hard luck???


必然だ。

あちらこちらから無礼な遠吠えが聞こえてきて、いくつかの現実をみた真摯な賞賛のなか。アビスパ福岡リーグ戦3連勝!カップ戦含めると5戦無敗!

必然ですってば。
めちゃめちゃ嬉しいけど驚きはない。
これくらいのチームになっているので、ビビることなく&驕ることなく、長谷部アビスパのサッカーを熟成していけばいい。むふふふふふ(^^♪
浦和戦までで13試合、5勝4分4敗、勝点19で7位か。2000年の2ndステージ以来、20年以上待たされたアビスパの躍進。懐かしいな。
セルジオ越後氏が「Jの荒ぶる魂」と称したピッコリアビスパは、当時観客動員3位というサポーターの熱い後押しと、それ以上に熱い闘将ピッコリに率いられ、1stステージまでの屈辱を払拭し、前評判をなぎ倒し、リーグや、メディアの冷たい視線をものともせず、11月中旬までJ1リーグを引っ掻き回した。市原でのジェフ戦に惜敗し優勝の可能性が消えるとともに失速、最終的に6位に終わった2000年2ndステージがアビスパ福岡の過去最高成績となる。
それから20年以上か。そりゃboobyもナイスミドルになるわな。ちなみに土曜日の対戦相手だった浦和はその年「J2」でしたねえ?アビスパ戦で縦横無尽だった中盤の小泉やサイドの明本も去年はJ2中位のチームにいましたな?
J2の2位で上がってきたからといって開幕から2ヶ月たってもいまだにアビスパのスタートラインをはるか下方に設定している方々は、どれだけカラフルなメガネしてるんだろうね?


「運」
この一言で片づけようとする方々など、もはやバッサリ「無能」と呼ばれても仕方ないと思います。さて、誰だろう?浦和戦で言えば、1点目の西川のファンブルは運ではないね。西川と明本の、もっと言えばキーパーのボールを深追いした明本がやや軽率だった。かといって明本ひとりの責任とも言えない。志知はフリーでクロスを上げている。そこへのプレッシャーは?声はどうだ?突き詰めれば原因はちょこちょこ出てくるし、それを丁寧に潰していくことで失敗を糧にする選手は年齢問わず成長していく。実際現場では運で片づけることはない。語れない解説者らがそう言うだけだ。こぼれたボールにいち早く反応したブルーノ・メンデスはゴールも見ずにインサイドでボールをニアに送り込んだ。そばにいた槙野は優雅にボールウォッチング。「かもしれない運転」みたいなもんで、事前準備で名手の万一に備え自身とゴールの位置関係を把握していたブルーノが丁寧な仕事をした。
ブルーノついでにFC東京戦のゴール。オフサイドかきわどく見えたということでこれも運で片づけようとする解説者がいる。副審はファーサイドの選手が残っていたことを確認しているので確信をもってゴールと認識しているんだけどね。ファーサイドの27番、田川が歩いていた。運じゃない。サガン自前の期待の点取り屋だった田川が、まるで大枚はたいたトーレスに居場所を奪われ劣化したままかのようだ。仮にチームがサガン鳥栖なら走ってたんじゃないか?小憎ったらしいサガン鳥栖がやっかいなのはそういうところ。
逆にセレッソ戦などのようにゴールネットを揺らされたのにオフサイド判定でノーゴールだったケース。この時は奈良がしっかりとラインを上げている。ノーゴールはラッキーじゃない。守備陣が数mしっかりと走った結果だよ。

この一部の方々に「運」で片づけられてしまうケースが多いことが、皮肉にも今のアビスパというチームの充実度を如実に示している。幸不幸で判断されてしまうような状況を潰す、あるいは事前に回避するという地道な作業をこのチームが実行できているという証明だ。毎年いくつかのチームはうまくいかずに崩壊している。バランサーとして秀逸な能力をみせる前がいない時、分業させるタスクを瞬時にどう割り振るかは今後の成長ポイントだな。
相手選手とボールの配置、意志、予測し動くアビスパの守備陣形は、リスク順に綺麗な人員配置をみせている。2年前や、そのずっと前に幾度も見てきた、オフサイドラインが崩れる・お見合い・譲り合い、そういう事例がほとんどない。ボールを支配されているようでじつはボールエリアは中央に偏り相手の「攻めあぐね」をしっかり示している。支配率に対するシュート本数、さらにショットオンの数値はそのチームの平均以下に押さえつけている。まともに撃たせてないんだよ。やがて攻め手を欠き、後ろで横パスしてりゃパスの本数も成功率もどんどん上がるのに、ポゼッション信仰は攻勢劣勢を錯覚させてくれるからありがたいこっちゃ。
J1戦のスピードと距離感に順応してきたので、ボールホルダーを挟み込み、ボールをからめとることが増えてきた。網目のサイズを変更したってこと。カウンター、意志をもったロングボールの先にはブルーノ、フアンマ、山岸というJでも屈指のターゲットマンがいることは先日某MILKサッカーアカデミーでもやっていたね。リツイートしましたわ。理にかなっているんだよ。
チームがうまく機能しているのなら、もともと選手は一定レベルにあるので今の順位も当たり前。山岸や草民や石津のシュート精度が上がればなおよし。

まあ、現場はさすがにそういった雑魚あつかいはしてこないよ。1/3を終えてしっかりと結果を残しているアビスパにはそれ相応の対処を講じてくる。こういう時に、通常なら7月以降の追加補強を今期はシーズン前にやってしまったってくらいに選手を揃えてしまったクラブはたいしたもんだ。先述したターゲットマンの選択肢だけでも相手にしたら厄介この上ない。boobyがよそのサポなら嫌だもん今のアビスパ。まわりからは勝って当然!負けたら玄界灘に身を投げろ!とか言われるのにすんなりと点取れるわけでもなく、J2なら取られていたコンタクトも流されてるし、中盤飛ばしてくるからスプリントさせられるし、西川吹っ飛ばしたジョンマリとかが出てくるわけでしょ?ストレス。おいしくない。そんな位置づけかな?
ずっと勝ち続けられるわけではないだろうけど。
「”不運”と”踊”っちまった」と評する方々の面目を失わせるだけのサッカーはみせてくれる確信がある!次節、レンタルバックが大打撃だったらしい上島拓巳や古賀太陽には、彼らが支え託していった今のアビスパサッカーというものを、思う存分披露してもらいたい。



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