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義務化!

2024年4月1日より相続登記義務化!
・・・。

義務だったんちゃうんかい!
っていう人も多いのでは、っていうかそもそも知らんか。

簡単にいうと、自分の親がなくなり、その親が持っている家や土地が、自分のものになる、ということ。

そりゃ、そうやろ!

というくらい当たり前。
親が持っていた時計も椅子もカメラも自分のものだ。当然なにもせずとも自分のものになる。
ちょっと複雑になってくるのは、宝飾品、現金、証券などの高級なものだ。兄弟が数人いるとそこでの協議になることもある。
車についてもいろいろある。ただ、高齢になったら、車も持っていないこともあるかもしれない。残っているとそれをもらうとした場合、高級車かいらん車かで変わってくる。自分のものになった場合、名義を変更するのだ。
さて、家、土地の不動産はどうだ。
当然、これも車と同じく名義変更をする必要がある。これが相続登記をするということだ。
しかし、相続者が数人いる場合、皆に権利はある。車も同じだ。
ただ、兄弟からの口約束で自分だけの所有に名義を変更しようとしてもできない。
このあたりの手続きが面倒なことも1つハードル。
兄弟から相続を放棄する書類をもらったり、遺産分割協議書というものを作ったりすると、登記まで漕ぎ着けられる。が、やっぱめんどい!
となると、司法書士の出番。
「でも金かかるやん!」
「そもそも不動産って、財産やんなー」
「オレにももらう権利あるやろ!」
「不動産いらんけど、その分の金くれや!」
なーんて話が出たらしんどい!
財産が重たいものになる。

「けど、ウチは大丈夫」
「もう決まっている」
みたいなことを言う。
でも実際そうならないことも非常に多い。

これだけ言っても、
いやいや、そんなこと言うてもそんなことないやろ!
特別なことやろ?
と言うだろう。

では、相続登記されていない土地がどのくらいあるか分かりやすい言葉がある。
それを授けよう!
「相続登記を行っていない土地を合わせると九州以上だ!」
*厳密には所有者不明土地
どうだ!九州まるごと誰の土地か分からんのやぞ!
なかなかやろ!
そら、相続登記も義務化になるわ!
「遅いわ!」
と思ったアナタ!
「正解!」

いろいろ直面したことで多かったのは、ご夫婦間の相続登記。
旦那さんが亡くなったら同居している奥さんに所有権がいくのは、
誰がどうみても事実。
*実際には1/2は子供とかあるが。実質というところ。
だから余計に旦那さんが亡くなったからといって、奥さんが相続登記をしない。
これにより、経験していないお母さんが子供に教えられない。
という微妙なことが少しずつ少しずつ影響していく。
最初軽かったものが積み重なりを続けるにつれ、いつの間にか重たい話になり、
とりあえず、無視する、ということが起きる。

まあ、そのうちな

で、どうしようもなくなる。
「いや、いくらなんでもどうしようもなくなることは、ないやろ」
「めっ!」
そんなこと言うとるから

では、実際にあったこわ〜いお話を1つ。
*名前は仮です。
ナミヘイさんが亡くなり、フネさんが相続登記をせずに放置。
そして、フネさんが亡くなり、子供のサザエ、カツオ、ワカメが相続者。
ナミヘイとフネと一緒にずっと住んでいたサザエ。
カツオ、ワカメは実家を出て、家庭を持っている。
サザエの主張は、「私が最後まで一緒に住んで面倒を見たんだから、私のもの」
と言う。
まあ、心情はわかる。
カツオ、ワカメも心情としてはそうだが、世田谷区の一等地。
「売ったらいくらになるんや?」
という気持ちが生じる。
サザエに渡してもいいが、少しくらいお金もらってもいいだろ。と思い始める。
話は堂々巡りをして、相続登記ができないまま。
そして、サザエが亡くなり、マスオ、タラが新たに相続人に
名乗りをあげることに。
マスオには現実的に権利はないのだが、タラにはある。
しかし、マスオは家に住んでいる。これは困った。
そうしているうちにマスオが亡くなる。
そして、カツオも亡くなる。
すると、カツオの子供のスジコ、アユも参戦!
なんだかバトルロワイヤル感が出てきた!
ここで気づいた人は鋭い!
「スジコやアユとタラの間に交流はあったのか?」
そうなのだ、疎遠になった場合、余計ややこしー!
すでにタラにも子供ができ、ワカメにもいる。
となってくると10人くらいが相続人。
その中で、仲が悪い、ほとんど会ったこともない、
ということも起きる。
そして、ワカメが痴呆にかかる。
これはさらに厄介。
本人の判断で、放棄をする書類にサインしたり、売りたいとかになっても
痴呆と判断されたら後見人を立てないと不動産はなにもできなくなる。
*事前策はアリ

どうでしたか?
怖いでしょー?

そして、その相続登記をしないと罰金が課されるというのだ!
ほら、さらに怖いでしょー?

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