはダメだ」という形で使われるようになりました。
みんな絵描いても上手くなくていいし、クソゲー作っていいし、クソ動画作っていいよ。ただしYouTube に溢れる文字流すだけのまとめ動画、テメーはダメだ
— よー清水🐧🐕🦺YoShimizu (@you629) June 4, 2018
このフレーズは、何かを歓迎しつつ、特定の対象だけを除外する際に用いられます。
このように、ボーボボの理不尽ギャグは時代を超えてネット文化に根付き、今なお多くの場面で引用されています。
作中の中でも人気セリフとなり、グッズも販売
『ボーボボ』が完結したのは2007年ですが、2023年には「ただしつけものテメーはダメだ Tシャツ」が発売され話題となりました。
ただしつけものテメーはダメだ Tシャツhttps://t.co/zX5tW0MZnn pic.twitter.com/ntwfzR545q
— ボボボーボ・ボーボボ【公式】 (@bo_bobo_info) December 8, 2023
令和になった今でも話題になり続けるネットミームです。
その後の「つけもの」
つけものは、たった1話の登場キャラかと思いきや、後にまさかの再登場を果たします。
・第223話 つけものは、ボーボボの10人目の仲間として復活。 しかし、次の話で首領パッチに殺され、「ただしつけもの、テメーはダメだ!!!」と最上階から蹴り落とされてしまいます。
・『真説ボーボボ』最終話 少女ユキがボーボボに仲間入りを頼む際、つけものもまた現れます。 結果、ユキの願いは聞き入れられたものの、つけものに対しては「当然つけもの、テメーはダメだ」と再び拒絶されてしまいました。
結局、つけものは最後まで報われませんでした。
理不尽な笑いが好きな方はぜひ読んでみてください
「ただしつけもの、テメーはダメだ」は、『ボボボーボ・ボーボボ』第1話に登場するセリフで、 「仲間にする相手を選別する」場面で生まれました。
この理不尽なやりとりが読者に強烈な印象を残し、 「ただし〇〇、テメーはダメだ」という形でネットスラングとして定着しました。
また、ボーボボが再登場のたびにつけものを容赦なく拒絶し続けたことで、 「つけものはダメなもの」というネタが定着し、今なおSNSや掲示板で使われ続けています。
今回のような理不尽な笑いに興味を持ったなら、ぜひ『ボボボーボ・ボーボボ』を読んでみてください。