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aoming
からっぽになったら・・・
私は私のお師匠さまに言いました。
「私はとても幸せです。
でも私はまだまだ与えられるだけの存在です。
私は人に与えることのできる存在になりたいのです。
私のコップはまだ満たされていません。
このコップが満ち、溢れ出した時、私はその溢れ出したものを人に与えることができる存在になれると思うのです。」
お師匠さまはそれをゆっくりと頷きながら聞いた後、少し微笑みながら、真剣な声で言いました。
「そのコップの中身を全部人に与えなさい。
あなたはすでに多くのものを手に入れてきたはずです。
コップの中身が満ちるときを待つのではなく、その中身を惜しみなく、空になるまで人に与えなさい。
そうすれば、あなたのコップはすぐにまた多くのものを湛えるようになるはずです。」
私は私のコップの中身を覗き込み、人に与えることができるだろうかと少しの時間考えた後、与えてみることを決めたのでした。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。