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知ると美味しくなる!ウイスキーの種類
こんにちは、バーテンダーの中島です。
いつもnoteをご覧いただきありがとうございます。
バーと言ったらどこの店でも置いてあるのがウイスキー。
当店ももちろん多数の種類を揃えております。
とはいえお客様とお話ししているとカクテルやビールに比べて分かりにくく、少し敷居の高いお酒のように感じる方も多いように思います。
かくいう私も本格的にウイスキーのことを勉強し始めたのは5年ほど前のことです。
正直それまでは値段も高めだし、度数が強いし、よくわからないお酒だなという印象でした。
ですがウイスキーも奥が深いもので勉強する中ですっかり好きになり、今ではウイスキー検定資格も取得して自分の家でも楽しんでいます。
今回はそんな普段ウイスキーを飲まない方でもウイスキーを少し美味しく飲んでいただけるような、知識の入り口としてウイスキーの種類を簡単にお話ししたいと思います。
モルトウイスキーとブレンデッドウイスキー
ウイスキーは主に大麦を元に作られていますが、原料の違いによって大きく2つに分けられます。
ボトルに必ず記載がありますので気になる方は確認してみてください。
◆モルトウイスキー
原料として大麦だけを使用して作っているウイスキー。
その中でも「シングルモルトウイスキー」は1つの蒸留所で作られるウイスキーです。
全体的に蒸留所ごとの個性が強く出るため、独特な味わいになることが多いです。
風味豊かですが大量生産がしにくく、全体的にお値段はお高めになります。
それでも圧倒的にファンが多いです。
◆ブレンデッドウイスキー
大麦に加えて、その他の原料として大麦以外の穀物を利用して作られたウイスキーです。
味の調和優先で作られることが多く、大人しめなウイスキーが多い印象。
様々な飲食店に置いてあるウイスキーもこちらであることが多く、価格もお財布に優しいことが多いです。
そのほかにも少数ですが、大麦を使わないグレーンウイスキーなどがあります。
世界5大ウイスキー
ウイスキーは世界中の様々な土地で作られています。
その中でも世界的に代表的なものとして、5つの国で作られている「5大ウイスキー」というものがよく挙げられます。
この場所ごとに飲み分けてみるのも面白い飲み方だと思います。
簡単に私の印象込みでそれぞれの特徴を挙げてみますので選ぶ際の参考にしてみてください。
◆スコッチ(スコットランド)
ピート臭と呼ばれる香りが強く、独特なウイスキーが多い。
スコットランドの中でも場所によって異なる複雑な風味が特徴。
香り高く力強い個性派ぞろい。
人によって好みが分かれやすい。
ただし好きな方はこれしか飲まないという強烈なファンが多いのもこのウイスキーです。
◆アイリッシュ(アイルランド)
蒸留を他のウイスキーより多く行うので癖が少なく、軽快でドライな味わいのウイスキーが多いです。
イメージはウイスキー初心者でも飲みやすい爽やかイケメン。
最古の蒸留所があることからウイスキーの元祖とも呼ばれています。
◆アメリカン(アメリカ)
新しい樽をわざと焼き、焦がした樽で保管する独自路線のおかげで個性が強くなっています。
強い香りと強い味わい。
聞いたことがあるかもしれませんが「バーボンウイスキー」もアメリカンウイスキーの一種です。
原料にトウモロコシを使っているので個性の奥に優しい甘みを秘めた、いぶし銀なウイスキーというイメージです。
◆カナディアン(カナダ)
軽い口当たりと香り。5大ウイスキーの中で一番ライトだと思ってます。
言葉を選ばずに言うとウイスキー感が一番薄く感じます。
ただ、日本食に合うぐらい優しい女性的なウイスキーです。
ウイスキー初心者はここから入ってみても良いかもしれません。
◆ジャパニーズ(日本)
リッチな味わいとまろやかなコク。
スコッチをベースにしつつ日本人の舌に合わせてカスタマイズされています。
日本の四季が作り出した繊細さが光る万能選手で、どのような場面でも合わせやすいウイスキーです。
さいごに
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いかがでしたでしょうか?
種類の多いウイスキーですが、色々試していただくときっと自分のお気に入りの1本に出会えるはずです。
もしどうすればよいか迷ったらバーテンダーにお声がけください。
あなたにあった1本を探すお手伝いをさせていただきます。